星野之宣 – ヤマタイカ

これまた星野氏の代表作のひとつにあげられるものだとおもうのだが、初めて読んだのだけれど、これ、すごすぎ!もともと「ヤマトの火」という未完に終わった作品を改めて書き直し、完成させたものと聞いてるけれど、前作より元は同じとはいえ、スケール的にも物語的にもすごく大きくなっていて、読み応えも十分。漫画作品のすばらしさを感じる。

たくさんの歴史的史実と神話・伝説、古文書などを仔細に検討し、星野氏独自の観点(なんだろな)でまとめあげてある一大歴史的仮説。かつて九州もしくは畿内にあったといわれる邪馬台国とその女王卑弥呼。これらと沖縄での神事の関連性から読み解かれる縄文時代からつづく古来の日本人のルーツ。それに流入してきた大陸系民族による征服、民族の移動・離散。それらヤマトの歴史をひもとく。

とにかく壮大すぎて圧倒される。自分はどこから来たのか、どこへいくのか?これは必読。

潮出版社 1997

 

 

 

 

 

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