猫についてのショートエッセイたちと、女性を描いた短編集。
群さんの近所に住み着いてる猫たち、そして飼い猫のしい。猫を飼ってるもしく は猫大好きなひとならすっごくわかる、そんな話や描写ばかり。読んでいてほほえんでしまったり。そうやって町中にいる猫にたくさん出会える町に住んでるっ ていいなぁ。そんなかわいい猫たちとそれを取り巻く人々を実に実にほほえましく描いている文章がどれもかわいくていとおしい。猫好きなんだーってことがす ごく伝わってくる。あ、犬もね。
一方女たちを描いた短編集はなんだか別の人が書いたような。でてくるひとたちが実にリアルというか飾り気ないというか、小説っぽくない。実にずばっと入ってくるような文章なので、うろたえるというか「そんなんでいいのか?」と思ってしまう。でもどの人もすてきだな。