東野圭吾 – 探偵ガリレオ

garireo

なんか読まないうちから敬遠している東野さん。人気もあるし面白いらしいのだけれど、なんだろう、ちょっと遠慮がちになってしまっている。でも人からどうぞーともらったので読んでみた。それにこれはテレビドラマになってたの見たことあったので興味もあって。

一流大学の理工学部物理学科にいる助教授・湯川(途中からガリレオというあだ名がついてることになってた)が、同級生でもある警視庁の草薙から解決できない難事件のヒントを依頼され、それを科学的な側面から解決する。もえる、うつる、くさる、はぜる、ぬける、の5つの言葉で表される事件が彼の元へ持ち込まれる。

科学的であったり物理的である現象をつかっての犯罪を前提にかいているので、物語的には深くはないけれど、理系的な話が面白いと思える人には楽しいかなとおもう。もう少しドラマ的なものがあったらもっと面白いのかなーとも思うけれど、これくらいあっさりしてるほうがいいのかも。ミステリーのアイデアとしては面白い。

テレビの影響で湯川が福山雅治とダブってしまうけれど、いやいやもう少し朴訥とした感じのほうがいいような気もする。ドラマでは警視庁の草薙じゃなくて新人女性刑事の内海(柴咲コウ)だったけれど、原作の同級生設定のほうが自然だなあ。テレビってこいうことするのね。解説で俳優の佐野史郎氏が書いてるけど、彼曰くガリレオは佐野さんのイメージで書いたと作者は言ってるそう。じゃあ、佐野さんでやってほしかったなあ。なんか福山さんだと出来すぎなんだよねえ。ああやだやだテレビって。

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