ごとうやすゆき – ダメ犬グー

著者が飼っていたダメ犬グーの生涯をつづった、詩的な本。ぽつりぽつりと語るように書かれた文章と、それに添えられるグーの絵がかわいい。

犬を飼ったことがないからいまひとつグッとくる感じが薄いのだけれど、家族の一員として(ま、猫もそうなるけれど)存在していたグーはほんとにみんなに愛されていたんだなーと。ごとう氏(とその家族)の私的な気持ちばかりが描かれているけれど、それがわが子可愛や的なめんどくさい感じもせず、ある意味淡々と語られるグーの生涯が浮き出ていて、読んでいてホロリとしたり。

いなくなるのは、悲しいなぁ。いなくなるのがわかっていても。

幻冬舎文庫 2006

コメントを残す