神戸市のプロジェクトに参加しました

ピアニスト/作曲家の西島さん率いるEnsemble Shippollyで神戸市が主催する「#うちで過ごそうアートプロジェクト第3弾」に参加しました。

現在ではSTAY HOMEや外出自粛の期間はもう終わっていますが、制作はまだ緊急事態宣言の中で行うことになったため、メンバー4人、一度も顔を合わさずに録音と撮影をして、それを重ね合わせて物語のような動画を作りました。楽しんでいただけたら嬉しいです。

緻密なものはなかなか難しいですが、この時期だからこそできるアイデアとやり方でやるのも、これまた楽しいもので、オンラインで話し合ったり、制作したりするのも楽しい時間だし勉強になりました。

五木寛之 – レッスン

これまただいぶ前に読んだので、備忘録的に。そう、暇なんです。で、読んで積んでおいてある本を片っ端からレビューしていこうとしています。こうやって記録しておかないと、また同じ本を手に取ったりするので^^;(今までなんどもある)

転職してライターとして歩み始めて軌道に乗り始めたところの主人公。先輩との付き合いでいったゴルフ場で彼は謎めいた魅力的な女性・佐伯伽耶と出会う。散々なゴルフをしたあとに彼はひょんなことから彼女の生徒になることに。ゴルフからクルマ、ファッション、などなど人生を生きるすべを。彼女はすべてを教えてくれ彼はそれに必死に応えていくのだが、、、

読んでるときはきっとこれはだいぶ昔に書かれた物語なのかなと思っていたけれど、刊行は1996年なのでそこまで前じゃない(80年代かと思った)。バブルが弾けたあとだけれどなんかバブル前の時代背景の感じがしたから。車にしろファッションにしろ、海外のことにしろ、お金がかかってる物事ばかりなので。五木さんの本ってほとんど読んだことないのだけれど、勝手に思っているイメージと違って意外な感じがした。

もしかしてこの歳になってもこの物語の真髄の部分はまだわからないのかもしれない、もしかしたら永遠にわからないかもしれない。言い方は悪いけど物語は一見ファッション的なもの感じるのだけれど、その奥に五木さんが言いたい深い人生哲学があるのかな、と。少し読み返してみたけれど、そんなことを少し感じた。時間をおいてもう一度読んでみることにする。

にしても、この女性は魅力的。それが描きたかったのかな。完璧すぎる女性とその生徒となる荒削りで若い男。ある意味男のロマンの一つかも。あと主人公が僕と同じ名前なのよねえ(笑)

新潮文庫 1996

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本多孝好 – MISSING

これまた随分前に読んだのでちっとも覚えていない。本田さん読むのも初めてだったのに。ちゃんと読んですぐレビューすべきなのだけれど、なんか面倒で、読むばっかりに専念してしまう時もあるものだ。

女性にまつわる短編ミステリー5編。ミステリーというより少し不思議な感覚にさせる物語たちか。熱く面白い展開というより、じっくりゆっくり景色が変わって行くような、日常だけど非日常のような。うまくかけない。

2000年度の「このミステリーがすごい!」の10位。

双葉文庫 2001

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乃南アサ – ニサッタ、ニサッタ

最近ちっとも読んでなかった乃南さん。どっちかいうとこのところはコロナや政治に関するTwitterのつぶやきをいろいろ見たりしていた。この本はたまたま友人が譲ってくれたもの。

「ニサッタ」とはアイヌ語で「明日」の意味だそう。北海道出身で東京にあこがれて学生として出てきた主人公耕平。平凡に大学を卒業後就職するがやめてしまい、ようやく転職したが、勤めてそう経ってないときに社長がトンズラ、会社は倒産して失業する。その後派遣会社に登録するが紹介されるどの仕事も長続きせず、やっとつかんだ塾の事務もアクシデントから首になってしまう。

すっかりやる気をなくし逆転をかけてギャンブルに手をだしたところたまたま大当たり。しかし近づいてきた女に騙され、すべての財産を奪われてしまう。そしてそのままギャンブルにのめり込んで借金を膨らませてしまいニッチもサッチもいかなくなる。

借金をだ変えた彼はようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つけ、なんとか借金を返しながらささやかでもいいから真っ当に生きていこうとする。ようやく仕事にも慣れてきた時、後輩に女の子が働きにやってくる。何もこんなキツイ仕事のところにこなくてもと思うのだが、彼女は何も話さない。

上下巻に亘る長編の物語。この耕平のツイてなさ、そして我慢力のなさにほんと読みながらうんざりしてしまうのだけれど、ちょうどこの4-5月のコロナ禍による強制的な休業で気分的に凹んでいた僕には、どこかシンパシーを感じるとともに、自分を見ているみたいで嫌だし怖くなった。たまたま僕はここまでツイてないことがないだけで、一歩間違ったらどん底に行ってしまうのは前から想像しているので。なんの保証もないし。たまに道端で寝ているレゲエのおっちゃんたちを見ると「あれはいつの日かの自分の姿、一歩間違ったら立場は逆かな」とか思ってしまったりするので。

そんな全く救いのない、ありそうでまた落ちて行く耕平を見ているとなんともしんどい気分になるのだけれど、東京での生活に見切りをつけた彼が生まれ故郷に戻って再起する姿は嬉しかった(でもやはり、、、なんだけど)。

テーマとして横たわっているアイヌ、そして琉球、そして移民。僕はどれについてもまったく知らないことばかりだけれど(アイヌと琉球民族はものすごく昔一緒だったんじゃないかとは想像したりするけど)興味あること、知りたいこと。それをもう少し知るにはこの「ニサッタ、ニサッタ」の前の話(耕平の先祖が移民でやってくる話)である乃南さんの「地のはてから」を読まねば。

講談社文庫 2012

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奥田英朗 – 噂の女

奥田さんは久しぶり。以前はよく読んだけれど最近はちっとも読んでなかったので手に取って見た本。でもこれまただいぶ前に読んだのでほとんど覚えていないので備忘録的に。

学生の頃はおとなしく地味で目立たない女性だったのに、短大時代に何があったのかその女としての潜在能力を開花したらしい女性、糸井美幸。たくみに女性の武器を使い、玉の輿を繰り返す。そしてその相手たちは不自然ではないにしろ亡くなっていく。やがて彼女は高級クラブのママにまでのし上がった。黒い噂が絶えない彼女の周りだが、彼女はどこ吹く風。読めば読むほど魅力はあるが怖い女性。くわばらくわばら。

新潮文庫 2015

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逢坂剛 – さまよえる脳髄

初めて読む逢坂さん。これも随分前に読んだのでどんなだったかなーという感じなので、備忘録的に。たしか伊坂さんが面白いって書いてたんじゃないかな、忘れちゃった。

原因のよくわからない突発的な事件が頻発する。精神科医の南川藍子はそれらは大脳に障害があるためではないかという推論に至った。しかしその藍子を付け狙う人物まであらわれ。。。

当時最先端だった脳科学の研究を積極的に取り入れたミステリーだそう。でもこういうネタって時間がたつと古めかしく感じたり(それは科学テクノロジーもよね)実は間違ってることが後から判明したり、と、なかなか難しい題材だと思う。

しかし内容はともかくとして、タイトルを見るとどうしても「ルパンvs複製人間」のマモーの本体を思い出しちゃうのよねえw

新潮文庫 1992

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東野圭吾 – 11文字の殺人

備忘録的に。だいぶ前に読んだのでほとんど覚えてないけど、実はほとんど読んだことのない東野さん。「ガリレオ」だけ読んだかな。最近は本当にすごいペースで本が出てて、本当に一人で書いてるの?って思わないでもないけれど、これは割と初期の作品のよう。ある11文字の言葉をヒントに交わるミステリー。洋上のヨットであった事件の真相とは。

なぜかすごく読むのに時間がかかるというか、読み進みにくくて自分にはあってないのかなーとか思った。「ガリレオ」もテレビのイメージが焼きついちゃってるし、読んだのがこれなもんで苦手な作家さんと思ってしまいそう。

光文社文庫 1990

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大前チズルA piece of JAZZ quartet ライブ配信

明後日6/5、ピアニスト大前さんが率いるA piece of JAZZ quartetで京都RAGのライブ配信に出演します。先週のTommyさんもそうでしたが、ライブならではの躍動感を感じていただける画像と音質だと思います。今回はぼくの書き下ろし曲もやる、かもです。

配信は19:55開始、演奏は20:00からの予定です。チケットは1,500円。配信はVimeoもしくはYouTubeにて行う予定です。チケット購入いただけると配信のURLが送られてきます。また、アーカイブもライブ後一週間残るので、配信時間に予定が入ってて観れないという方でも後から視聴できますよ。なお、チケットの販売は当日のライブ終了時点(ライブは1時間半ほどを予定)までです。

詳細やチケットの購入はRAGのベージから。
https://www.ragnet.co.jp/livespot/22372

6/5(Fri) Chizuru Ohmae A Piece of JAZZ quartet
■ ライブ配信 (RAGNETLIVE)
19:55配信開始 LIVE20:00 start
\1,500
[メ] 大前チズル(P,Voice)、武井努(Sax)、中島教秀(B)、清水勇博(Ds)

大前さんからのメッセージです。

Radicroに再び出演します。

4月末に出演させて頂いたインターネットラジオ局Radicroの番組「Radicro Spark!」にまた出演させてもらうことになりました。といっても収録は2週間ほど前に済んでいるのですが^^;

今回もまたパーソナリティーの岡田さんと、三木楽器の平田さんと3人で。好きな曲をかけてもらったり、雑談したりと、のんびりした1時間になるのではないかと思います。

今回の収録では少しなれてきたのもあったのか(岡田さんも僕も人見知り気味なのです)、だいぶたくさん喋りました。喋りすぎてかけたかった音源があまり掛けられなかったという^^; 前回はほんと久しぶりにちゃんと喋った、みたいな状態だったので声がガラガラでしたが、今回ははたしてどうでしょう?

特にテーマは設けずに僕の好きな曲をいろいろ流してもらいました。ちょうど梅雨前ぐらいのむっとした気温の夜に聞いてもらったら気持ちいい曲たちかなーとも思います。またちょろっと演奏もしました。

放送は明日6/2の22:00〜23:00です。番組のウェブは

http://radicro.com

です。放送時間にこのページにアクセスいただて表示される大きな白三角の[PLAY]をクリックいただくと放送が聞けます。パソコンでもスマホでも、なんでもオッケーです。

また本放送を聞き逃されても、6/9(火)〜6/14(日)の期間、RadiCroSpark!の番組ページからいつでも聴いて頂けけます。番組のページ(http://radicro.com/program/radicrospark.html)の一番下に「前回の放送」という部分があります。

お時間ありましたら、ぜひお聞きくださいね!