同名原作で映画化された作品のコミカライズ版。なのでもともとの大島さんの漫画とは全然違うお話。
前猫サバの悲しいエビソードから、グーグーがやってきて、そして大島さんに身体をともなう大きな人生の転機がきたり。恋が芽生えそうになったり(これはフィクション?)、新しい漫画の話があったりするのは実話だろうけど、大島さんの作品にはでてこなかった。でも、映画としたらこういう話の流れとてもいいなあとおもう。映画はきっと見ないけど。
最後の方に弱っていく主人公に前猫サバが会いに来る、そしてお話するシーンがあるんだけれど、これがたまらない。もし飼ってた猫としゃべれたら、と思うと。彼からはどう見えてたんだろう?嫌じゃなかった?幸せだった?なんてこと聞きたい。なにをもっとして欲しかったのかな、とか。
大島さんの漫画だとグーグーの模様がちっともわからなかったけど、この秋本さんの作品が近いとするなら、かなり変わった模様の子よね。もしうちにこの猫来たらへんな名前つけただろうなあ、ウズシオのシオちゃんとかw
なんなんだろうな、猫って。不思議な家族。
角川書店 2008