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田口ランディ

田口ランディ – 聖地巡礼

雑誌ダ・ヴィンチに1年ほどにわたって連載された田口ランディの紀行集。彼女が”聖地”と感じる日本のあちこちに実際に赴き、そこで感じたこと、いろんな 人が示唆してくれたこと、などなどをまるで隣でおしゃべりしてるかのごとくな口語で描いてくれている。めちゃ面白い。天川の弁財天から始まり、渋谷の暗 渠、富士、下北、広島やら出雲やら熊本やら計10箇所。どれも共通しているテーマは”水”、そして神社などなど。いま自分自身もなにかひっかかるものがあ るので、一気に読んでしまった。

とかく都会やその周辺に住んでいると、自分のなかになにかが積もってしまったり、詰まったり、あるいは パワーが抜けていってしまったり、あまりいい循環でいることは難しいとおもう。若いときは自身のパワーでそれは補えるが、年とともに自家発電的なことはあ まりできなくなり、逆に大地や自然、水なんかからもらえるパワーに敏感になるのかもしれない。本当にパワー(霊的)なものに触れると、自分のなかが整理さ れてすっきりしたり、風通しがよくなって、新たなパワーがでてくる、そういう気がする。

たぶんそれぞれみんな、自分にとってそういう場所がそれぞれあって、それを「聖地」とよべばいいんだろう。

この本のなかだと、先日いった天川、そして出雲、熊本、いきたいなー。あ、屋久島も!

メディアファクトリー 2003

聖地巡礼

聖地巡礼 – Amazon

田口ランディ – オクターヴ

届いた手紙を唯一の手がかりに、バリに友人を捜しに行く小説。そこでの1週間の滞在中にいくつもの神秘的な体験をし、自らを解放するというお話。

単 なる小説としてではなく、バリに興味があったり、バリの人たちがどういう風に考えてるのかとかを知りたい人が読んでもきっと面白いと思う。実際こういう風 にはっきり書いてる小説ってのはないんじゃないかな?あまりにも違う、現代(西洋文化)社会との価値観、システムの違い。

いまの世の中 ははっきりいって大半が西洋人というか白人たちが生み出したシステム=価値観で動いている。それは便利で快適だけれど、それらが導入されるまで存在したほ かの(日本も含む東洋的文化も)文化を淘汰し標準化、客観化してしまった。いいことなのか悪いことなのかはわからない。けれどもそういったものをもってい た人間たちの能力は失われたり、影をひそめてしまったりしてしまった。

小説では絶対音感をその象徴として扱っている。音楽教育を受けた 主人公が身につけている絶対音感(=暗喩としての西洋的社会システム)が、ガムランやバリの自然の神秘に触れることにより崩壊し解放されることにより自分 を取り戻す(=今の社会システムの中での自分の立ち位置を再認識する)。

確かにいまの社会ではその仕組みや価値観からはみだすものは排 除されたり、本人の居心地が非常にわるかったり、どこかに矛盾やひずみが潜んでいる。もしかするとそれは血として引き継ぐものからの抵抗なのかもしれな い。あまりにもあたりまえに受け入れてるいまの社会のありかたがいいのかどうか?なくしてしまったものはなにか?そんなことを考えさせられてしまう、そう 思える小説だと思う。

この本からたくさんのヒントをもらった気がする。

筑摩書房 2007

オクターヴ

オクターヴ – Amazon

田口ランディ – 根をもつこと、翼をもつこと

ランディさんのとくに原爆や放射線被害、水俣病、その他のなんていうんやろ、なにかの被害を受けた人へのレポートとかを中心にして描かれた短編というかエッセイ集。

原爆とか社会による受難だとか、戦争とか、個の力では避け様のなかったような大きな痛手。それらを受けた人たちの気持ち、とうていおなじように感じることはできないけれど、それをどう受け止めるのか、どうしたらいいのか。まったくわからないが、普段はそんなことは忘れて生きている普通の人たち。それでいいのか、どうしたらいいのか?よくわからない。ランディさんも同じ悩み。・・・・考えても感じられないから、やはりわからないけれど、理解することから始まるのかもしれない。

興味あることに引き込まれるようにその世界へ足が向く作者。その直感というか正直さにはほんと心がびくっとする。感じたとしても正直にコトバに表現することはとても心が痛いし、難しい。でもこのひとはそれに挑戦し続けている。それが文章から飛び出てくる。苦しい。

新潮社 2006

田口ランディ - 根をもつこと、翼をもつこと

田口ランディ – 根をもつこと、翼をもつこと

田口ランディ – オカルト

久しぶりに読んだ、ランディさんの本。彼女にとってのオカルト=不思議と思う体験をいろいろな文体でつづった短編集。

創作のようなものもあるし、実体験のようなものもあるし、ふつうに物語のようなものもある。飽きずに最後まで一気に引き込まれて読んでしまう。

数字の話、竜神の話、いろいろ興味ある話がいっっぱい。何度でもよみたい。しかしランディさんの本にたびたび登場する超能力者(研究者?)秋山さん、会ってみたいわー。

新潮社 2004

田口ランディ - オカルト

田口ランディ – オカルト

田口ランディ – モザイク

やっと読んだランディ氏のこの本。この人の文章は濃い。内容もそうだけれど、表現の質が濃い。スピードがめちゃくちゃ速い。とくにこの本では文章に切羽詰ったようなスピード感と質量が感じられる。一度読み出すと止まらない。

もちろんフィクションなわけだけれども、ほんとにフィクションなのか?と思ってしまうのはなぜ?”いかにもありそうな話”だからというわけではなく、それはランディ氏の中にあるリアルな話だからか?いま、もしかすると、渋谷で本当に起こってることなのかもしれないと思わせる、鬼気迫る気迫がこの本にはある。

世間でいわゆる精神病というレッテルを貼られている人たちへの理解と観察、そして描写がすごくおもしろく、感心させられた。常識(と経験)でしか人間はものを考えられないけれど、もしかすると、その常識とおもってる、それで構成されている世界というのは、単に全体の一部に過ぎず、それ以外の世界が常に平行に存在しているのに、いわゆる大多数の人々のための社会システムによって、それらが切り捨てられ、切り分けられ、理解されずにいる、というのが事実であるかもしれない、というのは、考えても考えても本当はどうかわからないが、否定できることでは決してない。そんなことを考えると不安でおかしくなってしまいそうだ。

幻冬舎 2003

田口ランディ - モザイク

田口ランディ – モザイク

田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

またランディさんの本読んだ。この人の本はほんと面白いというか、ぐんぐん引き込まれてしまう。

3部構成になってる。1999年当時にあった(読んでてあーあーそういうのあった)事件とか、彼女の身の回りで起こったことへの素直な視点での感情が描かれている。まるで横でしゃべってるように。

この本の中に何度か出てくる彼女の大阪の友達のひとがすごい。そのコメントとかが。

うまくかけないけれど、なんだかこの本からたくさん触発されたよう。どうなるかな?

幻冬舎 2002

田口ランディ - もう消費すら快楽じゃない彼女へ

田口ランディ – もう消費すら快楽じゃない彼女へ

田口ランディ – 縁切り神社

半分ぐらい実話なんじゃないかと思ってしまうほどに、色濃く深く男女のさまざまなシーンを描いた短編集。ほんとに実話じゃないのかなぁ?

ランディさんの書く小説などで使われる一人称の「あたし」っていう表現がとても好き。本当に「あたし」がしゃべっているように読むことができる。しかもその性格もなんとなく想像できてしまう感じ。きっと作中の「あたし」とランディさん自身を勝手に同一人物と思って読んでしまうからなのだろうけれど。

秋に読むとちょっと悲しくなる。実際世の中は寂しくなるコトガラのほうが、多いの、かも。

2001 幻冬舎

田口ランディ - 縁切り神社

田口ランディ – 縁切り神社

田口ランディ – オラ!メヒコ

田口ランディさん、いまもっとも好きで気になる作家のひとり。決して熱心なファンというわけではないのだけれど、この人の作品はどれもとても好き。なんとなく感覚が通じるものがあるように、勝手に思ってる。

で、今回のは2003年に仲間達といったメキシコのちょっと変わった旅行記。ガイドブックとは違うけれど、ガイドブックよりもはるかにメキシコの魅力が伝わってきた。去年だったか、カンクーンには立ち寄ったけれど、あれは単にリゾート地だったから、ほんとのメキシコってのはまた全然別物なんだろうなー、といまさら思ったり。

とにかく、この本を読んでいると、無性にメキシコに行きたくなる。こんな魅力的な土地だったのかーと。食べ物、遺跡、そしてシャーマン。どんなとこなんだろ?いってみたいなーーーー!!

田口ランディ - オラ!メヒコ

田口ランディ – オラ!メヒコ

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