今日10/20はぼくの誕生日です(でした?)。みなさんからたくさんメッセージをいただきました。本当にうれしいです、ありがとうございます。
昨日までの41という年齢の1年はある意味大きな変化のはじまった時期でした。4月にも書いたように音楽に携わって10年になり、自分の足跡を見つめ直す時でした。41の自分は少しずつ成長はしてきていたかもしれないけれど、31のときに思い描いてた10年後の姿からはかけ離れたものでした。でもこれはこれでよかったと思っています。まぁ何事もグズで取りかかるのに時間がかかってしまう質(たち)なので仕方ないといえばそうなのですが、考えたり回り道したり、一見無駄だと思える時間を過ごしたり物事にこだわったりしたことは、確実に今の自分の糧になっているなと感じることができるからです。
そして父を亡くしました。父は頑健だったのでいつまでもそこにいてくれるというような錯覚を抱いていましたが、そんなことはありえないですね、当たり前。いつか、いつか、と思っていた親孝行と呼ばれるようなことをひとつもできず、わがままばかり言ってふらふらし続ける僕に「飯は食えているのか?」とだけ言ってくれた父。そんな父がいなくなって、そして家族のこと、もっと広く人と人とのつながりのこと、そんな普通にあるとても大切なことにまったく気づいてなかったことに気づかされ、最後まで父には教えてもらってばかりだなと思いました。
もっとほかにもいろいろいろいろあったけれど、何よりもそんな41の自分がそのまま封じ込められたアルバム『TAKE TAKE』を作ることができたのは大きな出来事でした。作っているときは何も思っていなかったけれど、今聴いているとこのアルバムにはこの10年の、そして41の自分がそのまま反映されているな、と感じることができます。今だからこそできたアルバムだな、ととても満足しています。
そして強く思うのは、何事も最終的にはひとりでやりきらなければならないけれど、その周りにみなさんや仲間がいてくれるからこそ出来たことばかりだということです。大なり小なり、強い弱いという程度はあったとしても、いろんな局面でいつもひとが少しずつ力を分けてくれたおかげ、そんな繋がりのうえに僕は立っているんだと実感しています。
さて、今日から42です。だからといって突然何かが変わる訳ではないですが、これをまたマイルストーンとし、いまからはじまる一年に期待と不安を抱きながら、また遠い未来に42歳という年はあんな年だったなーと笑えるようになれたら、と思います。
ぼくに心を送ってくれたみなさんにそれ以上の恵みがありますよう。そしてすべてのひとが健やかでありますよう。
ありがとう。