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奥田英朗 – サウスバウンド

 

上下巻。一気に読んだ。おもしろかった。
なんか血がさわぐ物語だった。

主人公の小学六年生二郎の父母は実は元過激派。東京の 小学校での仲間との生活、不良中学生からのいじめ、そんな日常に、ちょっとしたことから起こる父がからんだ事件。そのせいで慣れ親しんだ東京を、そのとき 初めてしった父母以外の身内がいるという事実、そんなものを捨てて、家族で西表島へ移住する。しかし移り住んだその土地での島民たちとのあたたかい交流も つかのまのこと、実は住んだ土地はさる開発業者の土地で、また父母がそれとやりあい・・・・

ほんとに豊かな生活とは何が必要でなにがいらないのか?どうしていまの社会はこんな形になっているのか?沖縄(琉球)や八重山はどういった歴史をたどってきたのか?国と民、権力、金、世間、そんなものはいったい何なのか?必要なのかどうなのか?
そんなことを考えさせてくれる物語。安穏とした生活を送っていると忘れてしまっているというよりも気づきさえしない社会という名のゆがみを痛切に教えられる。

自分は何かと戦っているか?戦うのか?

角川書店 2007

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