久しぶりに読んだ、ランディさんの本。彼女にとってのオカルト=不思議と思う体験をいろいろな文体でつづった短編集。
創作のようなものもあるし、実体験のようなものもあるし、ふつうに物語のようなものもある。飽きずに最後まで一気に引き込まれて読んでしまう。
数字の話、竜神の話、いろいろ興味ある話がいっっぱい。何度でもよみたい。しかしランディさんの本にたびたび登場する超能力者(研究者?)秋山さん、会ってみたいわー。
新潮社 2004


Tsutomu TAKEI, sax and flute player : 武井努 サックス、フルート吹き
読んだり、見たり、食べたりしたものの感想です。
この作品を読むまで宮本輝が神戸出身てしらなかった。
4つの短編からなる本。表題にもなっている「幻の光」という短編は一人称でずっと語られる物語なのだけれど、その大阪弁というか関西弁が見事。自分の叔母とかが暇ついでに昔話をしてくれているかのよう、めっちゃ自然で気持ちいい。なかなかここまで大阪弁を嫌味なく書いた文章も少ないんちゃうかなぁ。灰谷健次郎の小説のほうがちょっと言葉としてはきついし、自然にながれてない気がする(好きなんだけれど)
その表題作の話もとてもいいし、「夜桜」「こうもり」「寝台車」と、どの話も、とても身近な気分にさせてくれて、すっと腑に落ちるというか、小説なのに自分のことを追体験しているかのように錯覚させるほど、どの話も自然。ありふれたシチュエーションとかそういうことではなくて、景色が自分のいままでの生活のどこかに確かにあった、そんな気がする、そんな小説になってるから。
大阪の人間にしかわかんない感覚かもしれないけれどね。大阪というと”コテコテ”というイメージが先行しがちだけれど、この小説は読後に清涼感さえ感じる。
新潮社 1983

あまり宮本輝は読まないのだが。この小説はふんわりしてていい感じ。なんでもない日常をちょっと情けない主人公の目を通して描いたもの。
大阪のどこかを想定して書いてるのだけれど、阿倍野でもなく千林でもなく、なんとなーく住之江のほうめんの雰囲気がする。昔はちょっとはやったけれど、いまはくたびれた商店街、そんな感じ。その感じが実際いまもそういうところがありそうで、リアルさを感じる。
しかし主人公があまりにものんびりというかだらだらしてるので、ちょっと危機感を憶えたりするのだけれど、実際自分がそのころはこんなんだったのかなと。
そんな主人公のわりには、なんだか明るい気分になる小説でした、ちゃんちゃん。
新潮社 1989

見に行ったのに書くのわすれてた。
こういうファンタジーもの大好き。ただディズニーが他の映画(ハリーポッターとか指輪物語とか)に対抗してやってるんだぜー的な感を感じなくもない。
お話は子供向けの夢あふれる「こんなことあったらいいなー」的なものだけれど、とくにこういう中世風な世界観は大好き、いわゆるヒロイックファンタジーというやつ?その割には主人公たち兄弟のキャラが薄いけれど。
きっと元の話は壮大すぎるので、2時間ちょいの映画につめこむのは難しかったのだろうか?ナルニア世界の約束事というか世界観がいまひとつわかんなかった。
でもおもろい。でもつづきあるのかな?
2005 アメリカ
2006年3月4日公開
先日NHKでドラマ化された小説。昭和30年すぎの時代設定なので、その時代背景の感じになれないとなんだか横暴な男ばっかりやなーと思ったり、会社適当やなーとおもってみたり。なんとなく森重久弥の「社長」シリーズの映画を思い浮かべてみたり(あれもうちょい時代こっちか?)
めちゃくちゃ長い小説なので読破するのに時間がかかってしまったが、ながい時間をかけて読むことによって作者が描きたかった主人公の人物像がじんわり自分のなかへうつってきて、なるほど山へ登りたいのいうのはこういう気持ちなのか?ということがうっすらぼんやりわかるようだった。
相棒の滑落の謎とそれにまつわる主人公の苦悩、そしてまきこまれた人間たちとの間の愛、葛藤などさまざまな人間模様が描かれるが、そういうどちらかというとじめっとしたもののなかにありながら主人公が山へ登りたいという単純でかつ最高の目的のためだけに淡々としている姿が妙にじんとくる。
結局「山男には惚れるなよ」という話なのか?
最後まで井上靖作品であることに気づいてなかった(^^ゞ
えぇ映画や。初めてみたけれど、何度でも観てしまいそう。あほほど盛り上がるわけでもなく、やたらと泣かせるわけでもなく。静かにすすむストーリーがその分じっとりと心に沁みてくる。
モーガン・フリーマンがあまりにも自然でびっくりするくらい。こんなトーンの邦画をつくってほしいな。役者がいないか?
2004
彼女の作品はなんだかすっごいリアルで違和感なく読めるのがおもしろい。
30を目前にした2人の女性(一人はOL、ひとりはオナベ)が主人公。30前に二人とも大きな恋愛をするのだが、それがどうもうまくいかない・・・というような話なのだが、ま、それよりも、OLのほうの女性像がもうとっても「イーーーッ」となるタイプで、読みつつなんども「なんとかせー!」と突っ込んでしまって大変だった笑
30を越えてしまってからでは、なんだかあまりもう「もうすぐ30だぜ。どうするんだべ?」的焦りの感覚ってのは薄れてしまったけれど、誰しも少しはなんだか焦りを感じるものなのかな?よく考えたら29も30も実質上は25と26の差と同じなのにね。なんかへんな節目つくってしまうよねぇ、とくに日本人って。
結局話的にはあーあとなってしまうが、ほんのりうれしげな気持ちをもらえる本でした。
新潮社 2003

