コラテラル

見た。コラテラル=巻き添えって意味なのねぇ。こら!テラル、ではありませんでした笑

映画半ばまでの異様にクールなトムクルーズはかっこよかったけれど、後半になるにつれ、うーん、ちょっと人間味ぽくなりすぎるのが、ちょっと不満。ま、そういう設定なんだろーから仕方ないのだろうけれど。

Co主演のタクシー運転手との間のやりとりで、結構身をつまされるような台詞がたくさんあった。どきどき。正確には忘れたけれど・・・「自分をごまかしてる」だの「本当にやりたいこと」だのそーいうの。うまくかけないけれど。

ま、ストーリーうんぬんより、中ででてくるいろんな台詞を言わせたかったんやろなと思う。そういう意味ではとてもふーんな映画かな。

2004 米
2004/10/30 公開

田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

またランディさんの本読んだ。この人の本はほんと面白いというか、ぐんぐん引き込まれてしまう。

3部構成になってる。1999年当時にあった(読んでてあーあーそういうのあった)事件とか、彼女の身の回りで起こったことへの素直な視点での感情が描かれている。まるで横でしゃべってるように。

この本の中に何度か出てくる彼女の大阪の友達のひとがすごい。そのコメントとかが。

うまくかけないけれど、なんだかこの本からたくさん触発されたよう。どうなるかな?

幻冬舎 2002

田口ランディ - もう消費すら快楽じゃない彼女へ
田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

江國香織 – いくつもの週末

江國さんの結婚生活(というか夫との生活)をつづった短編集。感覚的にわかるところとピンとこないところがあるけれど、やはりこの人のモノを見たり感じたり、生きていく観点はすごく面白く、怖く、女性ならでは・・・という言葉では到底片付けられないものがある、ように思う。

解説でもあったけれど、とにかく「行間描写」がとてつもない(どの作品読んでも思う)。何気ない表現の合間合間に聞こえてくるため息とか、動作とか、文字にない世界がぐんぐん見えてくるあたりが。なので、この人の作品を読むのはとても時間がかかる、いちいち想像するから。

一度暮らしてみたらどんな感じに思うのか興味あるけれど、きっと無理かなぁ。タノシそうにも思うけれど。

集英社 2001

江國香織 - いくつもの週末
江國香織 – いくつもの週末

二ノ宮知子 – 平成よっぱらい研究所―完全版

この作品が「のだめ」と同じ作者だとはまったく思えない(笑)

まんがです。作者自らが「よっぱらい研究所 所長」と名乗り、自分と自分の周りのよっぱらいアホさ加減について、おもしろおかしく(多分実話やろな)書きまくったまんが。

いやー、ここまでやれると、えらい!あほすぎ。あほすぎて、おもろすぎ。コンナ人と一度呑んで見たいが、きっとそのアホさ加減がうつってしまうのだろうな。自分もやってしまいそうで怖い。

ま、最近ここまで飲めないというのが、唯一の気休めか(か?笑)

同時収録の「飲みに行こうぜ!」てやつも、おもろい。

祥伝社 2003

二ノ宮知子 - 平成よっぱらい研究所―完全版
二ノ宮知子 – 平成よっぱらい研究所―完全版

栗本薫 – ヤーンの朝(グイン・サーガ103)

足早にでてた(月刊のようなペース、おそろしい)ので、読むのが追いついてなかったのだが、やっと入手(しかも古本で、早っ!)。読んだ。おもろいなぁ。あまりにもおもろいので3時間ぐらいで読み終わってしまう。もったいない。

ようやく100巻で迎えなかったなんとなーくな節目が前巻でついて(たのか?)、今回は小休止のような感じ。お話はあまり進まないけれど、次への大きな展開が。

しかし魔道師同士のたたかいって、すごいなぁ。やるなぁイエライシャ!すげー。LOAD OF~のあの白い人よりすごいぞー(なんとなくイメージは似てるんだけれど<想像で)。

ところで、表紙のヴァレはちょっと男前すぎじゃない?笑

早川書房 2005

栗本薫 - ヤーンの朝(グイン・サーガ103)
栗本薫 – ヤーンの朝(グイン・サーガ103)

チャーリーとチョコレート工場

行ってきましたよ、この映画、ようやく。ジョニー・デップが今度はどんな味を出してくれるのか楽しみで。

映画は筋をいうたら一瞬でおわってしまえるぐらい簡単な話だけれども、それを映像とうまい場面の展開で2時間をあっという間に思わせえてしまえるティム・バートンはすごい。

中途半端なつくりだったらきっとアラが見えまくってしまいそうな映像も、すみからすみまで丁寧につくってあって、見ているだけで楽しい。工場に入ってのシーンはTDLのスプラッシュマウンテンを彷彿とさせた。すごくいい出来栄え。全体にCGも極力少ない目でよかった。

繰り返しでてくる小さい人たちのばかばかしさの徹底さ加減が最高。でも一番の功労者はリスか?笑。ジョニー・デップの「ちょっとおかしい人」加減もめちゃいい。カリブの海賊といい、この人って、ちょっとネジゆがんだ人やらせたらハマるよなぁ。脇役では主人公の父親役の人がえぇ味だった。

たしかにヘンテコな世界のヘンテコな映画。それだけにハマれる人には楽しい。

アメリカ 2005
2005/9/10 公開

辻仁成 – パッサジオ

久しぶりに辻氏の本を読んだ。古本で買ってたやつ。

なんかコノ人の本を読んでると、何故にそんなに破壊的かなーと思うことが多いのだけれど、この本の場合は穏やかに壊れる感じだったので、しんどくなくてよかった。

しかし色彩的だ。本人の意識の奥底へ落ちていくような描写のとき、きっとこの人が書くスピードと同じ速さで読まないと、感覚的に理解しにくい個所がいくつかある。前にもこんな描写あった。どれだったっけな?

すっと読める感じでよかったけれど、こう、どこか引っかかったまま、引きずったままの感覚がのこる。そういうひとなのだろうな。

文芸春秋 1998

辻仁成 - パッサジオ
辻仁成 – パッサジオ

田口ランディ – 縁切り神社

半分ぐらい実話なんじゃないかと思ってしまうほどに、色濃く深く男女のさまざまなシーンを描いた短編集。ほんとに実話じゃないのかなぁ?

ランディさんの書く小説などで使われる一人称の「あたし」っていう表現がとても好き。本当に「あたし」がしゃべっているように読むことができる。しかもその性格もなんとなく想像できてしまう感じ。きっと作中の「あたし」とランディさん自身を勝手に同一人物と思って読んでしまうからなのだろうけれど。

秋に読むとちょっと悲しくなる。実際世の中は寂しくなるコトガラのほうが、多いの、かも。

2001 幻冬舎

田口ランディ - 縁切り神社
田口ランディ – 縁切り神社

最後の聖戦

劇場公開以来初めて観たので、もうかれこれ20年ぐらいぶり?それでも結構内容や映像を覚えている自分にびっくり。若いころは集中力があったのね(^^;

こういう昔々の物語が実は現在どこかにひっそり存在してる、っていう話には弱い。すごくロマンを感じるから。こういうのって日本的なものより西洋的(キリスト的といったほうが早いか)なもののほうが好き。なのでこのシリーズも全部好き。盲目的に。

3作目は何といってもショーン・コネリーが格好良すぎる。当時007以外でのショーンを知らなかった(見たことなかった)ので、この映画でいきなりスキンヘッドで出てきた彼を見て驚いたのと同時に、「ハゲってかっこえぇ」と思わせたのも彼が最初。回りにいるおやじたちの情けない頭に比べて、なんて格好いいんだろうと、子供心に思ったのが懐かしい。

あれからだいぶ年月経ったが、いまや、スキンヘッドはかっこいい一ジャンルを確立するにいたって、もしかしたら彼の功績も大きかったのでは?と勝手に賞賛を贈る次第だ。

ドッジボール

お馬鹿(笑)。こういうノリ一発ものの映画が好きな方にはとってもオススメ。ストーリーうんぬんより、悪役のベン・スティラーがいい味を出しすぎている。いかにもいそうなトレイナー振りがGOOD!きっと英語で観れて、アメリカ文化を知ってる人ならもっと笑えるんだろうなぁ、とちょっとうらやましい。

しかし、こういうオバカ映画には必ずといっていいほど、なんらかの決めポーズがある。サボテンブラザースしかり、ゾルダン星人しかり、オースティンパワーズしかり!この映画の場合は「パン・パン・シャー!(コブラの真似)」だった。あほらしくて最高!

秋の夜長の退屈しのぎ、しっとりした映画ばかり見すぎたときの口直しにオススメ!笑

アメリカ 2004
2005/4/29公開