今日、訃報が届いた。ドラマーの梅本啓介さんが亡くなったと。にわかに信じがたい話だったけれどどうやら本当らしい。
梅本さん、ずいぶん先輩だけど親しく梅ちゃんと呼ばせてもらってた。まだ僕が学生で何も知らないころ、サックスの塩谷さんの紹介で、故・中林憲昭さん率いていたWooden Pipeというアコースティックロックバンドに参加したのが彼との出会いだった。このバンド、今から考えても強面の人ばっかりだったので(苦笑)、優しい梅ちゃんにいろいろ教えてもらったり助けてもらったりした。なんかクールでめちゃロッカーだけど、兄貴、みたいに思ってた。
そのあと就職して音楽の場を離れたけれど、再び戻ってきたあとにやはり中林さんのThink Pink Syndicateに誘ってもらって再び梅ちゃんとも会えた。ライブだったりレコーディングだったり、しばしばだったけれど、梅ちゃんと顔を合わすと、あの優しい笑顔と軽い口調で「元気?」と言ってくれた。
最近は中林さんの追悼ライブを一緒にやって、そのあと去年だったか地下鉄の駅でばったり会って言葉交わしたのが最後になってしまった。まだ若いからこれからもたまには顔を合わしたりするんだろうとおもってただけに、ショックで何も言葉が出ない。
写真はだいぶ前、中林さんのライブ映像を撮ろうと集まったときのもの。ハービー山口さんが撮ってくれたんだったかな。家の壁にずっと貼ってあるのをさっきスキャンした。梅ちゃんは右から2人目のボーダー柄。ここに写ってる人もみなさん随分ご無沙汰してる。みんな元気なのかな。
最近考えてしまうけれど、バンドやなにか演奏をするのって楽器や楽譜があればそりゃできるんだけれど、その上に演奏してる人が持っている何かが反映されていくわけで、長くやったり何度もやってる曲とかバンドとかだと、その人だけが分かったり知ってるものがあって、それは演奏聴いても見えない部分だったりして、そういうのがその人がいなくなると失われいくんだろうな、と。人とともにその人が奏でた音も死んでいくのかな。
こういう時期なのもあって葬儀は近親者のみで。出棺は明日12/30の13:00だそう。せめて出棺の時間に彼を想って手を合わせたい。
安らかに。寂しいな。でも、また会いましょう。
ps
この写真の時の映像がいくつかYouTubeに残ってます。ぜひ。梅ちゃんかっこいい!僕も若い。そしてこれがかおりんと初めてあった頃かも。