お芝居稽古

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今日は久しぶりにお芝居の稽古でした。一度行けなかったの間に随分稽古が進んでいるようです。なので、今日は楽団(と、彼らは呼んでくれる)とのタイミングが大事な即興の部分をかい摘んでやったり、曲の変更点を確認したのち、通し稽古となりました。ぼくはまだちゃんと台本を読めてないので^^;実はどんな話の流れかわかってなかったので、ちょうどいいタイミングになりました。

台本や楽譜を見ながら、台本に指定されてあったり、役者さんから出るキッカケで演奏したり、止まったり、効果音を入れたり。今回のお芝居では楽団はずっと出ずっぱりで、音を出すシーンも結構あるので、ひとつも気が抜けません。楽団の音で物事が進む場合もあるし。まだ未完成とはいえ、通して稽古をすると2時間ほど。初めて全体像を知ることにもなったということもあってか、あっという間でした。話の細かなところはまだわかってないのですが、現在と過去がクロスオーバーしていくあたりが見せ所なのか、と。なるほどなるほどという感じです。こちらは役者さんたちを後ろから見ているので、前から見ると、きっともっとわかりよくて面白いんだろうなーと思いました。そしてこれからもっと凝縮して、より面白くなっていくんだろうなーと思いました。

まだ稽古は続きますが、残された時間は少ないので、そこでギリギリまで追い込んで、楽団もいい仕事できるようにしたいなあと思っています。きっと面白いものを見てもらえると思いますよ!

詳細はこちらを。どんなお芝居か興味ある方もそうでない方も一度覗いてみてくださいね。チケットの発売も始まっています。チケット購入はこちらから。

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12/11(Fri)〜13(Sun) 劇団レトルト内閣
■ 劇団レトルト内閣 第24回本公演
「まことに神の造りしをんな ― 智恵子抄」
大阪 福島 ABCホール 06-6451-6573

劇団レトルト内閣、原点回帰の音楽劇。
エレガンスロックに乗せて描く、日本史上最も有名なラブストーリー・智恵子抄。
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J-M-S

J-M-S

今月は本当に楽しみにしていたライブやコンサートがたくさんあったのですが、その最後がJ-M-Sのライブでした。J-M-SはJAYE公山、村上てつや(ゴスペラーズ)、酒井雄二(ゴスペラーズ)の3人によるコーラスグループで、JAYEさんがいろいろ組んでいるグループの中でもよりファンキーな感じのものをやりたくて組んだそう。この3人がフロントに並んで後ろを務めるというのは実にHUMAN SOUL Reunionをやった2005年以来10年ぶりでした。今回のツアーもそのときにちなんで大阪・名古屋だったそう(あのときは両方BLUE NOTEだった)。2日間というとても短いツアーでしたが、本当に楽しかったです。

この予定が決まったときからもう楽しみすぎて待ち遠しかったのですが、曲がだいたい決まってアレンジをしたり、入念なリハーサルをしている間もウキウキしていました。まあ大概SOULは大好きなので、そういう音楽でセクションをやるのはたまらなく楽しいのですが、コーラスワークも、バンドもばっちりなので、吹きがいがあるというか、がっつり一つのステージをつくりあげていく作業がとても楽しかったです。こういうバンドというかショーは最近ぜんぜんやってなかったので、久しぶりに血が騒ぎました。

そして初日の大阪amHALL(大学軽音のジャズコンサート以来だった。20年ぶりぐらい?!^^;)、満員のお客さんの中での初のJ-M-S単独公演。もちろんバンドもぼくらホーン隊も精一杯頑張りましたが、やはりJ-M-Sのエンターテイナーぶりというかお客さんをすべて魅了できるパワーと歌唱に圧倒されつつ、ああ、そうそうこういう感じするんだよなあ、とニヤけていました。もちろん発せられている音も素晴らしいのですけど、それ以上に発せられるものがあって。もちろんファンの皆さんばっかり(しかも厳しい争奪戦を勝ち抜いた)なので、魅せられないワケはないのでしょうけれど、いやでもそれ以上に魅力的なステージだったんじゃないかと思います。流石だなあ。涙ぐんでるひといっぱいいましたね。宇宙初演の曲もたくさんありましたしねw でも少し緊張した1stでした。

入れ替え制なので、慌ただしい時間の中でも少しでもいいステージにしようとすぐさま修正したりもして、2ndステージは最初の少し浮き足立った緊張感はなくなって、余裕ある感じに。JAYEさんの大阪弁も大爆発ですこぶる楽しいステージになりました。

そしてその勢いのまま名古屋BLUE NOTE。10年ぶりだったのですが、あー、こんなんだったなぁ、と。大阪はBLUE NOTEなくなって久しいのであのブルーカラーのテーブルも懐かしいです。メニュー替えてくるかなーと思ったけれどそれはなく、より質をあげる方向で。大阪での反省とか、もっとよくしたいところを入念にリハ(というより練習)して、いよいよ千秋楽w

こちらも両ステージとも満員のお客さんで、しかもしょっぱなから大阪より熱い感じで。演奏もMCもその他もいい感じにこなれてきてより面白く魅力的なステージになったんではないかなあと思ってます。J-M-Sのコンビネーションもより一層素晴らしくなって(歌もMCもw)一緒にやっているこちらも随分ハッパかけられました。とくに2ndのNeighbor Complainの演奏はとても素晴らしかった。コテコテのSoul Showのような感じだったもんなぁ。しかし名古屋のお客さん、熱かった!

結局大阪・名古屋の4ステージ、どのステージもステージごとに魅力的なところがあってどれも良かったです。その裏にはリハーサルや間の時間を惜しんで入念に練習したり打ち合わせたりするJ-M-Sの凄さがあってこそでした(とくに村上さん酒井さんってきっちりやるんですよねぇ。ほんとに。それが当たり前なのだけど)。Neighborの連中も緊張しながらも(歌伴って普段の演奏と違う部分が要求されるもんねぇ)すごく頑張っていたし、なので負けじとぼくとマコちゃんも頑張りました。おかげでそれ以上に楽しかったです。一番楽しんでたのぼくかもなあ、とか思ったりしています。何にせよ、あっという間の数日間でした。夢だったんじゃないかなーと思うほどです。

いらしてくださったみなさん、来れなくて残念だったけれど応援して下さったみなさん、支えてくださった会場やスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。そしてNeighbor Complain、JAYEさん、村上さん、酒井さん、本当にお疲れ様&ありがとうございました。願わくばまたすぐにでもやりたいです!ぜひ!

OTO屋

otoya

もう今月頭の話になってしまいますが、萱島のOTO屋さんが閉店してしまいました。一旦7月末で閉まることになったのですが、そのあとお店をつぐという方が現れて今月までつづいたのですが、結局いろいろあって(詳しいことは実は知らないのです)閉店することになったようです。すごくすごく好きなお店だったのでとても残念です。いつも家のようにくつろげたし、集まるみなさんが家族のようだったし、何より音が好きでした。

OTO屋さんに初めて訪れたのはもう随分前で、いつのことだったか忘れてしまいましたが、その時は「遠いところだなー」と思いました。何度目かまではある企画で訪れていました。でも、その後しばらしくしてからギターの箕作くんとよく出るようになって、やがてはそれは持ち寄りパーティーみたいになっていったり、そのあとのギターの馬田くんとのデュオでは月一でずーーーっと(もしかしたら3年弱ぐらい?)出ていました。改装したりピアノが入れ替わったりして、音が随分変わりましたが、結局いまの状態が一番いい音で好きでした。やりやすいというのもあったのですが、どこか正直な音がしていて、そして小さな音でよく響いたのです。

また好きな店が閉まってしまって、ほんと途方に暮れています。お店の形というのはまあ再現できるものかもしれないけれど、そこで音が時間をかけて馴染んだり、しみこんでいく壁といったようなものは、時間をかけて育っていくものであって、形が同じだからといって出来上がるものではないと思っています。なので、育っていったものがなくなるのはとても寂しいです。そして何よりこのお店で出会う人たちと会いにくくなる(とくにOTO屋さんはご近所さんがたくさん集う店でしたから)のも寂しいことです。お店があってこそ人と人を繋いでいたんだと思います。僕自身もOTO屋さんがないと、萱島にはなかなかいかないでしょうし。毎回ライブの前に必ず立ち寄っていた立ち食いうどん屋さんにももう行かないのかなあ、と思うと、また寂しさがましてきます。

ほんとたくさんの演奏をしました。この数年では一番出演していたはずなので、ほんと雰囲気もそうだったけれど誰かの家のリビングのような錯覚していたくらいです。ここでしかできない演奏や、音がたくさん生まれたところでした。

ここ数年で好きな店がぱたりぱたりと閉まっていっていますが、閉店後はどこも様子を見に行ったりしていません。偶然通りそうになったりもしますが、わざと避けていたりします。見てしまうときっと悲しくなるし、見ないでおけば、もしかしたらまだあるかもしれないと思えたりするので。

ほんと長い間お世話になりました。マスター、はよ体治してくださいね。来てくださった本当にたくさんのみなさん、ありがとうございました。またお会いしたいです。

岡崎ジャズストリート

能楽堂にて(photo by Mr. ANDO)
能楽堂にて(photo by Mr. ANDO)

もうすっかり毎年の恒例行事になっているのですが、先週末11/7-8と、今年も愛知は岡崎で開催されている岡崎ジャズストリートへ参加してきました。いつもたくさんの人で賑わって、いい音楽がたくさん生まれ、そこでしか会えない方々に会えたり(もちろんミュージシャンも)するのでとても楽しみにしています。それに2日間開催されるので1日目の夜に普段なかなか会えないミュージシャンが集まって飲んだりもできるのも、これまた楽しみの一つです。

今年もまたMITCH All Starsで、この時にしか集まらないメンバー(MITCHのバンドはあちこちでやってますけど、岡崎だけのメンバーなのです)で、1日目は岡崎ニューグランドホテル(ここはほんとホームグラウンドのようになってますね)、そして2日目は久々に岡崎城の能楽堂で。どちらも盛況でとっても楽しませてもらえました。そして2日目は雨天だったのに、ほんとたくさんの方々に集まっていただけてただただ感謝です。今年は初めての1、3コマ目の演奏でこれまた新鮮でした。

でも、今年本当に残念だったのは、主催者(というか創始者)のひとりである同前会長が亡くなられてしまったことです。いつもMITCHが演奏しているところには必ず顔をだしてくれて、「元気にやってるか?」と声かけて頂いてそのままおしゃべりしたりしてましたし、去年は宿で朝食を一緒に摂らせてもらったりもしました。もちろん全体の宴会があるときは一緒に呑んだりも。でも、どこにいても目立つあの姿が今年は見えなくて、とても寂しかったのです。

なので来年以降どうなるのだろう?と内心不安になっていたのですが、スタッフの方が最後に「来年ももっと盛り上がるように頑張ります」とおっしゃっていたので、ああ、来年もきっとあるんだなとほっとしました。まあもし自分が出演する機会に恵まれなかったとしても、ここまで続けて育ててきた大きなイベント(10周年でした)が突然終わってしまうのはとても寂しくもったいないことだと思いますし、続いていればまた岡崎のみなさんにも会える機会がきっとあると思えるので。

今回も出演した皆さん、陰に日向に支えてくれたスタッフの皆さん、いらしてくださった(そしてお会いした)たくさんのみなさん、ありがとうございました。また、来年です!

岡山、名古屋そして豊橋と

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商店街に吊るしてもらったおおきな垂れ幕の前でー

先週末から3本続けてLIL BRATS BRASS BANDのライブ・コンサートがありました。いままでこんなに立て続けにあることがなかったので、とても刺激になるし、毎回楽しいです。普段はまったくブラスバンドはやらないので(ぜんぜん曲が憶えられなくて、いつか怒られると覚悟している^^;)こういうときにいろいろ身に心に沁み渡らせたいなと思っています。

大所帯のバンドはスケジューリングも移動も(そして経費も)大変なので、なかなかコンスタントにやるのは難しいですし、近場のライブならともかく大きなコンサートとなると自分たちではなかなかできません。毎年のように出させてもらってる岡山のルネスホールもそうなのですが、名古屋でのライブ、豊橋まちなかスロータウン映画祭のライブイベントも主催者の人がいてくれて、彼らの協力や宣伝があってこそ、たくさん人が集まってくれたり、いろんな人に出会えたりします。今回はそれらをすごく実感した日々でした。まあどんなライブでもそうなのですけれど、毎回なにかしら誰かの助力をもらって僕たちは演奏できている、そんな当たり前のことをだいぶ忘れてしまっているな、と痛感しました。

とくに昨日あった豊橋でのコンサートは最初から関わっていたこともあり、当日会場についたときに「ああ、ほんとにできるんだなー」としみじみ思いました。きっとまだ豊橋のかたの誰もが見たことも聞いたこともないバンドなのに、映画祭の目玉のひとつにしていただいたり、新聞に載せてもらったり、ラジオで流してもらったりとたくさん宣伝をしてもらったり、口づてにいろんな方を誘ってくれたりして、本当に大勢の方々が集まってくれました。

そしてコンサートのスタートのときからの熱狂ぶりといったら!!「三河の方々は割とおとなしいので徐々に盛り上げよう」とか言ってたのは何だったんだ!?という盛り上がりで、バンドが圧倒されそうでした。でも、その大きな期待とたくさんの笑顔がいいコンサートにさせてくれたんだなと、いま思います。演奏も熱かったけれど、お客さんが本当に熱かった!老若男女入り乱れて踊っている様は圧巻でした。眺めていてもすごく楽しかったです。

このコンサートも全体の映画祭もそうですが、有志で「面白いことをやろうじゃないか」というところからはじまっていて、みなさんが力を出し合って大きな物事を作り上げ、それをみんなで分かち合って楽しむ、そういうところがよく表れているなと感じました。そしてそれが、へんな書き方になりますが、とても健康的だな、と思いました。効率とか、コスパとか、格好よさとか、もちろんそれらも大事ですけど、そこではなくて、正しく手間暇かけて人の手でつくりだしていったものの、その確かさとか暖かさとか、キチンと大事にしている感じ、そこから感じられる熱量、そういうものこそほんとにとても大事なものだと思います。こういうイベントごともものづくりも同じでしょう。いまこの時代になかなか難しいことなんじゃないかと思うのですが、豊橋の方々の人の繋がりとか、熱意がこういうイベントを生み出してそしてずっと続けさせている、そういうことにただただ頭が下がる思いですし、羨ましくもあります。そこに参加できて本当に嬉しかったです。

なぜかいまは高校時代の文化祭の次の日のように腑抜けになっていますが、みなさんからもらった熱で、また明日からもいい音出せるように頑張ります。いらしてくださったみなさん、支えてくださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!また行きますね!