栗本薫 – 風雲への序章(グインサーガ123)

123巻。122巻から連続して読んだ。

グインの家庭内のごたごたを結局は皇帝アキレウスが預かる事となり、新年の祝賀会で、彼自身の口 からグインへの世代交代その他諸々が熱く語られる。これでついにグインがケイロニアのトップに立った。ケイロニアにグインが立ち、パロはリンダが、そして ゴーラを復活させたイシュトバーン。この壮大なサーガの最初に出会った3人が時間を経て、いまや3国の施政者。あとがきで著者も書いてるけれど、まさに三 国志のはじまりのよう。123巻にして「序章」って!!まだ始まりですか(笑)

イシュトバーンの野望再び。中原にまた嵐が吹き荒れる、か。彼の恨みはそんなに深いのか。哀しい。

風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉
風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉

栗本薫 – 豹頭王の苦悩(グインサーガ122)

122巻。ケイロニアに戻ってきてようやく落ち着くかに見えたグイン王であったけれど、前巻からの懸念事項は王妃シルヴィアのこと。ひきこもり、妊娠騒ぎ・・・・さていったい?

錯 乱してしまったかに見えるシルヴィア。グインはなすすべなくすべてを宰相にまかせるが、結局はグインとシルヴィアが対面することとなる。そのときのシル ヴィアの独白が鮮烈。いままでは一方的にダメな面しか描かれていなかったシルヴィアの真意が描かれる。なるほど、いままでほんま嫌なやつとしか見えなかっ たシルヴィアもそういう風に解釈することもできるのか、と。しかし知るには遅すぎた、か。哀しいほうへほうへと話は流れる・・・・

ああ、どうなるの!

豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉
豹頭王の苦悩―グイン・サーガ〈122〉

栗本薫 – サイロンの光と陰(グインサーガ121)

サイロンに戻ったグイン。大歓迎を受け、本人も、大帝も、臣下たちも皆大喜び。読んでるこっちも「ああ、戻ってきたんだなー。万歳!」なんて思ってしまう ほど(笑)。が、そのなかにあって誰しも口にしないことがあった。それはグインの妻のこと。実は長い間人前にでてないらしいのだ。それを聞き、彼女に会い にいくグインであったが、そこで彼が見たものは・・・・・

ひええー、な展開でございます(笑)。ま、もともと不貞な感じの人ですけれど、そこまでめちゃくちゃじゃなくていいんじゃないかーとも思ったり、仕方ないなーとおもったり。もしかして作者、暗に彼女を亡きものにしようとしてるんじゃーないでしょうねー???

やっ とこさグインがケイロニアに戻った。今回の遠征も長かったなー。しかしようやくアキレウスが元気になってうれしい。やっぱりするべきなのは親孝行か。昨年 末から病床にあった作者だけれど、あとがきを読む限り元気そうでなにより。でもこの物語がいったいいつまで続くのかは、ファン一同不安なところだろうな。

サイロンの光と影―グイン・サーガ〈121〉
サイロンの光と影―グイン・サーガ〈121〉 – Amazon

栗本薫 – 旅立つマリニア(グインサーガ120)

記憶の喪失の旅を終えてパロにたどり着いたグイン一行。そして古代機械によってまた新たに記憶を塗り替えられてしまったグイン。その後も治療と記憶の再生 を試みられるが、まだ完全ではない。しかも意図的にパロや中原の情勢に影響を与える事柄を微妙に伏せられてしまい、グイン本人もなにかしっくりこない中、 彼は病床に伏す義父のもとへ旅立たねばならなくなり、また問題のフロリー親子も旅立つことに。一人マリウスは宮廷にしばらく残る決意をする・・・・

しかし情勢が情勢だけに今後の展開も非常に気になるところ。ミロク教の妙な伏線もでてきたしな。さてどうなりますやら。

旅立つマリニア―グイン・サーガ〈120〉
旅立つマリニア―グイン・サーガ〈120〉- amazon

栗本薫 – ランドックの刻印 (グイン・サーガ 119)

119巻。クリスタルへはいったグイン一行の日々。一向に記憶のもどらないグインだが、やっぱりアレに出会うとあんなことになってしまうのね・・・・。
だ いぶ以前は謎めいてぼやけていた部分ってもの(ランドックのことなど)がはっきり描かれるようになってきて、謎がとけて楽しい感じもするのだが、おとぎ話 の世界なのに、いやに超化学的な相反するものがでてきて、あってもいいものなのだが、ちょっといかつすぎる印象があるのだが、どうなんだろうな?いままで の外伝なんかでも結構謎の高位のものがでてきたりしたけれど、一体どんな風にオチがつくのか?っていうてもまだまだ先だろうけれど。

それより著者の体調が気になります。栗本センセー、無理しないで下さいね。

早川書房 2008

ランドックの刻印―グイン・サーガ〈119〉
ランドックの刻印―グイン・サーガ〈119〉 – Amazon

栗本薫 – クリスタルの再会(グイン・サーガ 118)

118巻。グインサーガも来年2009年で30周年になるそうな。1982年ごろから読んでるから、もう25年ぐらい読んでるのだなー、感慨深い。でも物 語はまだまだ収束するようには微塵も思えないし、著者もどーなるかわからん、といってるので、いったい読み終えるってことがあるのかどーか、終わるまで生 きてるのかどーか、ほんと不安である(笑)

物語は一気に進んでパロ、そしてクリスタルへ。いったいいつ振りなんだ?というグインとリンダの再会。イシュトの子スーティとリンダ。グイン。物語の最初にでてきた人物たちがまた一同に揃う。どうなるんだー!早く続き読みたい!

早川書房 2007

クリスタルの再会
クリスタルの再会 – Amazon

栗本薫 – 暁の脱出 (グイン・サーガ 117)

117巻。タイトルからわかるとおり、ついにタイスから脱出!10巻にもわたるタイスへの寄り道がやっとこさ終わった。

まぁ、想像どおりだったけれども、結構意外な展開もあり、そんなんずるーい!という伏線もあったりして、物語は一気にパロへすすみそう。さてどうなるのかなー。楽しみ

早川書房 2007

暁の脱出―グイン・サーガ〈117〉
暁の脱出―グイン・サーガ〈117〉 – Amazon

栗本薫 – 闘鬼 (グイン・サーガ 116)

116巻。これでタイスに9巻の長きにわたって逗留してることになるそう、すげー。

ついに実現!グインvsガンダル。手に汗握る感じだったわん。めちゃめちゃ面白かった。やっぱりグインが活躍すると読者はうれしい!

早川書房 2007

闘鬼―グイン・サーガ116
闘鬼―グイン・サーガ116 – Amazon

栗本薫 – 鏡の国の戦士 (グイン・サーガ 外伝22)

外伝22巻。このところナリスだなんだと主役グイン以外の外伝がつづいたが、今回の主役はグイン。しかも、外伝第一巻「七人の魔導師」以降のお話とく りゃー、わくわくしてたまりません。またこの物語の中でも、まだでてきていないであろうエピソードのヒキがあったりして、いったい本編はどうなるのだーと 想像が膨らむばかり。生きてるうちに書き終わるんかな?(笑)

なんせ初期の作品のような匂いを久しぶりに味わいました。

早川書房 2007

鏡の国の戦士
鏡の国の戦士 – Amazon

栗本薫 – 水神の祭り (グイン・サーガ115)

115巻。タイスの水神祭がいよいよはじまった!そのなか繰り広げられ始める闘技会。一座の運命は・・・・。なんて予告風に書いてしまったりして(笑)

なんせ、お祭りがはじまったもんだから、文章もえらいにぎやか、行間から屋台の香りしそう。しかし描写の字がおおいぞー苦笑。しかしすこし見えてきたとはいえ、タイスからの脱出劇はいったいどのタイミングで行われるのか?読んでるほうも不安。

でもガンダルVSグイン、読みたいなぁ。

早川書房 2007

水神の祭り
水神の祭り – Amazon