写真家ハービー山口さんのトークショーとワークショップ近所であると聞き、行ってきた。
ハービーさんとは随分昔に中林憲昭さんのバンドに僕が参加してた頃、ミナミのコークステップホール(今のBIG CAT)でハービーさんが写真展を開催されたときに、その会場でストリートミュージシャンがたまに現れてジャズを演奏すするという演出をしょうとなって、そこに中林さんの紹介で出させてもらったのが初めて。ハービーさんと中林さんはたしかにロンドンで出会ったのだったかな。今日お会いしたのも数年ぶり。変わらずお元気そうで嬉しい。
ハービーさんの半生とカメラやレンズの話など取り留めなくトークがあったあとにモデルさんを交えてのポートレートのワークショップ。ハービーさんの写真が好きな方やカメラを熱心にされてる方、そしてライカファンに混じって、僕こんなとこいていいのか!?という感じだったけど、用意されてたライカをお借りして見よう見真似の撮影会。
ハービーさん、ポートレートのアイデアをいくつも紹介しながら実演して僕らも同じことにトライしたり。最初はぎこちなかったけど途中からみなさん好き勝手にやり始めて一大撮影大会に。カメラや写真のこと全く知らないけれどすごく面白くて刺激になった。モデルになってくれた加藤みゆさん(デザインの仕事もされてるそう)もとても上手なかただったと思う。
で、恐るべしはライカ。使い方いまいちわかってなかったけどこの描写力といったら。若い頃渡英したハービーさんはニコンを持っていったそうだが、たまたま友人から借りたライカで当日初海外公演をしていた猿之助(先代かな?)を撮影しにいったとき、その質感と心の中まで見えるかのような描写に感動してそこからは機材を全てライカにしたそう。絵もだけどモノとしての魅力もとてもあるし、なんと言っても撮ってるときの撮ってる感がすごく気持ちいい。このカメラ持ってたら世界の見え方変わりそうな錯覚さえ覚える。一度持ってみたいけど、無理だろうなあ。
写真で何かを伝えること、写真を見た人が何か思ったり影響を受けたりすること、写真を撮ることによって人と人が繋がっていくこと、ハービーさんは常にそこに希望を感じて写真を撮り続けているそう。それは絵でも音楽でもモデルでもなんでも同じようなことできるはず、と、とても大切なこと教えてもらった。
また会いに行きます、ハービーさん、ありがとうございました!