彼女の作品はなんだかすっごいリアルで違和感なく読めるのがおもしろい。
30を目前にした2人の女性(一人はOL、ひとりはオナベ)が主人公。30前に二人とも大きな恋愛をするのだが、それがどうもうまくいかない・・・というような話なのだが、ま、それよりも、OLのほうの女性像がもうとっても「イーーーッ」となるタイプで、読みつつなんども「なんとかせー!」と突っ込んでしまって大変だった笑
30を越えてしまってからでは、なんだかあまりもう「もうすぐ30だぜ。どうするんだべ?」的焦りの感覚ってのは薄れてしまったけれど、誰しも少しはなんだか焦りを感じるものなのかな?よく考えたら29も30も実質上は25と26の差と同じなのにね。なんかへんな節目つくってしまうよねぇ、とくに日本人って。
結局話的にはあーあとなってしまうが、ほんのりうれしげな気持ちをもらえる本でした。
新潮社 2003