島田洋七 – 佐賀のがばいばあちゃん

なんやしらんうちに幸せになるのにはお金がないと、あれがないと、それがないと・・・・なんて思ってしまってる、というか信じてしまってる。ほんとはそんなことはない、幸せは心の持ちようや、そういうことをすごく新鮮味をもって教えてくれる、佐賀のがばいばあちゃん、こと、島田洋七氏のおばあちゃん。

しょうもない啓蒙ものやら豆知識もの、はては宗教じみたものまで、「幸せ」を追い求める著書はたくさんあるけれど、これほど明快に幸せってなんだったか?ってことを思い出させてくれる本はないんちゃうかな?こねくりまわした考えではなく、一人の貧乏なおばあちゃんが、その身をもって見せてくれる言動の数々はどれも心を打ち、そんな人がいたという事実そのものにまで涙してしまう。

いま、こんな時代に、こんなひとが一番必要だ。

滅多に本を人には薦めないが、これはぜひとも読んでもらいたい一冊です。

徳間書店 2004

島田洋七 - 佐賀のがばいばあちゃん
島田洋七 – 佐賀のがばいばあちゃん