2011.3.11
きっといままでで一番長い金曜日だった。
誰もが忘れ得ない、そんな一日だった。
あれから2年。
それぞれの人にそれぞれの、同じ長さの月日が流れていった。
でも、いまもなお被災地に暮らす人たち、
やむなくそこから離れたひとたち。
僕らとかれらの上に降り積もったものは、どれぐらい差があるだろうか。
差、という言葉で表すべきことではないかもしれないけれど。
結局何もできなかった。
いや、してこなかった。
僕も含め、そういう思いを持つひとはたくさんいると思う。
時間的なこと、物理的なこと、
その他にも仕方ないことがあって、と、
いいわけしたくなることもあるだろう。
でもそれを気に病むことはきっと、ない。
きっと手を差し延べるときがやってくる。
だってあの金曜日は今なお続いているんだから。
阪神の震災からも、もう18年。
あの日々は忘れない、忘れられたくない。
何も大きな災害だけじゃない、
遠い国々のことは難しいかもれしれないけれど、
この国で起こった身近なことなら、
きっとそのこと、その渦中にあった/ある人たちのことを想うことはできる。
一番さみしいのは、忘れられること。
だから黙って今日は心を差し延べる。
言葉にするとうまく伝わらないように感じるから。
思い出す。考える。想像してみる。
ちいさなことだけれど、とても大切なことだと思いませんか?
2013.3.11