愛川晶 – 六月六日生まれの天使

このところ本を読むペースがすごく落ちているのでなかなかレビューも書いてないのだけれど、実は読んだけれどレビューかいてない本もあったりして(宿題ですな)、書き始めるとまあさっさと書けるのだけれど、なかなか手につかないと書けないという状態が続いている。なのでこのところは読んだ本とレビューというのは順番がごちゃごちゃになってます。

さて、これは最近読んだ本。何も考えずに読み出したのだけれど、読んだタイミングが悪かったのか、あまり好きな感じの文章ではなかった。ミステリーとしてはかなりよくできていると思うのだけれど、いかんせんちょっとすーっと読みたいと思って読んでしまうと、肝心な小さなトリックを見落としてしまうので、先まで読んで「あれ?どうなってんだっけ?」と戻ったりすることもしばしば。

ある事故により短期間の記憶蓄積能力がない男とそのそばでまた別のショックによって記憶を失った女が主人公、という設定ではじまるもんだから、ましてやなんの前知識もたい読者は一体どういうシチュエーションなのか理解できるまでに相当時間がかかるので、ここでイラっとする人には読みにくいかも。

解説で大矢博子さんも書いているように、こういう小説でのミステリーの一番の得意技は「書かないことによるトリック」であり、ちょっとずつ描いていくにしたがって様子は明らかになっていくのだけれど、うまく肝心な部分を避けて書くことにより、より一層物語を複雑化(もしくは単純に見せる)することができるので、愛川さんはそれをうまく使って見事に複雑な(でもよく読むとわかる)文章に仕上げている。

僕も最後までどうなってるのかちっともわからなかった。読み終わっても「あれ?」って感じだったので、じっくりある程度時間をかけて一気に読むのがいいのかもしれないなぁ。ちょっと文章は好きになれそうにないけど。

小豆島に

23、24日と2日間小豆島に小旅行、というか親族でちょっと里帰りみたいなことをしてきました。小豆島は僕の父の故郷です。昨年の5月に父親の願いだった、自分が育ったところに撒いてほしい、という願いを叶えにいったのですが、そのとき一番行きたがっていた伯母が同行できなかったので、また改めてというこでの今回の旅になりました。

日生から出航!
日生から出航!

今回はフェリーでいこう!ということになって、レンタカーを借りて、ぼくは途中で拾ってもらったのですが、いろいろ迷ったりして姫路発の船には間に合わなかったため、岡山手前の日生(ひなせ)からの船に乗りました。やっぱり船旅はいいですねー。お天気も心配されていたのとは全く違って快晴!甲板にいると暑いくらいでした(高知では30度超えたそうですね)。

大路港についてからは、まずは伯母たちが建てたという小さな祠にお参りにいったり、いとこのお嫁さんの実家に挨拶にいったりしました。お昼ご飯を食べる間も惜しんで(というか適当なところが見つからなかった)あちこちへと。そして今回の目的であった、別の伯母のお墓参りをしたり(なんせ父は9人兄弟なので伯母がいっぱいいる笑)、父を撒いたところを訪ねたりしました。

あの浜に再び
あの浜に再び

1年前に来たときは、それ自体が久しぶりだったので、何もかもが新鮮でしたが、今回はたった1年ぶりなのにすごく懐かしかったです。天気もよかったのでその浜はとても綺麗でした。改めてここに来れてよかったなぁ、父も満足しているのかなーと思いました。伯母が「重くん(父のニックネーム)、ええとこ連れてきてもろたなあ」としきりと呟き、泣いているのをみて、ここはまぎれもなくこの人たちの故郷であり、僕自身のルーツでもあるんだなと改めて思いました。中島みゆきの時代という歌で「旅を続ける人々はいつか故郷と出会う日をたとえ今夜は倒れてもきっと信じてドアを出る」って歌詞があるけれど、まるで父のことを自分のことを歌っているように思えてなりません。

宿からの夕日
宿からの夕日

さて、1日目の用事は(というかこれでほとんど大事な用事)済んだので、宿(豪華なリゾートホテルだった!)にチェックイン。ちょうどそこにも父の同級生が遊びにきてくれたりして、また昔話でもりあがったり。みんな朝早かったのに、結局は遅くまでいろいろ話したり(懐かしい話から深刻な話まで<親類集まるとあるよね笑)して、なかなか寝ませんでした。なんか楽しいもんですねぇ。伯母と寝るのなんて何十年ぶりだか!

そして2日目。天気は悪くないのにすごく霞んでいてちょっと憂鬱な感じでした。宿を早々に出てから(みんな朝早いな、当たり前だけど)、まずは従兄が行ったことないというので寒霞渓へとドライブ。途中猿の軍団に睨まれまくったりされながら無事到着。霞んでいて残念だったけれど、それでもいい景色でした。やっぱり秋がすばらしくいいそうだけれど。

猿がうようよ!
猿がうようよ!
寒霞渓
寒霞渓。奥に見えるのは草壁港

その後はオリーブ園に寄り道して、従姉妹たちを訪ねたり(リタイアしてからこっちで農業やってたりする)し、これまたいったことないので、二十四の瞳の映画村に遊びにいきました。僕はあの映画はたしか田中裕子主演でみたような気がするのですが、最初は高峰秀子さんだったんですね。映画村の中の映画館で上映していたのをちょっと見て、ちゃんと全部見たくなりました。そこには撮影当時の小豆島が映っていて、その素朴な感じにとても惹かれたみたいです。

校舎のセット
校舎のセット
こいのぼり
なぜ鯉のぼりが?と思ったけれど、これ二十四の瞳の子供の数なのね。男子5人女子7人。

映画村でゆっくりして、その後近所でご飯をたべて、福良港までいって、そして姫路に船で帰ってきました。ほんと小旅行だったけれど、あの島には自分とつながりのある人がいて(いま近所にはいないし、元いた堺にも少なくなった)、父の故郷であるけれど、なにがしか自分にも懐かしい気持ちを起こさせるところだ、ということを感じました。また違う季節に訪れたいです。

2012.5月のスケジュール

■■ ?リーダーライブ ■■

5/11(Fri) 武井努4
大阪 淀屋橋 ROYAL HAT 06-6204-1327
20:00~ フリー (チップ&カンパ制)
[メ]武井努(Sax)、箕作元総(Gt)、宮上啓仁(B)、橋本現輝(Ds)

■■ ?その他のライブ ■■

5/7(Mon) 武井~野江DUO
東大阪 八戸ノ里?BAR 蓄音機?06-4307-0080
20:00~ 1,500
[メ]武井努(Sax)、野江直樹(Gt)

5/9(Wed) 荒崎英一郎BigBand
神戸 三宮 Big Apple 078-251-7049
19:30~ 前2,000/当2,300
[メ]荒崎英一郎(Ts)、浅井良将(As)、武井努(Ts)、落合智子(Bs)、ジェームズ・バレット(Tp)、 横尾昌二郎(Tp)、太田健介(Tb)、幸明夫(Tb)、箕作元総(Gt)、金丸精志(Pf)、岡野正典(Ds)、吹田善仁(B)

5/10(Thu) たけタケともみ
大阪 谷町五丁目 グラバー邸 06-6768-5963
20:00~ 2,500
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、東ともみ(B)

5/18(Fri) We Are SOUL FEVER!
大阪 北新地 Mr. Kelly’s 06-6342-5821
19:30~ 前4,000/ 当4,500
[メ]松田一志(Vo)、東原力哉(D) from NANIWA EXP、西田まこと(G)、村瀬正樹(Key)、羽田北斗(B)、 武井努(Sax)、堂地誠人(Sax)、横尾昌二郎(Tp)、江崎愛(Cho)、河合かずみ(Cho)

5/19(Sat) たけタケともみ
東大阪 俊徳道 Crossroad 06-6736-8870
20:00~ 2,000
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、東ともみ(B)

5/25(Fri) E.D.F.
大阪 桃谷 M’s Hall 06-6771-2541
20:00~ 1,800
[メ]清水武志(p)、武井努(Sax)、田中洋一(Tp)、光田臣(Ds)、西川サトシ(B)

■■ ?イベント等 ■■

5/3(Thu)-6(Sun) ダンスエンターテイメント「UNIVERSE」

UNIVERSEフライヤー
UNIVERSEフライヤー

■日時/2012年5月3日(木)~6日(日)
■場所/大阪千日前?キャバレー ユニバース
【昼公演】
開場/12:00 開演/13:00
【夜公演】
開場/17:00 開演/18:00

■チケット 前4,000/当4,500円
☆座席券は公演当日に別途料金が必要です。また、先着順のため席に座れない場合もあります。
☆小学生以下は1,500円

■チケット発売場所
dysmic Entertainment
【チケットぴあ】
☆Pコード:418-455 ☆ぴあ電話予約:0570-02-9999

■MEMBER
OUTSET(Dance)、マキ凛花(Vo)、功刀丈弘(Vn)、足立知謙(Key)、築山昌広(Tp)、堂地誠人(As)、武井努(Ts)、奥本めぐみ(Tb)、 梶原大志郎(Ds)、酒井ヒロキ(Gt)、原満章(B)、楠見栄雄(MC)

☆1960年代のユニバース黄金時代を現代に蘇らせる。喜びと悲しみ、愛と欲、欲望と現実を描くサクセスストーリー。伝説のキャバレー.千日前ユニバースを舞台にした観客一体型ダンスエンターテイメントです! 出演、ダンサーはエイベックス所属の総勢60名。パワフルなステージと、書き下ろしを含めた生バンドの演奏をお楽しみください。

5/14?6/6 吉本百年物語

◆5月公演◆ キミとボクから始まった
出演:六角精児、板尾創路、中川礼二
西村和彦/内場勝則 南圭介
なだぎ武/菰池剛史 立川貴博/中川家 剛
海原ともこ 海原やすよ
毛利大亮(ギャロップ) 林健(ギャロップ)

会場:大阪 難波 なんばグランド花月
開演 :19:00 (平日?土曜日?祝日) / 16:00 (日曜日) (会場は開演30分前)
料金:全席指定 1階席7,500 2階席6,000
休演日:5/17、19、31、6/2

※ダンスホールのシーンにおける楽団員として登場する予定です(もちろん演奏します)。個人的に休演日以外に5/18、25はお休みします。

MAC来たる

新旧MAC君
新旧MAC君

以前スティーブ・ジョブスが亡くなったときにも書きましたが、僕はどちらかというとMac派です。でも大学時代や仕事をしていたときなどはWindows(というよりDos/Vマシンといったほうがいいか(笑))ばかり使っていたので、いまでも仕事用に(乱暴なことをやるにはWinがいい)使っていますが、やっぱりMacが好きで手元には必ず置いてあります。

ずいぶん前に買った(もちろん中古で)PowerBookもまだまだ現役なのですが、少し前からまたMac熱がわいてきていたようで、ここ1月ほど「新しいMac欲しいな、欲しいな(たまに物欲が湧くのです)」と思い、PowerBookでMacBookを眺める日が続いていたのですが、ついにやってきました!(でも、やはり中古)。ひとが持っているときはこの新しいタイプのぺたぺたしたキーボードが馴染めない感じ(やっぱり昔ながらのコンピュータのあのがしゃがしゃしたキーボードが好き)ですが、やっぱ手元にくると可愛いもんです、勝手なもんですねw。

G4から一気にi7にグレードアップ。はやー、きれー、快適ー、とひとしきり感心しているだけなのですが、徐々にデータも移していかないとなーと。せっかくなので家のデータ置き場所をこの際NASにしてしまおうか、とかも考えてしまいます。余計な買い物しちゃいそう。それよりもはやくマウスとケース買わないと。トラックパッドは慣れないなぁ。いまいろいろ忙しくてこんなことやってる場合ではないのですが、ちょっとした逃避にはもってこいです(笑)。

で、現役を引退する予定のこのPowerBookG4、どないしようか悩み中です。いる人いるかなぁ。ちょっとキーボード壊れてるし(ネコに破壊された)。可愛いからやはり持っていてもいいんですけどねー。

何はともあれ、春先の自分へのプレゼントでした。ああ嬉し。

見原洋子2Days

毎年恒例の見原洋子の「桜の咲くころに」と題される春のライブが、6日京都RAG、そして10日大阪CHOVE CHUVAでありました。毎回楽しみにしているので、こうして終わってしまうととっても寂しい気持ちです。

4月のこの時期はいつも桜が咲く時期だけれど、今回ほど桜に恵まれた年は初めてでした。3月が不安定な天候だったので桜咲くかな?と心配していましたが、まだ家の近所はそうでもないのに、京都の木屋町界隈はすでに8分から満開手前ぐらいでした。

木屋町界隈の桜
木屋町界隈の桜

そして10日のショビではすぐ近くの靭公園が満開!早い時間に通ったのにもう公園はブルーシートだらけ(これいまいちですよねぇ。やっぱり花見はゴザだろう?という話でまとまりました(笑))で平日なのに宴会モードになっていました。今年はどうやらバーベキューがNGになったようで煙くさくなくてよかったです(笑)。

夜桜
夜桜。見原さんの「ひとひらの桜の花びら」という曲の僕のイメージはこんな感じの桜なんです。

ライブは2日間ともとてもとても楽しかったです。うれしかったことの一つは2年もかかって作ってくれた「愛の波紋」の歌詞がついに完成したことでした。いい歌詞がついたなーということもそうですが、そこまで悩んでつくってくれたことにとても感謝しています。また他の僕の曲「星空」「心の色鉛筆」も演奏できて幸せでした。いま思い出してもなんか胸がじーんとしますねぇ。RAGのしゃんとした(?)ライブも、昨日のショビのアットホームすぎるライブもよかったです。

改めて見原さんの歌の何が好きかというと、その歌詞もなんですけれど(曲も名曲揃いだ)、歌い方なんですね。さらさらっと流れていってしまわないで、もしかするとたどたどしく聴こえるかもしれないくらい、ひとことひとことをかみしめて発せられる感じがすごくいいなと思うのです。歌詞の前に”ことば”というものをすごく大事に思ってるんだろうなーと勝手に想像しているのです。聞いたことない人は一度聞いてもらいたいです、彼女の歌を。

そして、バンドが仲良くてこれまたいいです。もうこのメンバーでしか考えられないぐらいになってしまってますね。見原さんと一番長い相棒ぺっぺい(B)さん、そしてもうすっかり定着してしまったやーそ(Gt)、いろいろ場をなごませてくれるとくじろう(Perc)、そして僕で、ライブをやっていると家族のような錯覚を起こしてしまうときがあります(僕だけかな?)。さらに今回ゲスト参加してくれた竹内仁美さん(Pf)がこれまた美しいピアノを添えてくれたので、より色彩豊かに立体的になって、彼女のピアノなしでは考えられない!とまで(笑)

そんな竹内さん、RAGだけの参加だったはずなので、ショビも遊びに来てくれて、というよりRAGと同じだけ参加してくれて、もうバンドメンバーですね。逃がさないわよーw

ショビショバでの様子
ショビショバでの様子(竹内さんちょっと隠れてる、ごめんなさい)

次回見原さんのライブは8/3京都RAGであります。今回ゲストで入ってくださった竹内さん(Pf)も正式に参加してくれる(バンドメンバーの熱い要望で!)ことになって、いまからすごく楽しみです。

見原洋子 http://homepage3.nifty.com/yoko-mihara/
川辺ぺっぺい http://homepage2.nifty.com/peppei/
山田’や~そ’裕 http://www.yaso7.com/
とくじろう http://www5.plala.or.jp/tokujiro/
竹内仁美 http://hitomitk.exblog.jp/

おまけ

すっかりこの楽器たちがレギュラー
すっかりこの楽器たちがレギュラーだよん

見原洋子リハ

リハ頑張ってます!
リハ頑張ってます!

今日は朝から今週末と来週にある見原さんのライブのリハーサルでした。見原さん自体はこまめにライブしていますが、バンドでのワンマンライブというのはここ数年春と秋の2度しかやらないので、結構いつも待ち遠しいのですよね。

リハはいつものように和気あいあいと(ともすればすぐみんな休憩しようとするし笑)、のんびりいい雰囲気でした。長年やってきたメンバーということもあるし、見原さんやメンバーの人柄ってのもあるんでしょうね。いつもリハ(もちろんライブもですが)は楽しいです。長時間やってても全然苦にならないし、なんといっても好きな曲ばかりなので、いくらやってても楽しいのですよねぇ。

今回のライブにはゲストとしてピアノに竹内仁美さんにも来て頂き(6日の京都RAGのみ)、いつもの曲もまた雰囲気が変わってよりいっそういい感じになりました。ぼくの曲たちもまた新しい息吹を吹き込まれすごくいい感じです。2年に渡り完成を待ち望まれた(?)『愛の波紋』もついに歌詞完成か?!今回のライブもいろいろ見所、聞き所満載です。

竹内さんも参加してくれます!
竹内さんも参加してくれます!

そして、今回のライブでは昨年末にちょこっとやったレコーディングでつくったミニアルバム「Yoko Mihara’s Latest Works」(3曲入り800円)が販売されます!!いえい!めっちゃいいですよ、これ!会場だけでの販売となりますが・・・・。

「Yoko Mihara's Latest Works」
「Yoko Mihara's Latest Works」

なんにせよ、楽しみなライブです。お時間ある方はぜひ来て、見原ワールドを体感してほしいです。いまこういう音楽こそ世に必要なんじゃないかと思ってます。

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見原洋子 ~桜の咲く頃~ ワンマンライブ♪
4/6(Fri) 京都?Live Spot RAG?075-241-0446
18:00 Open / 19:30 Start
前2,000/ 当2,300
[メ]見原洋子(Vo)、山田裕(Gt)、川辺ぺっぺい(B)、武井努(Sax,Fl)、とくじろう(Per) ゲスト:竹内仁美(P)

4/10(Tue) 大阪 京町堀?CHOVE CHUVA?06-6225-3003
19:00 Open / 19:30 Start
前2,000/ 当2,300
[メ]見原洋子(Vo)、山田裕(Gt)、川辺ぺっぺい(B)、武井努(Sax,Fl)、とくじろう(Per)

 

重松清 – ビタミンF


重松さんの作品ふたたび。今回も短編7編からなる本。40前後の若くもなく、父になり、息子や娘や妻がいて・・・という男が主人公の物語たち。家族との(とくに子供たち)間でのぎくしゃく、仕事、生活、何もかもがまだ中途半端な感じの中年男の悲哀がいろいろ描かれる。

いつのまにか丸くなってしまった握りしめた手、とてもヒーローにはなれないけれど・・・「ゲンコツ」、妻が入院してしまい息子とぎくしゃく「はずれくじ」、万引きした娘と父「パンドラ」、優等生の娘が仲良くしているというクラスメイト「セッちゃん」、若い頃の約束を追いかけて「なぎさホテルにて」、よくできた自慢の息子と娘だと思っていたのに本当のことは見えてなかった「かさぶたまぶた」、ずっと前に離婚していた母から連絡が「母帰る」。どれも好きだけれど「はずれくじ」「母帰る」は好きだなぁ。

やるせない気持ちになるけれど、どこか心がほんわりする物語ばかりだった。いい本だな。直木賞受賞作。

ミュージカルリハ

ホーン隊の面々
ホーン隊の面々

今日は来月GWにあるミュージカル「UNIVERSE」のバンドリハでした。先月のリハは半分撮影のようになってしまったので、今日は長時間がっつりリハ!という予定でしたが、ダンサーさんたちが待っているという話だったので、急遽レコーディングに(練習用に必要なのですね)なりました。

午前中からセッティングしてリズム隊をある程度録って、ホーン隊は途中参加して・・・という予定でしたが、やっぱりいろいろ時間かかるものでほぼ全部一緒に録りました。今日は大阪市内の某専門学校のすごくいいスタジオだったのでやりやすかったです。しかもエンジニアにめちゃくちゃ久しぶりの前川さん!もうずいぶん前にあるバンドのMixで大変お世話になった方だったのでした。こういう偶然ってすごく嬉しいものですねぇ。

完成された作品を録音するわけではないので、わりとラフな出来上がりでよかったのですが、それでも構成ややこしい曲なんかも含めて5時間あまりで13曲!デモは聴いてるけど、譜面は初見、リハもなしという曲も少なくなかったので、実はかなり大変でしたが、そんな中でも優秀で(自画自賛?)それでいて気持ちのいい仲間たちとさささーっとやることができました。

じんわり疲れたけれど、楽しかったなぁ。ますます来月の本番が楽しみです。