ラウンド・ミッドナイト

実は劇場公開以来みてなかったのだな。劇場にいったのが懐かしい(86年?)。えーーっ20年前かー。やっぱりあんまり憶えてなかった。でも「リコの3番を買ってくれ」という台詞にへぇぇぇーっと感心したのを憶えてる、リコの3番なんかー(笑)

あらすじはさておき、やっぱり主人公デイル・ターナーを演じるデクスター・ゴードンが格好よすぎ。映画の頭のほうでは(酒で調子よくないという設定)ちょっと元気ない風だが、途中からは元気に吹きまくってる。ちゅうか、音がめちゃくちゃいい、あんな音でません。そればかり感心してしまう。えぇ音やなぁ。それだけで泣けてくる。

酒をねだったり、子供とはしゃいだり、会話の端々に見えるチャーミングさ、おおらかな歩き方などなど、映画のようで、自伝のようで。晩年のデクスターそのものがスクリーンに見える。

フランソワ・クリューゼ扮するデイルの熱烈なファンぶり。いまとなってはおかしな人に見えるかもしれないえれど、あぁいう人もういなくなった。何事もクールな今、熱くなくて寂しい。やっぱりホットなんがいいな。

共演者として出てくる、ハンコックやビリー・ヒギンズ、ロン・カーター、ハバード、ショーター、ハッチャーソン、トニー・・・みんなめちゃくちゃ若い。なんかそれ見てるだけで泣けてくる。すでに世にいなくて聴けなくなった人がいる。音楽は人とともにあり、か。

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