詞に曲をつける

この2週間ぐらいずっと詞に曲をつけるという作業をしていました(といっても空いている時間だけですけれど)。僕にとっては曲を作るということ自体も難しいのに、詞につけるというのは、想像していた以上はるかに難しい作業でした。でも、こういうこともやってみたかったので、すごくいい経験になりました。というのも来月ある見原洋子さんのライブでまた新曲をやろう、という話が出たとき、昨年は僕が書いた曲に詞をつけてもらったので、今度はその逆やってみたい!と言ったのがきっかけというか運のつきというか、だったのです。

もらった詞はほんと見原さんらしい、暖かで愛に包まれた言葉の数々が並ぶ詞でした。なのでそれを何度も読んで、どんな雰囲気がいいかとか、どこが盛り上がりどころかとか、展開するところは?テンポは?キーは?(でもこれは見原さんに左右されるけど)などなどいろいろ考えたり想像したりするのですが、一向に何も浮かばない・・・。ほんとトホホな日が続きました。でも、作業することをやめて、ほかの事をしているときに、その詞のある言葉や部分にメロディーやハーモニーが付いたり、そういうものがちらほら出来たり、そこから枝葉が伸びたりして、なんとなくぼやっとした感じまではたどり着いたのですが、またそこから部分部分を繋いでいくのが難しく、ほんと何度あきらめかけたかわかりません。

それと言葉の数と、音符の数/メロディー、そして小節数の関係というのがすごく難しいのだなと思いました。ある部分でいいメロディーを思いついてもその先の言葉の数でそのメロディーがうまくまとまらなかったり、各文節にメロディーができても気持ちいい小節数の中にうまく配置できなかったり。詰め込めば歌いにくいし、散らすと間延びしてしまうし、テンポにも関わってくるし、本当にバランスをとるのが難しいです。また平歌の部分やサビや大サビやら構成によって部分部分に変化をつけないと平坦な曲になってしまうので、メロディーやハーモニーに工夫が必要だけれど、いやらしくならないようにしたいし。と、難航につぐ難航でした。

以前一度、渋谷毅さんに「思いついた曲やメロディーが詞とうまくマッチしない(音符もしくは言葉の数が合わないようなとき)どうするのですか?」とお聞きしたことがあり、そのとき渋谷さんは「詞を手直ししてくれるようどんどん頼んだらいいんだよ」というようなことをおっしゃたと記憶しているのですが、今回、詞はいじらずにそのまま使おうと決心していたので、悩みまくったけれどそのまま頑張ってみました。

一度いろいろ苦労して6割ぐらいまでできたのですが、そこで行き詰ってしまい、最初のアイデアが悪かったのかなー、イメージが出来てないのかなーと考え、もう一度素直に一からやりなおした(一番最初に持ったイメージに戻した)らいい感じで進んで、ようやく今日いったん形になりました。無論いまから修正あるでしょうけれど(ちょっと無理なところがあるといえばあるので・・・(^^ゞ)。さて見原さんからどんな反応がくるのか楽しみです。

うまくいけば、10月7日 京都RAGでのライブでめでたくご披露!となるのですが、さてさて、どうなりますことやら。。。。

Rev.0完成!まだヒミツだから画像は小さめ(^^ゞ

“詞に曲をつける” への2件の返信

  1. 昨夜はライブおつかれさまでした。
    とても楽しく素敵な音楽でした。
    以前は先に曲を創られて後から歌詞がついた「星空」は、本当に素敵な曲で、わたしも大好きですが、今回はその逆にチャレンジされたのですね。
    すっごく難しいだろうなぁ…と、記事を読ませていただいて感じました。
    昨日のライブでもおっしゃってましたね。
    でも、武井さんの曲や清水さんの曲たちはホンマにあったかくて素敵なんで、また楽しみですね!
    わたしも明日は稽古三昧、良い音楽をたくさん聴いたのでがんばります!
    ありがとうございました!

    1. ほんじゅさん
      たけタケありがとうございました。あんなけ熱心に聴いてもらえると自然といい演奏になっていい空間になりますよね。ほんとうれしいです。そう、今回は逆やってみましたが、これ難しいですほんとに。でもこの経験活かしてまた新たな音楽作りしたいです。お稽古も大変でしょうけど、がんばってくだっさいー!

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