いろいろ大人からあーだこーだいわれているそうだけど、やっぱり宮崎監督はすばらしいとおもう。
やっぱり映画、とくにアニメーションには 夢がないと、そして無条件に無垢な心で楽しめないと、と伝えたいのかな?と思わせる作品だった。大人な目でみてしまったり、ストーリーやらリアルなことな んか考えてしまうと、いろいろ突っ込みどころ満載だけれど、子供のときのように目の前に現れるものをそのまま素直に受け入れていけば、そのまま楽しめる、 そんな映画だった。ストーリーに理由なんていらないもん。
いつの間にか忘れてしまってる子供のときにあったはずの感受性とか、素直な心と か、ちっさな夢とか、あったらいいなーとおもうこととか、絵本のなかの世界とか、子供にだけ見える空想の世界とか。つじつまはあってなくても理由もなくて も、ただそこにあるだけでうれしいようなものや世界。そんなものをみんな持ってたんだよー、てことを思い出さそうとしてくれたのか。単に宮崎監督のあこが れなのか。でもそれもどうでもいい。じんわりできたから。
あとすごく「そうよね!」と思ったのが、 最後のロールのときに、普通なら声優、監督、作画、アニメーション作成なんて、いろいろ役割毎に関係者名が列記されるところを、 ぜんぶ一緒くたにして「この映画をつくったひとたち」ってひとくくりにしていたこと。そう!みんな同じ気持ちでつくったんだよー、ってのがひしひし伝わっ てきて、すごく感動した。
そんなことをやってくれる宮崎監督。もっとたくさん映画と夢を見せてほしい!