2012.4月のスケジュール

■■? たけタケ ■■

4/11(Wed) たけタケ
神戸 三宮 Y’s Road 078-241-8803
20:00~ 1,000
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

4/20(Fri) たけタケ
大阪 朝潮橋 Piano Bar Kiyomi 06-4395-1200
20:00~
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

4/25(Wed) たけタケ
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前2,300 / 当2,500
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)

■■ ?その他のライブ ■■

4/4(Wed) 藤井郷子Orchestra KOBE!!
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前3,000 / 当3,500
[メ]藤井郷子(Pf)、田村夏樹、瀬戸一成、James Barrett、有本羅人(Tp)、三原智行、今西祐介(tb)、岩田江、水谷康久(As)、荒崎英一郎、武井努(Ts)、登敬三(Bs)、吉野竜城(Tuba) 船戸博史(B)、井崎能和(Ds)

4/5(Thu) 武井~箕作DUO
東大阪 俊徳道 Crossroad 06-6736-8870
20:00~ 2,000
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)

4/6(Fri) 見原洋子
~桜の咲く頃~ ワンマンライブ♪
京都 Live Spot RAG 075-241-0446
18:00 Open / 19:30 Start
前2,000/ 当2,300
[メ]見原洋子(Vo)、山田裕(Gt)、川辺ぺっぺい(B)、武井努(Sax,Fl)、とくじろう(Per) ゲスト:竹内仁美(P)

4/7(Sat) チャーリーニーシオ&フジヤマチャロル
武庫之荘 Live Spot Arrow 06-4962-5664
17:30Open 18:45Start 3,000
[メ]チャーリーニーシオ(Vo)、村上剛(Pf)、多田義則(B)、三夜陽一郎(Ds)、武井努(Sax)

4/10(Tue) 見原洋子
~桜の咲く頃~ ワンマンライブ♪
大阪 京町堀 CHOVE CHUVA 06-6225-3003
19:00 Open / 19:30 Start
前2,000/ 当2,300
[メ]見原洋子(Vo)、山田裕(Gt)、川辺ぺっぺい(B)、武井努(Sax,Fl)、とくじろう(Per)

4/12(Thu) Words Of Forest
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前1,800 / 当2,000
[メ]森本太郎(Ds)、武井努(Sax)、清野拓巳(Gt)、三原脩(B)

4/13(Fri) Satoko(Vo)+たけタケ
大阪 天満 じゃず家 06-6377-1130
20:00~ 2,500(1drink,1food付)
[メ]Satoko(Vo)、清水武志(p)、武井努(Sax)

4/14(Sat) 町田謙介
大阪 天満橋 RAW TRACKS 06-6358-0005
前2,500 / 当3,000
Open 18:30 / Start 19:30
[メ]町田謙介(Vo,Ac-Gt)、シータθ(Vo,Cho)、安達隆之(Gt: ex. E-Zee Band)、大土井裕二(B,Cho: ex. チェッカーズ)、林”Linn”邦樹(Ds)、ゲスト:武井努(Sax)
Special Act: MELTING SOUL
「日本屈指の現在進行形ブルースマン、町田謙介が強者どもを従えて放 つ、21世紀仕様のルーツミュージック。 New Albumをひっさげて、大阪へ。 Specialなゲストとして、Risaco率いるMelting Soulを迎 えての、極上の一夜をあなたに」

Raw Tracksフライヤー

4/15(Sun) 松田一志 (vo) with Funk.y All Stars
大阪 東心斎橋 SOMA 06-6212-2253
19:00~ 前3,000/当3,500
[メ]松田一志(Vo)、武井努(sax)、堂地誠人(sax)、城野淳(G)、土本浩司 (Ba)、花田えみ(key)、安達隆之(G)、Linn(Ds)、シータθ(cho)、ミミ肇(Ds)[from ロンドン]
ゲスト:町田謙介(Vo&G)、 大土井裕二(Ba)、The Nasty Doo [Aya(vo) Kana(vo) Myah (vo)

4/16(Mon) 生島~武井DUO
高石 Re楽xs 072-266-8839
19:30~ 1,000
[メ]生島大輔(Pf)、武井努(Sax)

4/17(Tue) 武井~箕作DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,500
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)
※好評企画持ち寄りPartyです(自由です)。持ち寄って食べて呑んでセッションもしましょう!

4/18(Wed) MITCH(Tp,Vo)5
大阪 梅田 ニューサントリー5 06-6312-8912
Live Time 19:50~20:30/21:00~21:40/22:10~22:50 1,800
[メ]MITCH(Tp,Vo)、永田充康(Ds,Vo)、武井努(Sax)、杉山悟史(pf)、木村知之(B)

4/19(Thu) 武井~馬田DUO
寝屋川 萱島 OTO屋 080-6126-1529
20:00~ 2,500
[メ]武井努(Sax)、馬田諭(Gt)

4/21(Sat) チャーリーニーシオ&フジヤマチャロル
■ Cabaret Night Nagoya vol.2
名古屋 Apollo Theater 052-261-5308
Open 18:00 Start 18:30
前3,000 / 当3,500(ドリンク代500別)
前売チケット取り扱い: YAKETY YAK 052-201-7999
フジヤマチャロル:チャーリーニーシオ(Vo)、村上剛(Pf)、多田義則(B)、三夜陽一郎(Ds)、武井努(Sax)
[出]チャーリーニーシオ&フジヤマチャロル(OSAKA)/ 月光ジャイヴ団(MOON)/ako&Dark Blue Swingers 【Dancer】《SWING DANCE》Amore&Lulu(TOKYO)/ 《BURLESQUE》MISS CABARETTA(TOKYO) 【DJ】SILK/MOTOKI 【DANCE LESSON】Amore&Lulu

4/22(Sun) スペシャル Jazz Live
神戸 垂水 M’s Kitchen 078-707-1470
19:00~ 2,000
[メ]チーチョ西野(Perc)、廣田昌世(B)、武井努(Sax)

4/26(Thu) 清水武志(Pf)3
岡本 Born Free 078-441-7890
19:30~ 2,500
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、畠山令(B)

4/27(Fri) E.D.F.
大阪 桃谷 M’s Hall 06-6771-2541
20:00~ 1,800
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、田中洋一(Tp)、光田臣(Ds)、福呂和也(B)

4/28(Sat) 荒崎英一郎BigBand
明石 POCHI 078-911-3100
19:30~
[メ]荒崎英一郎(Ts)、浅井良将(As)、武井努(Ts)、落合智子(Bs)、ジェームズ・バレット(Tp)、山田友和(Tp)、横尾昌二郎(Tp)、太田健介(Tb)、幸明夫(Tb)、岡野正典(Ds)、吹田善仁(B)、大友孝彰(Pf)

ダンスエンターテイメント「UNIVERSE」のお知らせ

GWの5/3~6の4日間、千日前の元キャバレーユニバースにて「UNIVERSE」というダンスエンターテイメントショー(ミュージカルというべきか)が開催され、それに出演(演奏でね)することになりました。目下ダンスチームは猛特訓中、バンドはリハーサルと楽曲の仕上げにてんてこ舞いです。でもいいものをお見せできると思いますので、ご興味あるかたはぜひぜひ!

UNIVERSEフライヤー
UNIVERSEフライヤー

裏面
裏面

■日時/2012年5月3日(木)~6日(日)
■場所/大阪千日前 キャバレーユニバース
【昼公演】
開場/12:00 開演/13:00
【夜公演】
開場/17:00 開演/18:00

■チケット 前4,000/当4,500円
☆座席券は公演当日に別途料金が必要です。また、先着順のため席に座れない場合もあります。
☆小学生以下は1,500円

■チケット発売場所
dysmic Entertainment
【チケットぴあ】
☆Pコード:418-455 ☆ぴあ電話予約:0570-02-9999

■MEMBER
OUTSET(Dance)、マキ凛花(Vo)、功刀丈弘(Vn)、足立知謙(Key)、築山昌広(Tp)、堂地誠人(As)、武井努(Ts)、奥本めぐみ(Tb)、 梶原大志郎(Ds)、酒井ヒロキ(Gt)、原満章(B)、楠見栄雄(MC)

☆1960年代のユニバース黄金時代を現代に蘇らせる。喜びと悲しみ、愛と欲、欲望と現実を描くサクセスストーリー。伝説のキャバレー.千日前ユニバースを舞台にした観客一体型ダンスエンターテイメントです! 出演、ダンサーはエイベックス所属の総勢60名。パワフルなステージと、書き下ろしを含めた生バンドの演奏をお楽しみください。

ORITO TRIBUTE 2012

20日広島BLUE LIVE、21日大阪JANUSと2日間 ORITO TRIBUTE 2012に参加してきました。たくさんのお客さんと素晴らしいシンガーたち、そしてORITOさんの素敵な曲の数々に包まれた幸せな2日間でした。

2日間のはじまり
2日間のはじまり

実はそんな遠いところにはいなかったと思うのですが、結局ORITOさんにはお会いすることがなかったのです。だからこのライブがあるまではORITOさんについては全然何も知らなかったので、こんな人間が参加してていいのだろうか?とかも思ったのですが、この2日間で少し触れられたような気がします。

村上てつや氏をはじめとして、JAYEさん、CHAKAさん、JAY‘EDさん、中澤信栄さん、福原タカヨシさん、Suga Pimpsのお二人、そして TOMICAさん&Mei-Meさん、彼ら彼女たちの歌声やMCを通してORITOさんの人柄や曲が、音楽に対する熱い想いが、そして何よりORITOさんを愛していることがひしひしと伝わってきました。ここまで数多くの人を未だに魅了してやまないORITOさん、ほんとうにすごいなと思います。会いたかったです。

ライブは2日間ともほんとに楽しいものでした!実はほとんどの人が初めまして?の状態だったので(KoさんとTomoちゃんとJAYEさん、村上さんぐらいしかまともにしらなかった)結構緊張しての広島入りだったのですが、バンドをまとめてくれたGt星川さんのおかげもあってすっととけ込むことが出来てよかったです。

バンドが素晴らしかったのはもちろんだけれど、やっぱりシンガーの皆さんが素晴らしすぎました!!一緒にステージに上がってるのに聞き惚れてしまって、危うく自分の役目を忘れそうになったり(笑)。また普通こういう音楽や今回のようなバンドのときのサックスの出番といったら、間奏でソロをとったり、オブリをいれたりしてシンガーが気持ちよく歌ってもらえるようにすること(だと思っている)なんですが、いやいや、歌に、声に、曲に刺激されて、僕が気持ちよく乗せてもらって吹かせてもらっているようでした。何も考えていなくても、”こう来てほしい!”と伝わってくるし、また自然とそういう風に出来てしまうし、歌とぼくの音が自然と一体になっていくあの瞬間の何とも言いがたい感じといったら・・・・・ほんとサックス吹き冥利に尽きるの一言です。素晴らしいシンガーはサックスをも歌わせてしまうものなのですね。

本編終了直後
本編終了直後!!

こんな素敵な時間を与えてくれたORITOさんに感謝します。本当にありがとう、です。僕は到底ORITOさんのようにはなれないだろうけれど、憧れます。一歩でも近づけたらな、と思います。

来場いただいたたくさんのみなさんありがとうございました。出演者の村上てつや氏、JAYE公山さん、CHAKAさん、JAY‘EDさん、中澤信栄さん、福原タカヨシさん、Suga PimpsのFunky-T&Jun-Bay両氏、 TOMICAさん、Mei-Meさん、Dr. Ko、星川さん、せきこーぢさん、三浦晃嗣さん、Sassy Tomoさん、陰で支えてくれたスタッフのみなさん、ライブハウスのみなさん、そして飛び入りコーラスしてくれた(!)ゴスペラーズ酒井さん&Bro.Tenta、お疲れさま&ありがとうございました。感謝します。また来年も参加したいな!

ORITOさんの言葉を語り継ぐサイト
oritosoul?http://www.oritosoul.com/

—— おまけ(笑)———

BLUE LIVEリハ中
BLUE LIVEリハ。シンガー勢揃い!
JANUSリハ中
JANUSリハ中。バンドの面々
マグノリアのお弁当
北浜マグノリアのお弁当。めちゃくちゃ美味かった!伊藤ちゃんありがとう!写ってる足はKoさん(笑)

ソリオライブ!

今日は久しぶりに宝塚ソリオホールでのコンサートでした。季節に一度ほどベースの中島のりひでさんの企画で開かれるものなのですが、ぼくはこれで確か3度目の参加です。平日ですが昼と夜の2公演あり、いつも好評頂いてるシリーズなのです。今日は中島のりひで(B)、竹下清志(Pf)、Larry Marshall(Dr)、山内詩子(Vo)、僕というメンバーでした。テーマは「カラフル」、いろんな色にまつわる曲を演奏しました。

このメンバーでの演奏はほんと楽しいもので、選曲もよかったし、のりひでさんのオリジナルはやっぱりいつ演奏してもいいなぁと思うものでした。譜面見てもぜんぜんイメージ湧かないのに、音になるとあんなに景色が見えるというのはほんとすごいなぁと思います。

残念なのはLarryとの演奏は今日を最後にしばらくできないということなのです(故郷に帰るそう)。こんな感触のドラマーはほかにはいないですから。そんなに数多く一緒に演奏した訳ではないけれど、いろいろ教えてもらいました。そういえば今日も楽屋で変拍子についあーだこーだとしゃべりました。もっとたくさんやりたかったなぁ?。

このコンサート、また出演できたらなーと思います。来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

Larryと
Larryと

 

最後の進水式

先日9日、以前働いていた職場の進水式にいってきました。会社の門をくぐるのは実に11年ぶりでした。久しぶりに訪れる会社付近は変わっているところもありましたが、ほとんどは以前のままの姿で懐かしさが込み上げてきました。もう働いていた年月より退職してからの年月のほうが長くなっているのに、結構細かいところまで憶えているものなのですね。

進水式
進水式

これまでにも進水式のお誘いは数多くあったのですが、今回訪れたのはこれが最後の進水式となるからでした。明治の時代から100年以上にもわたって船を造り続けてきたこの場所で船を造る(商用船ですが)のが最後というのは、なんとも表現しがたい気持ちにさせるものです。一つの時代、希望と夢にあふれた時代が終わるんだな、と思いました。

広大な工場の敷地、建屋たち、見慣れた作業服のひとたち、懐かしい職場の省略名(ヘルメットとかに書いてある)などなど、船台に近づいていくにつれ懐かしいものがたくさん目に入って来ました。船台の下には事務所や作業員さんたちの休憩所、倉庫なんかが並んでいて、そのどれもが長い年月を経て古びてきているけれど、その役目はいまだしっかり果たしているし、丁寧に使われているのがわかるし、ここでたくさんの人々が働いていた、悲喜こもごもがあったんだろうなと想像できるものでした。

船台の下
船台の下
船台って広い!
船台って広い!海の上にあるのは進水した船

あいにくの雨模様でしたが、たくさんの見学者たち、社員や関連会社のひとたちが見守る中、1296番船となる(造船当初から数えているそう。が、同じ番号の船が造られたこともあり、いままで1600隻あまりが造られた)自動車運搬船エメラルド・エース号が進水しました。何度見てもこのすべり式の進水式は見応えがあります。今回の船は少し小振りでしたが(といっても全長200mある)轟音とともに海へとすべりおちていく様子は圧巻でした。くす玉が割れたり、紙テープや風船が風に舞ったりするのも綺麗です。

いよいよ進水というときには船を止めていた支えが外されたり、船上でさまざまな作業したりするのですが、これらの仕事もこれで最後なのか、と作業をする方々が無言で語っているようにも見え、すこし寂しい気持ちになりました。特に船のような大型構造物はひとつのものを造るのに数年かかります。それだけに一隻一隻がどれも愛おしいものだろうし、それらを造る仕事自体が終わってしまうというのは、どんな気分がするのか想像を絶してしまいます。ぼくたちが生まれる遥か前から使われていたものがもう使われなくなるということ、この場所から人がいなくなること、時代の流れとはいえとても寂しいことです。

やっぱりモノ作りはいいなぁと思います。とくにこんな大きなものを造るというのは。こういう仕事はすごく魅力的だし、もっと注目されていいのになぁとつくづく思います。モノを作るという仕事や現場がもっと尊敬されてもいいのになぁとも思います。

JR和田岬駅
すっかり様変わりしたJR和田岬駅

一年経って?離れた場所から

今これを書いているのが3/11の午後2時すぎ。一年前の午後2時46分に誰も想像しなかったような大震災とそれに伴う津波、そして原発事故が起こった。そのときぼくは梅田にあるライブハウスでリハがそろそろはじまるなーと準備していた時だった。「昨日の酔いが残っているのか?」と感じるようなふらふらした感じ(地震とは思えなかった)を覚え、ふと天井を見るとシャンデリアが大きくゆっくり揺れていた。長周期震動?!身に危険を感じて外に飛び出てみると架線もゆらゆら。大きな地震なのか?手元の携帯でワンセグを見ると地震の一報。食い入るように画面を見ているとそれに続く津波の映像。あまりにもショッキングで現実とは思えなかった。

それから一年、またたく間。報道やネットで流される情報に驚き、悲しみ、ときには微笑んだりした。地震が落ち着いてくると、そこからの復興・再建が叫ばれるようになった。しかし自分も被災地のために何かしたいなと思う気持ちはあっても、被災地から離れた場所に住んでいるものに何か具体的にできることがあるのかはちっとも分からなかったし、いまも分からないまま。

身の回りにはボランティアに行く人も少なくない。ボランティアでなくても被災地を訪れて何かしようと考える人もたくさんいる。僕自身も何度か行ってみようと思ったけれど、結局行けてはいない。行くことが怖かったのもあるけれど、何が出来るのだと途方に暮れてしまいそうだし、何をしても「そうじゃない」と思ってしまいそうだったのもある。だから被災地の人々の力になれたらと思う気持ちはあっても、一時の大きな気持ちで動き回ることより、今は長い時間をかけて見て、想って、そこから無理なく継続していける何かをしていきたいと思っている。小さくてもいいから続けていくこと、それが大事なのかな、と思う。言い訳/逃げ口上かもしれないけれど。

被災地のほとんどは復興や再建という言葉にはほど遠い状況。今まさに手を差し伸べる必要があるものごともあるけれど、長い時間をかけて手を携えていく必要があることはもっと多いと思う。だから一年経った今日、何か力添えをしなければ思っているみなさん、一年という節目を迎えて気持ちを新たにしていることと思いますが、これからは急いで大きな力を注ぐことより、自分の出来る範囲で、いまなら出来るなと思ったときに無理せずできることだけする、そう思うといいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

この国はちいさな国。そこにたくさんの人が住んでいる。そこでの東日本大震災はとてもとても大きな出来事。だからみんながこのことに思いを寄せ、気持ちを分かちあえている、少なくともそうできている世の中だと思える。でもしばらくはこんな気持ち、空気を忘れていたように思う。でもほんとうはこんな悲惨なことがなくても心を一つにできた国であったんじゃないかと思う。それがこの国の持つ素晴らしいところのひとつだったはず。同じ山や海を見、同じ風を感じ、同じ歌で涙できる、そんなひとびとの集まり。いまのこの想いを持ち続けていくこと、それがいま僕たちに一番必要なことかと思う。

 

伊坂幸太郎 – 陽気なギャングが地球を回す


久しぶりに伊坂さん。やっぱりいいな。とくにこの物語は語り口が軽くて(でてくる連中もなんだか軽くて陽気でいいな)すいすい読める。でも読みやすいだけじゃなくて、話の進み方、出てくるものごとの無駄のなさ(これにいつもすごく感心する)、最後に話がするりとまとまるあたり、やっぱり伊坂さんいいなぁ、とつくづく思う。

実はこの話は映画のほうを先に見ていたので(といってもずいぶん前だけど)そのイメージに振り回されるかなとかも思ったけれど、読み進めていくともう映画のことなんてでてこなくて、また新たなイメージの世界にどっぷりつかってしまった。まぁ物語りもうろ覚えだったし。いままで読んだ伊坂さんの作品の中ではいちばん理屈っぽくない、というかひねくれてないというか(どっちも言葉悪いなぁ)、物語の中でギャングの一人が限られた時間で行う演説のように、すべてが淀みなく、しかもわりに速いスピードで流れていくので、すっきりした感じがあった。かといって物足りないわけでもなく、このあたりのバランスがすごくいい。

あと、やっぱり年齢が近いせいなのか、同じ時代の空気を吸って生きているからか、セリフに含まれるほんのちょっとした物事や表現、しゃべり口、街の空気感、登場人物の(語られない)背景なんかが理由なく腑に落ちてくる感じがする。そうそう、そうよね、うん、そんな感じ、というように、ただただその”感じ”に共感するというか。

ストーリー自体はとくにびっくりするようなどんでん返しがあったりするわけではくコンパクトだけれど、ギャングたちとその周りの人間たちのキャラがたっているのでそれだけでも面白い。やっぱり響野の語りが面白いなぁ。こんな人一度でいいから一緒にお茶のんでみたいなーと思ってしまうなぁ。それでいて話したこと片っ端から忘れてたりして(笑)。あ、あとこの話が仙台が舞台じゃなかったのも、ちょっと新鮮だった(ま、ふつうなんだけれど)。

そしてもうひとつ、伊坂さんの話には音楽(ジャズ系が多いように思う)のことがいろいろでてくるけれどこの物語にでてきた『僕は誰よりも速くなりたい。寒さよりも、一人よりも、地球、アンドロメダよりも』というところにドキっとした。阿部薫よねぇ。17年前の阪神大震災の1週間後、阿部薫をモデルにした音楽劇をしたことを思い出した。懐かしいが、昨日のことのように新鮮だ。

大我2Days

先週末に大我くんとのミニツアーがありました。1日目は石川県の小松市という場所。そして2日目は三重の四日市にて。結構場所が離れていて移動の大変な2日間でしたが、やっぱり2日連続でやるとちょっとバンドっぽくなったりして楽しかったです。

終演後メンバーで
終演後メンバーで

小松というところは初めて(石川県自体もかなり久しぶり、10年以上ぶり)だったので、どんな街かまったく知らなかったのですが、建設機械のKOMATSUのお膝元だったのですね。駅前にKOMATSUの施設があり、300トンダンプがどかーんと展示されていたので、機械好きはそれだけで一気にテンションが上ってしまいました。

300トンダンプ
300トンダンプ

そしてやっぱり北陸の冬は海産物がとてもおいしいです。演奏後打ち上げで訪れたお店の魚料理や寿司がとんでもなく美味く(のどぐろ最高!)、日本酒も最高!でした。またご当地グルメっていうんでしょうか「小松うどん」なるものがあって、鍋焼きうどんなんですけれど、これまた高級感あふれる食べ物でうどんも具も出汁もどれも美味しかったです(ほんとちょっと高級店だったのか、食前に抹茶とお餅、うどんの後にはおじや、食後にはアイスまで出た)。

四日市は到着してすぐ準備・演奏でした。ガリバーというお店は初めてだったのですが、木造の内装で音がとてもよくて演奏しやすかったです。演奏の後は急いで帰ったので四日市名物というものは食べられなかったのが残念でした(^^ゞ

のどぐろの刺身と木村さん
のどぐろの刺身と木村さん(ハービーの顔真似らしい)

小松うどん
小松うどん。鍋焼きなのです。これは「味噌豚うどん」

移動距離が多かったですが、北陸の山々がいただく雪なんかを見ていたら、どこかしら心が満たされてよかったです。

大我 http://www.taiga-jazz.com/
杉山悟史 http://sound.jp/sugisatoshi/
木村知之

E.D.F. レコーディング

2月の終わり、28?29の2日間、E.D.F.のレコーディングがありました。前回の「Salvation By Faith」からだと4年ぶり(録音日からしたら5年ぶり)のアルバム制作になります。もちろんバンドとしてアルバムをコンスタントに作って(清水さんの作品を発表して)いきたいと思っていますが、何より今年E.D.F.はバンド結成20年にあたる年(11月で満20年、長いようで早いもんだ)なのでその記念としても作りたかったのです。また昨年の清水さんのソロアルバムとTAKE TAKEの2作品により、レーベルFollow Club Recordとしても作品をリリースし続けるといういい流れを作れているので、その流れの上に載せることもできるなーと思うところもあったのでした。

レコーディング会場は昨年同様、横浜の海の見える丘にあるゲーテ座。5人で、しかもベースやドラムの楽器も伴っての移動だったので、普通は車移動ということになりそうなところですが、限られたレコーディング時間を有効に使う(やっぱり体調とかが大事ですから)ために、新幹線での移動にしました。ベースはともかくドラムセットいけるのか?という心配がありましたが、光田さんはドラムを台車に積んで電車で移動することもしばしばあるそうで、それならばまあいけるだろうと考えていましたが、やはり新幹線はだめだそうで(台車がNG)新幹線構内はばらして手で運ぶというハプニングも。結構つらかったです(笑) また新横浜ついてから菊名までいって東横線に乗り換えだったのですが、この駅も乗り換えが階段のみで荷物をばらして運びました。うーん、バリアフリーはまだまだですねぇ。

新幹線で
新幹線にのるため荷物はバラしてます

あとはそのまま無事中華街まで到着して、そのままゲーテ座へ。久しぶりにエンジニアの猪狩氏と再会し、落ち着く間もなくレコーディングの打ち合わせをちょっとしてすぐにセッティング、サウンドチェックとスムーズに進めて、お昼ご飯を食べてからレコーディング開始。

兼ねてから猪狩さんと打ち合わせしていたとおり、録音物としての、バンドとしての、音のまとまりやライブ感を大切にしたいし、何より今のE.D.F.とメンバーそれぞれの音をそのまま記録したかったので、モニタやヘッドホンなんかも使わずに普段と同じように演奏してそれをそのまま録音するという方式でした。もしかしたら昔の録音のように数少ないマイクで、という案もありましたが、今回は各楽器に適度な数のマイクを立てて、かぶりまくりでの録音にしました。

こんな感じです
こんな感じです

事前にリハをやっていたのもあるし、効率というよりも、レコーディングの流れを大切にするために「プレイバックはいっさい聴かない」という大胆な(笑)ルールで、2テイクずつぐらい録ってOKなら次の曲へ、というやり方で進めました。昨年もそうでしたが、この方式なら結構スムーズにいくんですよね、欲が出ないので。

こうしてバンドのレコーディングとしては1日では結構な曲数をやって、疲れ切らないぐらいで1日目は終了。バンドのメンバー間ではこの2日間は以前から「レコーディングという名の慰安旅行」と呼んでいたように終わってからが本番。横浜の中華街近くでレコーディングしているのは、そう、もちろん美味い中華料理食うためだったのです(笑) まずは四川料理屋さんにいって飲みたい放題食べたい放題、何を食べても美味いので一同大興奮(とくに西川さんがしきりと感心、実は彼は食道楽か?)。しかしそこでは涙を飲んで腹八分でとどめ、水餃子をたべに山東へ。ここの水餃子は量が多いので2人前でもう十分。ビールのこしてしまいそうなぐらいでしたがなんとか全部腹の中へ。あーー、食った飲んだ!さすがに今夜はこれで打ち止め、明日への英気を十分に養えたかな?

光田さんと山東の水餃子
光田さんと山東の水餃子

そして2日目の朝、起きると窓の外は真っ白。天気予報には出てたけれどまさかここまで大雪とは!交通がだいぶ麻痺していましたが、メンバーやエンジニアはみんな予定通りにまたゲーテ座に入れました、が、肝心の今回のアルバムのゲスト、Tbの中路英明氏が予定時間には到着できないことが分かり、予定を変更して、昨日録った曲のリトライを。なんせテイクバック聴いてないので、いけてるかどうかは誰もわかってないので、昨日ちょっと不安だったならついでにやればいいやん?ってことで、何曲かさらにテイクを録りました。

雪にはしゃぐ清水さん
雪にはしゃぐ清水さん

そうこうしているうちに中路さん無事到着。では早速・・・と言いたいところだったけれどいい時間になっていたのでいきなりお昼ご飯。しかし雪は降り止まず、ここは丘の上なので出前ものはすべてアウトという悲しい展開に。なので近所の洋食屋さんへ。寿司だ!中華だ!とか言っていたのですが、ここも美味しくてよかったです。

ゲストの中路英明氏
ゲストの中路英明氏

そして戻ってレコーディング開始。3管でE.D.F.の曲をやるのは実は初めての体験で(そういえばライブで清水さんが管楽器をやって3管というのはありましたが、するとピアノがいなくなるというわけで)すごく新鮮でした。中路さんは初見でもばっちりですし、レコーディングは順調に進みました。ちょっと煮詰まりそうになったら降る雪を見ていると心落ち着きますし、昨日の曲の別テイクも録れたし、結局雪が降って予定が狂ったことがいい風に転んだようです。

もっと欲張ってもう少し多く曲をやってもよかったのですが、まぁ十分な(たぶん余ると思う)曲数はとれたし、今日もへとへとになる前にレコーディングは終了。そのあと撮影をしたり遊んだりして2日間にわたる予定はすべて終えました。おつかれさまでした!!

今回のレコーディングでお世話になったゲーテ座の小池氏をはじめスタッフのみなさま、エンジニア猪狩さん、アシスタント中野さん、ゲストなのにゲスト以上の活躍を見せてくれた中路さん、料理作ってくれたコックさんたち、みなさんに感謝します。ここから先も頑張ってよいアルバム生み出せるようにしますので、みなさん、まぁまぁ期待して待っていてくださいね(笑)。なるべく早く次の報告できるようにします。

記念撮影中の記念撮影
記念撮影中の記念撮影

P.S.
しかし4年に一度しかない”うるう日”で、しかも稀な大雪の日にあったレコーディング。将来しみじみと懐かしく思い出す日がきっとくるんだろうなーと今から思ったり。