早いものです。もう18年、いやまだ18年か。
やや薄らいで来たような気もするけれど
まだ心の奥にひっそりとたたずんでいる記憶たち。
あの日あの時間、こんなにも暗かったのだろうかと思う。
地の底からわき上がるような、ざわめいた空気と騒音。
鳴り響くサイレン、立ち上る煙の筋。
すべてが変わってしまった。
そのときはその恐ろしさにおののいたけれど、
今はあの日があったから、今日があると思える。
ぼくたちの年号は、あの日が境になっている。
昭和でも、平成でもない、阪神大震災という年号が。
震災で亡くなった方、
いまでもつづく悲しみを背負う方、
苦労と喜びをともに分かち合った方、
すべての人に祈りを。