辻仁成 – 彼女は宇宙服を着て眠る

久しぶりの辻さん。

ちょっとだけ長い「愛の工面」(これはこれで別で読んだことあった)を除いては、短編ばかりの全7編。

な んでこの人の文章はこうも刹那というか、死や消失のような影がちらつきつづけるのだろうか。が、そういったものが気持ち悪いわけではなく、人生哲学のよう に、自然の成り行きのように、天体の運行のように、運められたもの、というふうに感じられる、受け入れられてしまう。

幸せというのはそういったなくなったり失ったりするものがあるから故の幻想なのかも。

幻冬舎 2002

彼女は宇宙服を着て眠る
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