本棚をめぐっていてそのタイトルのへんてこさに手に取った本。ぶたぶた、ってw 矢崎さんもはじめてなので楽しみにページを開いたのだけれど、最初は文体なのか書き方なのか分からないけれど読みにくくて「ありゃ、失敗したかなー」と思ったけれど、しばし我慢して読み進むと慣れて来たのかすいすい読めるようになった。
というのも、実はこの本、シリーズとしてあったものがまた復活した本だったようで、途中から読んだものだから最初わかりにくかった、ということみたい。「山崎ぶたぶた」という中年男、でもそのすがたは愛らしいぶたのぬいぐるみ。そのぶたぶたがカルチャースクールのエッセイ講座に通うことになったことから、同じ講座を受講する人々の間で起こる波紋。ちょっと癖あるその受講生たちと不思議なぶたぶたが少しずつ近づいて行くあたたかなストーリー。なんか小さな幸せって感じだった。
これ一から読みたいな。
光文社文庫 2004