栗本薫 – ヤーンの選択(グイン・サーガ 125)

栗本さん、亡くなってしまった。
もうこの物語もあと数冊で未完でおわってしまうのか。寂しすぎる。

とにかくご冥福を。

草原地方を横断していたヨナ。しかし騎馬民族に襲われてあわや全滅の憂き目にあうところ、偶然通りかかったスカール一行に救われ、彼だけが生き残る。そしてスカールと行動をともにしヤガへ。

大自然に大して、人の生き死になんてすごく小さなこと。まるで人間が踏みつぶした虫けらのようなもの。生きているとはなに?そんなヨナの心の言葉がなかなか興味深い。

しかし、ヤガっていったいなんなんだ?

ハヤカワ文庫 2009

栗本薫 – ミロクの巡礼(グイン・サーガ124)

124巻。イシュトバーンの実質上の長男スーティーの存在がいよいよイシュトも知るところとなり、スーティー親子が物語の鍵を握るようになっていく。その 親子はミロクの聖都であるヤガに向かった。それを捜しにゴーラが、パロが動く。パロの密命をうけた元参謀長のヨナはミロクの巡礼に混じってヤガに下るが、 いよいよ草原地帯にはいったとき・・・・。

物語が南の方へくだっていく。しばらくつづいたサイロンのどろどろから視点がかわってちょっと一息。景色もかわってよかった。懐かしい人も再び現れ、また物語はひとつへとまとまっていくのか?さてどーなるかなー。

しかし、栗本さん、手術無事終えて無事一年たってよかった。でもまだまだわかんないし、本人ももしかしたら最後までは無理かな、と思ってるようにも思える。どうなるんだろか。

ミロクの巡礼 グイン・サーガ124
ミロクの巡礼 グイン・サーガ124

栗本薫 – 風雲への序章(グインサーガ123)

123巻。122巻から連続して読んだ。

グインの家庭内のごたごたを結局は皇帝アキレウスが預かる事となり、新年の祝賀会で、彼自身の口 からグインへの世代交代その他諸々が熱く語られる。これでついにグインがケイロニアのトップに立った。ケイロニアにグインが立ち、パロはリンダが、そして ゴーラを復活させたイシュトバーン。この壮大なサーガの最初に出会った3人が時間を経て、いまや3国の施政者。あとがきで著者も書いてるけれど、まさに三 国志のはじまりのよう。123巻にして「序章」って!!まだ始まりですか(笑)

イシュトバーンの野望再び。中原にまた嵐が吹き荒れる、か。彼の恨みはそんなに深いのか。哀しい。

風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉
風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉

栗本薫 – 豹頭王の苦悩(グインサーガ122)

122巻。ケイロニアに戻ってきてようやく落ち着くかに見えたグイン王であったけれど、前巻からの懸念事項は王妃シルヴィアのこと。ひきこもり、妊娠騒ぎ・・・・さていったい?

錯 乱してしまったかに見えるシルヴィア。グインはなすすべなくすべてを宰相にまかせるが、結局はグインとシルヴィアが対面することとなる。そのときのシル ヴィアの独白が鮮烈。いままでは一方的にダメな面しか描かれていなかったシルヴィアの真意が描かれる。なるほど、いままでほんま嫌なやつとしか見えなかっ たシルヴィアもそういう風に解釈することもできるのか、と。しかし知るには遅すぎた、か。哀しいほうへほうへと話は流れる・・・・

ああ、どうなるの!

豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉
豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉

栗本薫 – ランドックの刻印 (グイン・サーガ 119)

119巻。クリスタルへはいったグイン一行の日々。一向に記憶のもどらないグインだが、やっぱりアレに出会うとあんなことになってしまうのね・・・・。
だ いぶ以前は謎めいてぼやけていた部分ってもの(ランドックのことなど)がはっきり描かれるようになってきて、謎がとけて楽しい感じもするのだが、おとぎ話 の世界なのに、いやに超化学的な相反するものがでてきて、あってもいいものなのだが、ちょっといかつすぎる印象があるのだが、どうなんだろうな?いままで の外伝なんかでも結構謎の高位のものがでてきたりしたけれど、一体どんな風にオチがつくのか?っていうてもまだまだ先だろうけれど。

それより著者の体調が気になります。栗本センセー、無理しないで下さいね。

早川書房 2008

ランドックの刻印―グイン・サーガ〈119〉
ランドックの刻印―グイン・サーガ〈119〉 – Amazon

栗本薫 – クリスタルの再会(グイン・サーガ 118)

118巻。グインサーガも来年2009年で30周年になるそうな。1982年ごろから読んでるから、もう25年ぐらい読んでるのだなー、感慨深い。でも物 語はまだまだ収束するようには微塵も思えないし、著者もどーなるかわからん、といってるので、いったい読み終えるってことがあるのかどーか、終わるまで生 きてるのかどーか、ほんと不安である(笑)

物語は一気に進んでパロ、そしてクリスタルへ。いったいいつ振りなんだ?というグインとリンダの再会。イシュトの子スーティとリンダ。グイン。物語の最初にでてきた人物たちがまた一同に揃う。どうなるんだー!早く続き読みたい!

早川書房 2007

クリスタルの再会
クリスタルの再会 – Amazon

栗本薫 – 暁の脱出 (グイン・サーガ 117)

117巻。タイトルからわかるとおり、ついにタイスから脱出!10巻にもわたるタイスへの寄り道がやっとこさ終わった。

まぁ、想像どおりだったけれども、結構意外な展開もあり、そんなんずるーい!という伏線もあったりして、物語は一気にパロへすすみそう。さてどうなるのかなー。楽しみ

早川書房 2007

暁の脱出―グイン・サーガ〈117〉
暁の脱出―グイン・サーガ〈117〉 – Amazon

栗本薫 – 闘鬼 (グイン・サーガ 116)

116巻。これでタイスに9巻の長きにわたって逗留してることになるそう、すげー。

ついに実現!グインvsガンダル。手に汗握る感じだったわん。めちゃめちゃ面白かった。やっぱりグインが活躍すると読者はうれしい!

早川書房 2007

闘鬼―グイン・サーガ116
闘鬼―グイン・サーガ116 – Amazon

栗本薫 – 鏡の国の戦士 (グイン・サーガ 外伝22)

外伝22巻。このところナリスだなんだと主役グイン以外の外伝がつづいたが、今回の主役はグイン。しかも、外伝第一巻「七人の魔導師」以降のお話とく りゃー、わくわくしてたまりません。またこの物語の中でも、まだでてきていないであろうエピソードのヒキがあったりして、いったい本編はどうなるのだーと 想像が膨らむばかり。生きてるうちに書き終わるんかな?(笑)

なんせ初期の作品のような匂いを久しぶりに味わいました。

早川書房 2007

鏡の国の戦士
鏡の国の戦士 – Amazon

栗本薫 – 水神の祭り (グイン・サーガ115)

115巻。タイスの水神祭がいよいよはじまった!そのなか繰り広げられ始める闘技会。一座の運命は・・・・。なんて予告風に書いてしまったりして(笑)

なんせ、お祭りがはじまったもんだから、文章もえらいにぎやか、行間から屋台の香りしそう。しかし描写の字がおおいぞー苦笑。しかしすこし見えてきたとはいえ、タイスからの脱出劇はいったいどのタイミングで行われるのか?読んでるほうも不安。

でもガンダルVSグイン、読みたいなぁ。

早川書房 2007

水神の祭り
水神の祭り – Amazon