さて、後編です。
最後は右手の分です。これは少しだけ難しいです(というか作業が細かい)。あともう少しなので根気よく行きましょう。
いままでカットした分の残りでもいいですし、まだ残っているであろうコルク栓からでもいいので、薄さ5mmくらいのくさび型を3つ作ります。厚すぎるといまから差し込みたい部分に入ってくれません。



今回はまだコルク栓が残っていたので適度な厚さに輪切りして、それからくさび型のものを3つ作りました。差し込む隙間は楽器の調整などにもよりますが、まあ3mmぐらいなので、くさび型の太い側が4mmもあれば十分だと思います。そして出来たくさび型のお尻に爪楊枝を挿してやります。

そしてこれを先ほどの楽器の裏側のバーとガードの間から差し込んでやるわけです。右手ファ、ミ、レのキーを押さえるとそれに連動する部分が持ち上がるので、楽器本体との隙間にこれらを差し込みます。ここも小さなコルクやフェルトが貼ってある思いますので、慎重に、です。差し込むのはどのキーの部分からでも構いません。




差し込んだ爪楊枝つきコルクはこのように楽器からはみ出していますが、このままケースに入れても大丈夫です。たいがいケースのこの辺りは楽器に沿った緩やかなカーブなので、きちんと収まってくれます。
さて、抑えたりしたないキーも連動して閉まったり、もともと閉じているキーばかりですので、これで完了です。全体が閉まって固定されているか今一度確認しましょう。

作ったものを外してみると、こんな感じです。小さいので無くしてしまいがちですが、ボタンとか入れるような小さなビニール袋にいれておくといいです。どれをが潰れたり無くしたりしても、また作ればいいですし。

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以上、手作りキークランプ(キーの固定具)でした。慣れれば10分ほどで作れるので、ワインを飲んだり、飲み屋さんにいったりしたらコルク栓を取っておきましょうw
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