ダン・ブラウン – 天使と悪魔

今たぶん最も注目されてる作家ダン・ブラウンの作品。いまは何かと「ダ・ヴィンチ・コード」が取り上げられるけれど、この本も面白いと思うなー。個人的にはこっちのほうが内容的に興味がある。ヴァチカンの内部、そこからたどられるイエスキリストのいた時代の遺物なんて、想像するだけでわくわくする。聖書に書かれていることって、どうしても「昔の物語」的な感覚でしか受け取ることが出来ないけれども、彼の著書ではそれが史実として取り扱われていて、聖書の時代のことが今の視点から見せてもらうことができ、やっぱりそういう話って本当にあったのか、と、感じることができてしまう。聖書があまりにも突飛だからかもしれないけれど。

しかし、「ダ・ヴィンチ・コード」しかり、いままではまったく知らなかった聖書に描かれていること以外の物語ってあるのだなーとしきりと感心してしまう。確かに興味ないこと(というかそういうことがあること自体想像すらしたことなかった)だったのだけれど、こういう本を出されてしまうと興味を持たざるを得ない。

彼の本は調査に基づく事実をうまくちりばめて書かれているから、ミステリーの部分を取り除いたら本当の(もしくはそう思われる)ことが書かれているわけで、そこに非常な説得力があり、それによって物語の背骨が非常に頑丈なものとなっていて、すごく読み応えがあると思う。まったく飽きないもんな。ミステリーはあんまり読まないのだけれど、これはすごく引き込まれてしまう。

西洋ってこういう2000年も前のことを示すものがいまもどこかにちゃんと存在してるってのがとても羨ましい。日本にもやっぱりそういうものあるのかな?こんなことに匹敵する人物とかといえば・・・・・・誰だろう?空海とか?いやー最近すぎるかなぁ。やっぱりこれぐらいインパクトあるのはやっぱり日本神話かなー。日本神話と今実際にあるものの接点を神話や書物から分かりやすく紐解く(謎解きする)本ってないのかなぁ?

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