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五十嵐大介

五十嵐大介 – SARU

先日読んだ伊坂さんの「SOSの猿」という作品と対になっているというか、セットになっているというか、コラボした作品がこの「SARU」という漫画だそう。五十嵐さんの作品には初めて触れる。「SOSの猿」のベースというか引用しているのが西遊記、すなわち孫悟空なのだけれど、このSARUという作品も孫悟空がキーワードになっている。

孫悟空の身外身(つまり分身。毛を抜いて息をかけると分身ができるという技がある)が独立してこの世に残ってしまったことから、彼等(2体)が世界の運命に影響をあたえることになる。一体は自身のエネルギーに耐えられなくなり肉体を捨てて精神的な存在となり、たくさんの人類の体にわかれて宿る方法をとった。それらがいわゆる予言者や能力者となる。そしてもう一体はエネルギーを蓄えられる巨大な生物となって人類史にときどき影響を与えながら(その度に能力者達によって封印され)地下で眠っている。しかし、いまそのバランスが崩れ巨大な猿が蘇ろうとしていた。。。

いままでにもあった科学的に説明できないような物事、古い文明でよく描かれる猿の姿、世界各地にある神聖な踊り、インカ帝国をほろぼした征服者ピサロ、キリスト教を布教した聖職者たち、整地と呼ばれる場所などなどいろんなものをうまく繋げてこの漫画の世界観を構成してるのがすごい。そして「SOSの猿」と同様のテーマを投げかける。2体の猿の争いは決着がつくのかつかないのか。見る立場によってはどちらが悪でどちらが正義とはいうことはできない。すべてはそのバランスなのではないか。

なるほど伊坂さんがいうようにこの作品は「SOSの猿」とセットになった物語として読める。おもしろい。そういえば伊坂さんの作品には五十嵐さんでてくるなー。おもしろいなーこういうちょっとした仕掛け。

小学館 IKKI COMIX 2010

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