カルテット@グラバー邸 2011.7.28

今夜(正確には昨夜だけれど)グラバー邸にお越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました。すごくいい夜になりました。たまにしかやらないリーダーのライブはいつもやる前からノイローゼ(というと言いすぎですが)になりそうなくらい、いろいろちまちま考えたりするのですが、結局ステージに立って演奏すると、いくらじたばたしても自分に出来ることしか出来ないんだ、という当たり前のことを毎回思い知るのだけなのです。でも、我(が)を出すばっかりではなくて、その場所その時間でしか共有できない/生まれることのない何かを、その場のみなさん、共演者も含めて、と共有することができたらな、と思っています。

まさに今夜はそんな夜でした。きっとその場のみんなの気持ちと演奏のバランスが奇跡のようにうまく築き上げられたのです。聴く人たちが音によって何か感じるように、演奏する側も聴く人の何か喜怒哀楽をもらってそれが音に昇華するのです。そのバランスがとれたときなんともいえない輪がその場に生まれるんじゃないかと思います。

いままでリーダーはトリオでやることが多かったのですが、今回はぜひピアノ入れたいなーと思った(どうしても和音のでる楽器、とくにピアノが欲しい曲がたくさんあった)ので、誰に来てもらおうかいろいろ考えたのですが、いままで木畑氏を誘ったことなかったのが不思議なくらいに彼は僕がやってほしいことを的確に音にしてくれました。そして音がとてもいい!そして小前~萬~木畑のトリオは強力すぎて、ほっといても何かが確実に生まれ、起こっていくので、ぼくはすごく楽に泳ぐだけでよかったのです。あんまりにも楽しくて(多分)いい演奏だったので、もうこれでいいやーと思ってしまえるほどでした。ほんとうれしいです。

でもこれらはやっぱりあの場に来てくださったみなさんがいたおかげです。たくさんたくさん応援と拍手を頂いて、本当にありがとうございました。

そして今日のために書いてきた2曲もなんとか無事生み出すことができました。これから演奏を重ねて大事に育てていきたいと思います。いろいろアドバイスくれたきばやんありがとう。

そして、あさって30日はピアノに杉山悟史氏を迎えてのカルテットです。まだどうするか考えてないですが、彼が入ると今日とどう変化するのか、これまた楽しみです。

グラバー邸 http://glover-jazz.com/
木畑晴哉 http://www1.ocn.ne.jp/~kibayan/
萬恭隆 http://music.geocities.jp/yasutaka_yorozu/
小前賢吾 http://komason69.web.fc2.com/

 

ああ、興奮しすぎてて、写真撮るの忘れてました・・・・・・なので↓

今日産声をあげた曲たち。

“カルテット@グラバー邸 2011.7.28” への2件の返信

  1. 本当に素敵な時間・空間でした。
    楽しかったなぁ……。
    新曲のメロディが頭に流れてます。明日の仕事中も流れていそうです。
    「フイルム」は、初めてカルテットで聴かせていただきましたが、さらに好きになりました!演奏が終わった後、隣の席に居た方が、「むっちゃええやん!!」て、言うてはりました。音も凄く良くて、わたしも同感!!
    懐かしさや風景、いろんなカラーを音で感じ取ることができたような気がします。
    芸術って不思議ですね。
    演奏する側は、聴く人やその空間によって、音を生み出したりするのですが、聴く側は、すぅーと余計な不純物やいろんなものを洗い流すような気がします。もちろんそれだけではなく感動一杯です!
    またリーダーLIVE楽しみにしておりますー?
    ありがとうございました!

    1. ほんじゅさん
      ありがとうございます。ぼくにとっても素敵な時間・特別な夜でした。やっぱり自分のライブってのはいいもんですね。数日たってちょっと落ちついて回想すると、そう思えます。その時点ではいろいろごちゃごちゃになってよくわかんなかったのですが。新曲たちもいい感じに生み出せたし(きばやんのおかげ!)、2度やると自分でも見えてきますしね。でも難しい(^^ゞ
      「フィルム」(表記はこう書いてますけど(笑))はかなり思い入れあるので、演奏にも地からはいっちゃいます。でもこの日はきばやん萬くん小前ちの素晴らしいサポートのおかげでほんと気持ちよく演奏できました。それがそのまま出てたんだと思いますよ。
      またやりますから、ぜひいらしてください。成長していく曲やら、また新しい子がでてくるかもしれませんし。

コメントを残す