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2007-03

石持浅海 – 月の扉

ハイジャックというハードボイルドな題材に、密室殺人、オカルトをもちこみ融合させたミステリー、って買いてもイメージわかんな(笑)。細切れにすすむ場面展開と登場人物像や事件の絡みが徐々にわかっていくあたりが物語の推進力・求心力になって読み進みやすい。

しかーし、物語中で結果的に探偵役(謎解き役)になる人物が賢すぎるー、そんなにスムーズにいったらいやだよー(涙)。あと、オカルト方向の深みがもーちょいほしかったなー。謎解きよりもそっちのほうが気になったもん。

光文社 2006

石持浅海 - 月の扉

石持浅海 – 月の扉

島田洋七 – 佐賀のがばいばあちゃん

なんやしらんうちに幸せになるのにはお金がないと、あれがないと、それがないと・・・・なんて思ってしまってる、というか信じてしまってる。ほんとはそんなことはない、幸せは心の持ちようや、そういうことをすごく新鮮味をもって教えてくれる、佐賀のがばいばあちゃん、こと、島田洋七氏のおばあちゃん。

しょうもない啓蒙ものやら豆知識もの、はては宗教じみたものまで、「幸せ」を追い求める著書はたくさんあるけれど、これほど明快に幸せってなんだったか?ってことを思い出させてくれる本はないんちゃうかな?こねくりまわした考えではなく、一人の貧乏なおばあちゃんが、その身をもって見せてくれる言動の数々はどれも心を打ち、そんな人がいたという事実そのものにまで涙してしまう。

いま、こんな時代に、こんなひとが一番必要だ。

滅多に本を人には薦めないが、これはぜひとも読んでもらいたい一冊です。

徳間書店 2004

島田洋七 - 佐賀のがばいばあちゃん

島田洋七 – 佐賀のがばいばあちゃん

栗本薫 – 闘王(グイン・サーガ 112)

いよいよタイスでややこしいことになってきております。脱走もうまくいかず・・・・いよいよにっちもさっちも・・・。しかしスイランがそういう素性だったとは!

あー、はやく続き読みたい!

早川書房

栗本薫 - 闘王(グイン・サーガ 112)

栗本薫 – 闘王(グイン・サーガ 112)

菊地成孔 – 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録 (キーワード編)

菊池氏2冊目。同タイトル(歴史編)のつづき。前期にJazzを音楽的なターニングポイントを踏まえて解説したのにつづき、後期はブルース、ダンス、即興、カウンター/ポストバークリー、という4つのお題に対し、講義&ゲストによる講義という形式で行われた講義録。めちゃめちゃ面白い。

音楽に関する話にはまったく詳しくないけれど、この本を読んでいくだけでそれらへの興味がわけもなく湧いてくる。ほんとにこの菊池氏は面白い人なんやろな、と思う。また音楽やら歴史やら考え方やらなにやら、今まで自分が当たり前と思っていたことやら何も考えずに受け入れていたことを斜めや裏から、違う視点をもって見ることができるということを気づかせてくれる。なるほど。

しかし前期のものに比べて、ゲスト講師陣の話が面白すぎるのもあるけれど、内容もかなり複雑で理解しづらいところ(というか、読み取れない、というか、いまの自分では理解できない)も多々あって、読みにくいかもしれないけれど、それを差し引いても余りあるおもしろさ。世界はひろいな。

メディア総合研究所 2006

菊地成孔 - 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録 (キーワード編)

菊地成孔 – 東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録 (キーワード編)

安達千夏 – モルヒネ

何のために生きるのか?自分のため?人のため?それとも他の何かのため?こんなことわからない。生まれたときからすべての生き物は死んでいってる。なぜ生まれて生きて死ぬ?この命題は答えなんかきっとない。だから不安。だからもがく。だから苦しい。
自分が自分であるともっとも自覚できる自分のなかのものが病魔に犯されて壊れていったら?生きる意味とは?自分とはなに?自分の価値は?自分というのは何をさしていうのか?

根源的な問いと、悲しいまでの恋愛が交差する小説。その断片的な語り口、飛ぶ思考、まとまらない文章、個と個の境のあいまいさ。それらすべてがその疑問たちをいろんな色で見せてくれる。主人公2人の生きている感じが、なぜかするりとはいってくる。同類か?

祥伝社 2006

安達千夏 - モルヒネ

安達千夏 – モルヒネ

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