辻仁成 – いつか、一緒にパリに行こう

2003年からパリで暮らしている辻さんの、極々個人的なパリ初心者にむけたパリのガイド本、といったらいいのか、ただの「ぼくパリ好きだもんねー」的自 慢(?)本といったらいいのか(笑)。少なくとも彼にとってはパリ、そしてフランスはとても馴染みやすい魅力的な場所のようで、そこを愛する気持ちがあふ れている。パリ好きなのね。ま、似合ってるなぁ。

とりとめなくパリやらフランスの、風俗やら人々やらについて雑多にかいてある。ちょっと 文体が嫌みったらしい感じもしなくはないけれど、でも、それでも、「あ、パリってフランスって刷り込まれてるイメージとはちょっと違って、あれ?素敵か も?」なんて思えてくるあたりはさすがというか。とくにフランス人に関しての観察(恋愛感であるとか、優しさとか勝手気侭さとか、ヴァカンスのこととか、 とにかく自由が生まれた国の住人である自負とか)はなるほどなーとうなずくことばかり。さすが暮らしているだけあるなぁ。

パリというか、ヨーロッパにいってみたくなる、そんな本。

いつか、一緒にパリに行こう―パリ・ライフ・ブック
いつか、一緒にパリに行こう―パリ・ライフ・ブック

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