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東海林さだお

東海林さだお – ショージ君のぐうたら旅行

「にっぽん拝見」のつづき。昭和47年ごろのことが描かれている。
こういうの読んでると、やっぱり昭和って時代が好きだった(いい意味でもアカン意味でも)なーとつくづく思う。

今回も東海林さんは思いつきなのかなんなのかわからないけれど、どこからか面白いネタをみつけてきてはそれを体験取材してルポするということをやりつづけているけれど、やっぱりその興味の対象であるとか、行動力、観察力なんかに脱帽するわけです。はい。それでその何よりも卑屈な態度をとった東海林さんがその視点から見る社会の現象がおもしろおかしく、そしてちょっとホントのところを突いていて、でもなぁ・・・的な文章がとてもうまいなぁと感心させられるわけです。はい。

珍しいものを食べれると聞きでかけてみれば「これっぽっち?」というような量だった、とか、女の子がたくさんいく旅行だからといってみたらぜんぜんだったり、とか(笑)、固い決意で禁煙に臨むが結局できない、とか、ロマンを求めに日本最北端までいったらただの観光地だった、とか(笑)。

時代は違うが感じ方はいまもいっしょ。平成になったからって入れ物がかわっただけで人間はかわんないなーとほほえんだり悩んだり。なんか楽しい。

文春文庫 1977

東海林さだお – ショージ君のにっぽん拝見

昭和43~46年あたりに、漫画讀本、オール讀物に連載されていた東海林さだおのエッセイ集(当時エッセイって言葉なんかなかったかも)。たしか中島らもの本で東海林さんの本がおもしろい、と書いていたのでいつか読んでやろうと思ってついに手をだした。結構何冊もつづいているはず。

著者がちょうど30代にはいったころで、ようやく物書きとしてなんとかかんとかやっていたころだと思うのだけれど、まずは当時の風俗が赤裸々に描かれていてすごく面白い(どうも昭和40年代にはとても興味があるのだな)と思うし、あと話題も競馬だとか、男女関係だとか、新婚旅行とか、ハワイアンセンター(ちょっとまえに映画フラガールの舞台になった常磐炭坑)とかとか、当時話題になっていたようなことが、当時の視点・考え方、そして著者の視点でおかしく描かれていて非常に楽しく読める。

あとやっぱり著者のちょっと卑屈な、ヘイコラした、頑固な自分のキャラが何事にも「すんません」的な態度でルポしていくのだが、その中にキラリと光るニヒルな笑い、目立たないけど鋭い観察、柔らかく言ってるけれど実はすごい社会批評など、読んでいて「なるほど」とか「にやにや」とかすることばかり。うまいなぁ。それともこれが自然なのか。

漫画家として知られる彼の挿絵も的を得ていておもしろく、このシリーズ癖になりそう。

文春文庫 1976

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