伊坂幸太郎 – 3652

3652

伊坂さんのエッセイをまとめたもの。デビューの2000年から2015年のものまでいろいろ。3652って10年分の日数(最初の1,2年目がうるう年でなければ^^)だけどエッセイは15年ぶんだけどなんでだろう?とおもってたら、最初に出した時に10年目だったからだそう。文庫本は2015年までのものも掲載されているのでなんかお得感あり。

伊坂さんはエッセイは得意ではないといっているけれど、いやいや、なんだろう物語じゃなくて、普通に喫茶店でしゃべってて面白い話とか、ふーんと思うこと聞かせてもらっているような感じがしていい。最近はまってるいしいさんは、なんか腐れ縁の幼馴染と話している感じだけれど、伊坂さんは大学で出会った知的な同期としゃべってるような感じがする(偏見?)。

干支のエッセイにやたら苦労してるところとかもいいけど、この本の場合、そういう書き物をしたからというのがあるんだけれど、毎年伊坂さんが読んで面白かった本を推薦する文章とか、好きな本を紹介するものがあったりして、これがまた他の本を連鎖的に読みたくなってしまう衝動になるので、いいんだけど、困る。そんなたくさん読めないぞーw

こういうエッセイを読んでいても、どこかしら伊坂さんの控えめで、きちんとした(例えば江國さんだったら、もっと堕落した感じがするし、村上さんだったらもっとヒネた感じがする)感触がする。それは物語でも変わらない。そしてそんな伊坂さんがどうやら普通に仙台の駅前をうろちょろしているというのは本当らしいので、いつか出会ったときにパッとCD渡せるようにいつも持って歩こうと思うのでした。なんのこっちゃw

新潮文庫 2015

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