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新井素子 – ハッピー・バースディ

なかなか文章に馴染めないので敬遠しがちな新井さんなのだけれど、ふと手にとってみた本。読み始めてしんどい書き方(結構あちこち話が飛ぶ、というか気持ちの説明が多い、というか独り言のような感じの挿入文がおおい)なので、読み進みにくかったが、しばらくすると慣れてきた。だれか友人の語りを聞いているよう。

編集者の夫のおかげでベストセラー作家になったあきら。一方大学受験がうまくいかずに面白くない浪人生活をしている裕司。2人が偶然出会ってしまうことから不幸が始まる。偶然から夫を亡くしてしまうあきら。やっかみからあきらにいたずら電話をかける裕司。追い詰められていくあきらは・・・・。

結構ひどい(でも実はそうでもない)話なのだけれど、新井さんの語り口のおかげかそんな深刻さがないというか、非常に客観的にみていられる。またこの2人の主観で語られるので、感情移入してしまいそうになる(でも文章のおかげでしないのだけれど)。

なるほどなーという感じで終わるが、どうなんだろう。やっぱりちょっと苦手かなぁ。おもしろいんだけど。解説が有川さんなのがなんかおもしろい。

角川文庫 2005

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