不幸なできごとのために、人生の時がとまってしまったひとたちが、またその時をきざみはじめる、そんな様子を描いた短編7本。
これ、も のすごくいいお話ばかり。いい、というか、勇気付けられる、というか、心のどこかや背中のどこかのスイッチを押されるような感じがする。大げさでなく、小 さな、でも深刻な、日常にありそうな、そんな悲しい不幸な出来事。それはそれを体験した人にしかわかんないだろうけれど、大なり小なり他人も共感できる。 そういった共感者になれる、そんな本。
個人的には「夕日へ続く道」と「ハートストーン」がすき。
こんなことめったに思わないのだけれど、折に触れて読み返したい本。
角川書店 2007