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東北再び(ジャズ喫茶編)

9月に再訪した東北ですが、被災地などを見回るほかにあちこち観光地(遠野がすごくよかったです。もう一度いきたい)とかお寺なんかもいったのですが、今回の目的の一つは岩手・一関にある名ジャズ喫茶ベイシーに行くことでした。CPのマスターがすごくお世話になったこともあるし、何よりも誰もが口を揃えていう「すごい音」を聴きたくて、です。なので、ベイシーもだけれど、今回の旅では3軒のジャズ喫茶を巡りました。

最初は3月にもいった気仙沼のヴァンガード。半年前と周辺はあまり変わってなかったように見えましたが、もしかするとちょっと建物が整理されていたかもしれません。ヴァンガードは同じたたずまい。今回もピアノソロやピアノトリオぐらいがかかっていて、前回と同じように「上品な音だなー」と思いました。津波での被災後に募金やその他でシステムを入れ替えたそう(いくつかの雑誌に記事あり)なのですが、スピーカーは自作だそうです。

このお店のおもしろい(?)ところは、こういうタイプのお店なのに近所の方がやってきてコーヒー飲んで行ったりするところです。普通ジャズ喫茶て選択肢に入りにくいような気がするのですが、このお店は普通にいろんな人がはいってきて喫茶を楽しんでいます。別にしーんと静かにしないと行けない訳でもないけど、割とみんな静かにしていて、時間が流れて行く、そんな感じです。マスターたちのお人柄もあるのかなーと思いました。たまにライブもやってるそうなので、いつかそんな機会ができたらなあと思います。

ヴァンガード

ヴァンガード

灰皿かわいい

灰皿かわいい

そして2軒目は仙台の繁華街のど真ん中にあるカウント。ビルの1Fの奥まったところにあるのですが、いつもそうなのかはわからないですが扉を開け放って営業されていて、そとまで大音量のジャズがだだ漏れw。いいんかなーと思ってしまうほどです。でも周りも気にしてないようなのでいいんでしょうねぇ。おおらかなり、仙台のひとびと!

ここはALTECが壁際にどーーーーーんと鎮座していて、ソファー席はほとんどスピーカ正面、そして奥にカウンター席があるという感じで、コーヒーもでればお酒もでるという典型的なジャズ喫茶でした。このときは(夜だった)カウンターに仕事帰りぽい方が3名ほどおられただけでソファーは誰もいなかったので、正面を占拠。何より音がでかい!浴びせかけるように鳴っているスピーカの正面にいると何もかも忘れてしまいそうな感じがします。ALTECの芯の太いずしんとくる音が気持ちいいです。ただ長時間いられるかというとそれは分かんないのですけど。レコード2面分ぐらい聴かせてもらいました。この日はサックスばっかりかかってたなあ。

仙台のカウント

仙台のカウント

常に扉は開けっ放し

常に扉は開けっ放し

 

そして3軒目は目的でもあった一関のベイシー。こんなところ(というと失礼ですね)にそんな店があるのかというほど一関はのんびりした街で、でも古い伝統ある街だそうなんですが、なんせのんびりしたところです。その街の中心、一関駅からほど近いところ(歩くと10分ほどか)にベイシーはあります。古い蔵を改装してつくったそうなのですが、入ると左がソファー席でJBLのスピーカが壁際に鎮座、右に店主で執筆家でもある菅原さんの定位置であるテーブル、カウンター、その奥にレコード棚とシステムがあります。

ここはやはり菅原さんがこだわり抜いた音ということもあってかじっくり音を聴きにくる人ばかりで、少なくない数の人が出入りしていました。ここも音がほんとに大きいです。でも(まあJBLが好きだということを抜きにしても)素晴らしくいい音でした。ぜんぜんうるさくなくて、音楽に没頭できる感じ。CPかーちゃんと行ったのもあったのでベイシー楽団のレコードをこれでもかーというぐらいかけてくれたのですが、ほんとライブを聴いているようというか目の前にバンドがいるんちゃうかと思うぐらいの音色、音質でした。そりゃ東日本一、いや日本一、いやいや世界一?といわれる所以です(JBLの社長やらが聴きにくるとか)。ここなら3日間ぐらいいれそうな気がしました。久しぶりにいい音で(システム的にではく、音楽的に、これが大事)聴くジャズは、それだけでいろいろなことが感じられたり、いろんなことを知ることができます。息づかいとか、スタジオやライブ会場の空気感とか、演奏者の考えてることまで透けて聞こえてきそうな感じです。こういう音で聴くことができれば、もっともっといろんなことを学べるのになあ。そのためのジャズ喫茶であり、レコードなんだ、と思いました。

途中から菅原さんのテーブルに呼んでもらって(僕はCPのDVD作ったときに見た写真でしか拝顔したことなかったのですが、それは30年前ぐらいの写真でしたが、面影は全然変わらずでした)いろいろCPマスターのこととか、レコードのこととか、音響のこととか、震災のこととかお話を聞かせてもらいました。3/11の震災のときはだいぶ建物自体が壊れたそうで、修復するのたいへんだったんだよーとおっしゃってました。

システムは変わらなくても、店主が変われば音は変わってしまうもの、それが店の音であり、店主の音。そういう意味のことをおっしゃってました。そりゃ当たり前なのですよね。毎日同じ場所で同じ音を、そして自分の好きな音であるように保ち続ける細かな努力が必要なことですから。そしてモノは変わらなくても少しずつ音は毎日変化してしまう。だから毎日よく聴いて微調整をする。その積み重ねが音となるわけです。それは楽器と演奏者にもいえることですが。だからモノが一緒で扱う人間で音は必ず変化してしまいます。なのでこの本当に素晴らしい音は菅原さんがいてこそなので、またチャンス作って浴びにいきたいです、はやいうちに。

しかし興奮したなぁ。旅程の都合上そんな長くいられなかったのがとても残念でした。

蔵を改装したという、一関ベイシー

蔵を改装したという、一関ベイシー

ほんと、ほれぼれする音です。

ほんと、ほれぼれする音です。

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