たかのてるこ – ガンジス河でバタフライ

普通にOLされているというたかのてるこさんの旅日記。ひっこみ思案で自分を変えたくて一人旅に出ることにした著者が出会う「ほんまかいな?」的な珍道中 がたのしく、現地で出会うさまざまな人たちの純粋さ、やさしさ、生きている姿がいきいきと描かれていて、別にうまい文章でもなんでもないのに、ダイレクト に著者の気持ちがつたわってきて、すがすがしい気分になる。

でもほんまにこんなにええ人ばっかりにうまく出会えたりするんだろうか? もっと難儀なことになるのが普通なんじゃないかなーとかもおもったりするのだけれど、そうならないのがこの著者のもつパワーというかバイタリティーという かキャラクターのなせる技なのかもしれない。誰しもこんな奇想天外な(あるいみ漫画のような)展開があるならば一人旅にでてみたいとおもうかもしれない。

本書は著者の最初の旅、香港~シンガポール~マレーシア編と2回目の旅、インド編が描かれている。楽しい。

幻冬舎 2002

ガンジス河でバタフライ
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