岡崎ジャズストリート

能楽堂にて(photo by Mr. ANDO)
能楽堂にて(photo by Mr. ANDO)

もうすっかり毎年の恒例行事になっているのですが、先週末11/7-8と、今年も愛知は岡崎で開催されている岡崎ジャズストリートへ参加してきました。いつもたくさんの人で賑わって、いい音楽がたくさん生まれ、そこでしか会えない方々に会えたり(もちろんミュージシャンも)するのでとても楽しみにしています。それに2日間開催されるので1日目の夜に普段なかなか会えないミュージシャンが集まって飲んだりもできるのも、これまた楽しみの一つです。

今年もまたMITCH All Starsで、この時にしか集まらないメンバー(MITCHのバンドはあちこちでやってますけど、岡崎だけのメンバーなのです)で、1日目は岡崎ニューグランドホテル(ここはほんとホームグラウンドのようになってますね)、そして2日目は久々に岡崎城の能楽堂で。どちらも盛況でとっても楽しませてもらえました。そして2日目は雨天だったのに、ほんとたくさんの方々に集まっていただけてただただ感謝です。今年は初めての1、3コマ目の演奏でこれまた新鮮でした。

でも、今年本当に残念だったのは、主催者(というか創始者)のひとりである同前会長が亡くなられてしまったことです。いつもMITCHが演奏しているところには必ず顔をだしてくれて、「元気にやってるか?」と声かけて頂いてそのままおしゃべりしたりしてましたし、去年は宿で朝食を一緒に摂らせてもらったりもしました。もちろん全体の宴会があるときは一緒に呑んだりも。でも、どこにいても目立つあの姿が今年は見えなくて、とても寂しかったのです。

なので来年以降どうなるのだろう?と内心不安になっていたのですが、スタッフの方が最後に「来年ももっと盛り上がるように頑張ります」とおっしゃっていたので、ああ、来年もきっとあるんだなとほっとしました。まあもし自分が出演する機会に恵まれなかったとしても、ここまで続けて育ててきた大きなイベント(10周年でした)が突然終わってしまうのはとても寂しくもったいないことだと思いますし、続いていればまた岡崎のみなさんにも会える機会がきっとあると思えるので。

今回も出演した皆さん、陰に日向に支えてくれたスタッフの皆さん、いらしてくださった(そしてお会いした)たくさんのみなさん、ありがとうございました。また、来年です!

岡山、名古屋そして豊橋と

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商店街に吊るしてもらったおおきな垂れ幕の前でー

先週末から3本続けてLIL BRATS BRASS BANDのライブ・コンサートがありました。いままでこんなに立て続けにあることがなかったので、とても刺激になるし、毎回楽しいです。普段はまったくブラスバンドはやらないので(ぜんぜん曲が憶えられなくて、いつか怒られると覚悟している^^;)こういうときにいろいろ身に心に沁み渡らせたいなと思っています。

大所帯のバンドはスケジューリングも移動も(そして経費も)大変なので、なかなかコンスタントにやるのは難しいですし、近場のライブならともかく大きなコンサートとなると自分たちではなかなかできません。毎年のように出させてもらってる岡山のルネスホールもそうなのですが、名古屋でのライブ、豊橋まちなかスロータウン映画祭のライブイベントも主催者の人がいてくれて、彼らの協力や宣伝があってこそ、たくさん人が集まってくれたり、いろんな人に出会えたりします。今回はそれらをすごく実感した日々でした。まあどんなライブでもそうなのですけれど、毎回なにかしら誰かの助力をもらって僕たちは演奏できている、そんな当たり前のことをだいぶ忘れてしまっているな、と痛感しました。

とくに昨日あった豊橋でのコンサートは最初から関わっていたこともあり、当日会場についたときに「ああ、ほんとにできるんだなー」としみじみ思いました。きっとまだ豊橋のかたの誰もが見たことも聞いたこともないバンドなのに、映画祭の目玉のひとつにしていただいたり、新聞に載せてもらったり、ラジオで流してもらったりとたくさん宣伝をしてもらったり、口づてにいろんな方を誘ってくれたりして、本当に大勢の方々が集まってくれました。

そしてコンサートのスタートのときからの熱狂ぶりといったら!!「三河の方々は割とおとなしいので徐々に盛り上げよう」とか言ってたのは何だったんだ!?という盛り上がりで、バンドが圧倒されそうでした。でも、その大きな期待とたくさんの笑顔がいいコンサートにさせてくれたんだなと、いま思います。演奏も熱かったけれど、お客さんが本当に熱かった!老若男女入り乱れて踊っている様は圧巻でした。眺めていてもすごく楽しかったです。

このコンサートも全体の映画祭もそうですが、有志で「面白いことをやろうじゃないか」というところからはじまっていて、みなさんが力を出し合って大きな物事を作り上げ、それをみんなで分かち合って楽しむ、そういうところがよく表れているなと感じました。そしてそれが、へんな書き方になりますが、とても健康的だな、と思いました。効率とか、コスパとか、格好よさとか、もちろんそれらも大事ですけど、そこではなくて、正しく手間暇かけて人の手でつくりだしていったものの、その確かさとか暖かさとか、キチンと大事にしている感じ、そこから感じられる熱量、そういうものこそほんとにとても大事なものだと思います。こういうイベントごともものづくりも同じでしょう。いまこの時代になかなか難しいことなんじゃないかと思うのですが、豊橋の方々の人の繋がりとか、熱意がこういうイベントを生み出してそしてずっと続けさせている、そういうことにただただ頭が下がる思いですし、羨ましくもあります。そこに参加できて本当に嬉しかったです。

なぜかいまは高校時代の文化祭の次の日のように腑抜けになっていますが、みなさんからもらった熱で、また明日からもいい音出せるように頑張ります。いらしてくださったみなさん、支えてくださったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!また行きますね!