小豆島に

23、24日と2日間小豆島に小旅行、というか親族でちょっと里帰りみたいなことをしてきました。小豆島は僕の父の故郷です。昨年の5月に父親の願いだった、自分が育ったところに撒いてほしい、という願いを叶えにいったのですが、そのとき一番行きたがっていた伯母が同行できなかったので、また改めてというこでの今回の旅になりました。

日生から出航!
日生から出航!

今回はフェリーでいこう!ということになって、レンタカーを借りて、ぼくは途中で拾ってもらったのですが、いろいろ迷ったりして姫路発の船には間に合わなかったため、岡山手前の日生(ひなせ)からの船に乗りました。やっぱり船旅はいいですねー。お天気も心配されていたのとは全く違って快晴!甲板にいると暑いくらいでした(高知では30度超えたそうですね)。

大路港についてからは、まずは伯母たちが建てたという小さな祠にお参りにいったり、いとこのお嫁さんの実家に挨拶にいったりしました。お昼ご飯を食べる間も惜しんで(というか適当なところが見つからなかった)あちこちへと。そして今回の目的であった、別の伯母のお墓参りをしたり(なんせ父は9人兄弟なので伯母がいっぱいいる笑)、父を撒いたところを訪ねたりしました。

あの浜に再び
あの浜に再び

1年前に来たときは、それ自体が久しぶりだったので、何もかもが新鮮でしたが、今回はたった1年ぶりなのにすごく懐かしかったです。天気もよかったのでその浜はとても綺麗でした。改めてここに来れてよかったなぁ、父も満足しているのかなーと思いました。伯母が「重くん(父のニックネーム)、ええとこ連れてきてもろたなあ」としきりと呟き、泣いているのをみて、ここはまぎれもなくこの人たちの故郷であり、僕自身のルーツでもあるんだなと改めて思いました。中島みゆきの時代という歌で「旅を続ける人々はいつか故郷と出会う日をたとえ今夜は倒れてもきっと信じてドアを出る」って歌詞があるけれど、まるで父のことを自分のことを歌っているように思えてなりません。

宿からの夕日
宿からの夕日

さて、1日目の用事は(というかこれでほとんど大事な用事)済んだので、宿(豪華なリゾートホテルだった!)にチェックイン。ちょうどそこにも父の同級生が遊びにきてくれたりして、また昔話でもりあがったり。みんな朝早かったのに、結局は遅くまでいろいろ話したり(懐かしい話から深刻な話まで<親類集まるとあるよね笑)して、なかなか寝ませんでした。なんか楽しいもんですねぇ。伯母と寝るのなんて何十年ぶりだか!

そして2日目。天気は悪くないのにすごく霞んでいてちょっと憂鬱な感じでした。宿を早々に出てから(みんな朝早いな、当たり前だけど)、まずは従兄が行ったことないというので寒霞渓へとドライブ。途中猿の軍団に睨まれまくったりされながら無事到着。霞んでいて残念だったけれど、それでもいい景色でした。やっぱり秋がすばらしくいいそうだけれど。

猿がうようよ!
猿がうようよ!
寒霞渓
寒霞渓。奥に見えるのは草壁港

その後はオリーブ園に寄り道して、従姉妹たちを訪ねたり(リタイアしてからこっちで農業やってたりする)し、これまたいったことないので、二十四の瞳の映画村に遊びにいきました。僕はあの映画はたしか田中裕子主演でみたような気がするのですが、最初は高峰秀子さんだったんですね。映画村の中の映画館で上映していたのをちょっと見て、ちゃんと全部見たくなりました。そこには撮影当時の小豆島が映っていて、その素朴な感じにとても惹かれたみたいです。

校舎のセット
校舎のセット
こいのぼり
なぜ鯉のぼりが?と思ったけれど、これ二十四の瞳の子供の数なのね。男子5人女子7人。

映画村でゆっくりして、その後近所でご飯をたべて、福良港までいって、そして姫路に船で帰ってきました。ほんと小旅行だったけれど、あの島には自分とつながりのある人がいて(いま近所にはいないし、元いた堺にも少なくなった)、父の故郷であるけれど、なにがしか自分にも懐かしい気持ちを起こさせるところだ、ということを感じました。また違う季節に訪れたいです。