表題を含む、26編からなる短編集。いろんな時期に書かれたものを3つのカテゴリにわけて収録している。ランディさんの本をたくさん読んでいると、「あの ころの話かなー」とか「ああどこかで読んだ事あるな」のような話題が多いのだが、そうでないものもあるし、そういったものもまた読んで、微妙にトーンが 違っているので面白くよめる。
やっぱりこの人の文章というか、語り口が好き。「どうして?なぜ?」と自他に問う姿勢が好きなのかも。そして、自分が感じたことを難しい言葉をつかわずに、なぜあんなにストレートに伝わるようにかけるのだろう。今回もいくつも「はっ」とする言葉があった。
特に好きなのは「寺山修司の宿題」という編。ねこの絵本の話にはほろりとしてしまった。