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金木犀

秋のこの時分になると住んでいるところの前に植えてある金木犀が満開になり、とてもいい香りがする。秋に生まれたからか、それは関係ないのかはわからないけれど、この香りがとても好き。そして同時に少し悲しい気分になる。秋という、もうすぐ寒くなっていろいろ終わっていく(こういう風に感じてしまう)という季節のせいなのか、それとも単にアレルギーのせいなのかはわからないけれど、無性に気分がしぼんでしまう。そしてこの金木犀の香りはその気持ちを際立ててくれたり、和らげてくれたりする。空が青いとなおさら。

橙色であの小さな花(と、ぱっとは思えない)が樹木全体にわーっとひろがっているのは可愛くて、美しく感じられる。昔は地味だなーと思っていたけれど。もしかしたら他の普通の(?)花のように、花の詳細が小さくて見えないからかもな。花というものは朝顔にしろ、牡丹にしろ、いろんな種類があって、少し観察すると、どこが花びらで、花弁でーと細かなところがわかってくる。それらをじーっと見ているとたまに怖くなったりする。結構グロテスクなビジュアルしてる花もあるもんね。全体なら綺麗に感じるのに、不思議。そういう意味では金木犀は何がなにかわからない(実際知らないし)ので、単に可憐だな、いい色だな、いい香りと思えるのが、好きな原因でもあるのかな。

人はいろんな記憶をもって生きていってるけれど、そんな記憶に結びつく大きなもののひとつは香りだそう。もしかしたら僕には少し寂しい記憶がこの金木犀に結びついているのかもね。でも、それでも、僕はこの金木犀の香りが好きだ、

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