先月末の30、31とボーカリストsatokoさんのレコーディングがありました。これはFollow Club Recordの8作品目になる予定で、完全に一から自分たちの作品以外のものを手がけるのは初めてだったので(溝口恵美子さんのものはライブレコーディングされていたものだったから)、まぁ演奏はともかくとして、期待と不安のないまぜで臨みました。
satokoさん自体もこんなレコーディングははじめてだし、最近はライブも結構詰めてやっていたので曲に対してはバンドも(そう、このレコーディングのバンドはE.D.F.のリズム隊:清水さん、西川さん、光田さん)慣れてきていましたが、でもやはりライブと録音作品は全然違うので、果たしてちゃんとできるかなーと内心不安でした。レコーディングって時間が限られるので、クリエイティブな部分を追いかけすぎると時間がいくらあっても足りなくなるし、初レコーディングとなるとやってみたけど歌えなかった、なんてこともなきにしもあらずなので。でもsatokoさんの歌は心配ないだろうなとは思っていました。ただ楽曲やアレンジが難しいので、イメージ通りになるか、が心配事でしたが。
でも今回は場所こそ初めての(僕は何度か来てる)新大阪のKOKO PLAZAでしたが、信頼おけるエンジニアの猪狩さんにわざわざ来てもらって(from 横浜)、調律も成ちゃんにわざわざ来てもらって(from 和歌山)、準備は万端、終始和やかムードでできたのでよかったです。バンドも気心知れているし。楽しい現場は自ずと結果もついてくるというもので。
結構(1枚のアルバムに含めようとする曲数にしては)多めの選曲でレコーディングに臨んだのですが(全部は収録しないですけどね)、スタンダードなんかはもうほんと見事に1テイクか2テイクぐらいでOKみたいな感じの素晴らしい滑り出しだったのですが、彼女のオリジナル曲のイメージが今ひとつ具体化せずに途中から停滞感が出たりしました。それでも一日目で全曲一応やってしまうというところまで行きました。でも、まぁ全部がOKというところにはほど遠い感じでした。
ということで、1日目に録ったものを整理していると、OKというものは少なくあと1日でできるかなぁと不安でしたが、エンジニアの猪狩さん曰く「E.D.F.は2日目だからねー」。その言葉通り、いろいろ揉めたりした部分もすっきりイメージ通りに落ち着き、当初の予定より早くバンドの録りは終わり、あとは歌の細かな修正や確認作業(歌もほぼ同時録音していた。ブース分けして受けられる恩恵をあんまり使ってないw)を入念にやって(これ大事、でも大変)、2日間の予定を無事終えることができました。いやー、あんなたくさんできるとは思ってなかったなぁ。
まだここからの作業のほうが実際は多いのですが、いいスタートできたので、いいアルバムにきっとなると思います。よかった。みなさん本当にお疲れさまでした!
でも自分たち以外のアルバム制作に携わるってのはとても大変な作業であることが身にしみました。一応役立たずプロデューサー役になっているので、演奏より全体をまとめるほうにすごい神経が必要なんですねぇ。自分の演奏はまぁうーんいけたかな?という感じですが、やっぱりフルートは下手過ぎ(苦笑)ライブとは違いますね、やっぱり。
メンバーやエンジニアの方々との晩ご飯(という名の接待?)を3日間もやったので、きっと太りました。やだなぁ。