宮部みゆき – 魔術はささやく

これってだいぶ昔の本だったのねぇ。また古本で買ってきて読んだ。宮部みゆき読むのは初めてかな?

ミステリーだけれど、単純でなくて、この話は奇をてらわないように、うまくプロットされた別の物語、シーン、人物たちが、じんわりと結びついていって、どんどんタネが明かされていくのだけれど、いくつかの大きなテーマがあって、それがまた関連づいてるという、結構複雑な話なのに、あたまがこんがることもなく、すきっと読める、話も夢中になってしまえるぐらい面白い。

きっとすごい才能ある人なんやなーと勝手に想像。

人や社会にあるひずみや暗い部分をうまく拾い上げてるように思う。他の本も読んでみたいな。

新潮社 1993

宮部みゆき - 魔術はささやく
宮部みゆき – 魔術はささやく

ミニミニ大作戦

昔あった映画のリメイク版。といっても話はだいぶ違う(ちょっと途中から見たからはっきりわかってなかったりして・・・(^^;)以前のはミニが大活躍する話で、映像もそれが多かったのだが、今回はミニもあたらしいやつだし、3台だし、あんまり走り回るシーンはなかった、残念。

でも話的にはちょっとどんでん返しっぽいとこもあって、おもしろい。俳優さんもどっかで見たことあるよーな人ばかりで好感がもてた(目だって有名なひとがいないということだ)。輸送車を捕まえるシーンはわくわくする。

東京ゴッドファーザーズ

公開時に観にいきたかったのにいけなかって、やっと見た作品。こう、最近あるアニメ作品の中でも、やたらとSFでなく、かといってぼけぼけ家庭的なものでもなく、なんかちょっと夢ありそうな感じだなーと思ってたので。

イヤミのないストーリーと人物関係の展開がとってもいい具合。普通にありそうで、でもちょっとなさそうなファンタジーちっくなところもいい。何より主人公となる3人(+1)のホームレスが生き生きしててうれしくなってしまう。

とくに目立ったアクションや映像美があるわけでもなく(というと失礼か。結構リアル映画にも迫るカメラアクションがいい)、キャラが派手とかいうわけでもないのに、個々はっきりと性格付けされてて、話はおもしろいし、大げさでないドラマで、いい。

ちょびっと幸せわけてもらった感があって、見てほわんとした。

2003 日本
2003/11/08 公開

刑事 スタスキー & ハッチ

70年代後半にアメリカでテレビシリーズとしてやってた刑事ドラマの焼きなおし映画。なんか見たやつが出てるなーと思ったら、ベン・スティラーだった。相変わらずヘンでオモロイ。

話はなんということはないのだが、時代が70年代なので、そこはかとなくその時代の空気が出てるのが楽しい、BGMとかディスコのシーンとか車とかとか。

サブとして出てくるバリー(だったか?黒人のタレコミ屋)がイカしすぎ。かっこいい。格好もいい。めちゃソウル!うーん、惚れた。あんな格好してみたい。

ニュースの天才

邦題があかんとおもうなぁ。ちょっと内容を誤解しそう。

主人公の追い詰められていくときの姿がスターウォーズ エピソードIIIのアナキンに似てる。ちょっといや。いーーーっとなるわー。

これが、実話だというのだから、世の中わからんよなぁ。

自転車泥棒

第二次大戦敗戦下でのイタリアの町に住む、男と子供が主役で、男がやっとありついたポスター貼りの仕事をするためにとても大事な自転車を盗まれるところから話が始まり、はっきりしないその泥棒を追って町をうろうろする、ある一日を描いた映画。

名画、と呼ばれているのだが、それは何処を指していってるのだろう?

その切実さを、どっちかといえば寡黙な主人公が見事に演じきってるとこか?イタリア人の気質をなんの飾りもなく撮りきってるところか?はたまたその救いようのない話がゆえか。。。。

うーん。

誰か見た人いないー?どんな評価なんだろ?
とにかく久しぶりに「いーーーっ!」となった。「奇人達の晩餐」以来か。あー、いーーーっ!とするー!みんなそう思うのかなぁ。

コラテラル

見た。コラテラル=巻き添えって意味なのねぇ。こら!テラル、ではありませんでした笑

映画半ばまでの異様にクールなトムクルーズはかっこよかったけれど、後半になるにつれ、うーん、ちょっと人間味ぽくなりすぎるのが、ちょっと不満。ま、そういう設定なんだろーから仕方ないのだろうけれど。

Co主演のタクシー運転手との間のやりとりで、結構身をつまされるような台詞がたくさんあった。どきどき。正確には忘れたけれど・・・「自分をごまかしてる」だの「本当にやりたいこと」だのそーいうの。うまくかけないけれど。

ま、ストーリーうんぬんより、中ででてくるいろんな台詞を言わせたかったんやろなと思う。そういう意味ではとてもふーんな映画かな。

2004 米
2004/10/30 公開

田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

またランディさんの本読んだ。この人の本はほんと面白いというか、ぐんぐん引き込まれてしまう。

3部構成になってる。1999年当時にあった(読んでてあーあーそういうのあった)事件とか、彼女の身の回りで起こったことへの素直な視点での感情が描かれている。まるで横でしゃべってるように。

この本の中に何度か出てくる彼女の大阪の友達のひとがすごい。そのコメントとかが。

うまくかけないけれど、なんだかこの本からたくさん触発されたよう。どうなるかな?

幻冬舎 2002

田口ランディ - もう消費すら快楽じゃない彼女へ
田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

江國香織 – いくつもの週末

江國さんの結婚生活(というか夫との生活)をつづった短編集。感覚的にわかるところとピンとこないところがあるけれど、やはりこの人のモノを見たり感じたり、生きていく観点はすごく面白く、怖く、女性ならでは・・・という言葉では到底片付けられないものがある、ように思う。

解説でもあったけれど、とにかく「行間描写」がとてつもない(どの作品読んでも思う)。何気ない表現の合間合間に聞こえてくるため息とか、動作とか、文字にない世界がぐんぐん見えてくるあたりが。なので、この人の作品を読むのはとても時間がかかる、いちいち想像するから。

一度暮らしてみたらどんな感じに思うのか興味あるけれど、きっと無理かなぁ。タノシそうにも思うけれど。

集英社 2001

江國香織 - いくつもの週末
江國香織 – いくつもの週末

二ノ宮知子 – 平成よっぱらい研究所―完全版

この作品が「のだめ」と同じ作者だとはまったく思えない(笑)

まんがです。作者自らが「よっぱらい研究所 所長」と名乗り、自分と自分の周りのよっぱらいアホさ加減について、おもしろおかしく(多分実話やろな)書きまくったまんが。

いやー、ここまでやれると、えらい!あほすぎ。あほすぎて、おもろすぎ。コンナ人と一度呑んで見たいが、きっとそのアホさ加減がうつってしまうのだろうな。自分もやってしまいそうで怖い。

ま、最近ここまで飲めないというのが、唯一の気休めか(か?笑)

同時収録の「飲みに行こうぜ!」てやつも、おもろい。

祥伝社 2003

二ノ宮知子 - 平成よっぱらい研究所―完全版
二ノ宮知子 – 平成よっぱらい研究所―完全版