辻仁成 – クラウディ

この人の本はいつも衝動的。破壊的。刹那的。行間ににじみでる苦悩や感覚のズレ、そういったものに病的なまでに固執しているのか、苦しいとともに哀しくなってしまう。

もう自分の中では過ぎ去ってしまった30歳という年齢だけれど、たしかにその頃はなにかわからない焦りに悶々としていたような気がする。そういった気持ちが実に絵画的な視覚的な聴覚的な方法によって描かれている。

人生をリセットする・・・・・机上の空論なのか、実現可能な夢なのか?

集英社 1993

辻仁成 - クラウディ
辻仁成 – クラウディ

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