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2014-05

福岡後記2014.4

太宰府天満宮の太鼓橋

太宰府天満宮の太鼓橋

これももう1月前のことになってしまいますが(なぜ、今頃になって書く気になったのか、自分でも不明w)、4月の終わり頃に2日ほど福岡を訪れました。もちろん演奏するためですが、その2日目のお昼間は時間があったので、移動のついでにいろいろ寄り道をしてみました。

線路は続くよー

線路は続くよー

ひとつめは大刀洗という街にある平和記念館。前回朝倉を訪れたとき乗った甘木鉄道(これがすごいいいのですよ)の途中にある大刀洗駅の駅舎の上に飛行機が乗っていて、なんだろなーと思ってたのですが、今回観光マップみたいなやつを見るとその平和記念館があるということで(大刀洗には第一次大戦頃から大きな飛行場があった)、しかもそこに零戦(32型)と九七式戦闘機があるということで、こういうものをじっくり見る機会もあまりないし、単純に飛行機見たいという気持ちと、世間が少しきな臭くなってきた今、何か知っておかねばならないのではないかという気持ちから訪れてみたのでした。

単純に零戦という美しい機体自体もすばらしかったですが、大刀洗の飛行場と街の歴史、戦時中の話、特攻隊の話(知覧とならんでここは特攻の基地にもなっていたそう)なんかをじっくり見たり読んだりして、とにかく、とてもショックを受けました。知らなかったこととか、戦争の悲惨さとかそんな簡単なことじゃなく、事実としてあったのだ、という、その当たり前に知っていたことだけれど、親からもいろいろ聞いたりもしたけれど、こういう歴史的物証を目の当たりにすると、すごく衝撃でした。その衝撃がすごすぎて、”こんな風に思った”なんて単純には気持ちを書けないです。なんか今でももやもやしています。

いくつか写真を。館内は零戦以外は撮影しちゃいけなかったのです。

その平和記念館を2時間以上かけて満喫したあと、ま、あとは博多にいくだけだったので、単純に来たルート(基山でJRから乗り換えるルート)で戻るのはおもしろくないなーと思ってたら、小郡で西鉄と乗り換えられるということで、西鉄にのって(プチ乗り鉄根性を発揮)とりあえず博多の方行こうーと各駅停車に揺られていたのですが、路線図を見てると、あ、これで太宰府天満宮いけるのか!ということに気づき、二日市駅で乗り換えて天満宮へいきました。もう10年以上前に一度博多で半日ぐらい時間あまったときにPP氏と一緒にいったことあったのですが、今回訪れてみて、こんなとこやったっけ?とw。全然憶えてなくて、逆に新鮮で良かったです。(猿回しとバナナの叩き売りだけは憶えてるw)

さすが菅原道真を祀る神社だけあって、すごく立派で堂々としていて、境内も美しくて、天気はいまいちだったのですが、訪れてよかったなーとおもいました。本殿もいいのですが、周りにある小さな神社たちも良かったです。本殿東側にある中島神社やそれに並ぶ小さな祠たちは、緑に囲まれすごく神秘的でしたし、北側の山にある天開稲荷社もよかったです。なにより、境内が自然に溢れていて、大きな樹木がたくさんあるのがすごく気持ちよく、その木々を眺めているだけでなにか厳かな気持ちになり、気が静まっていくようでした。ちょうど木々が萌えだすいいタイミングだったのかもしれませんね。

半日ぐらいでしたが、こうやって知らないものに触れることができる旅ってほんといいなーと。博多また行きたいです。あ、もちろん演奏もしましたよw

清水賢二氏(Sax)、田口悌治氏(G)らと

清水賢二氏(Sax)、田口悌治氏(G)らと

松本城

このアングルがほんと綺麗ですよねぇ。

このアングルがほんと綺麗ですよねぇ。

これまただいぶ前、4月の半ばの話になるのですが、3Daysツアーをした最終日が松本だったのですが、ライブの翌日の朝、かねてからずーっと行きたかった松本城にいってきました。前回松本を訪れたときは時間がなくて行けなかったのですが(日帰りした)、今回は泊まったので、朝から行くことができました。

行こうとしたのが日曜日だったので前夜に「できるだけ早くいったほうがいいよ」と言われて、「でもそんな早くに起きれない」とか思っていたのですが、偶然にも早く目が覚めたのがよかったです。最初にちょっとお堀の外から眺めた後にする天守に登りに行ったのですが、その時はそんなに人いなかったのに、10時頃になるともう入場制限がかかるぐらいで、あー、早く行ってよかった、と思ったのでした。

とにかく、ひとこと、美しい城です。ぼくは別に城マニアでもなんでもないのですが、行った土地にお城があると見に行きたくなる性分で、あちこちお城眺めにいってますが、松本城はバランスがとてもいい、まさに「城」って感じでした。どこから撮っても絵になる感じ。天気があまりよくなかったのが残念でしたし、あと一週間早かったら桜が満開だったのになーと、いろいろ思いましたが、いや、それを差し引いても美しくて、行った甲斐がありました。

なので、思い出とともに写真をいくつか。

新田次郎 – 山が見ていた

初めて読む新田さん。某ジャズ喫茶のママから「荷物整理するのに欲しかったらもってって」と言われたので数冊貰い受けたもののひとつ。「新田次郎おもしろいよ」と言われて半信半疑で読み出したのだが、おもしろくて一気読み。いまぼくが好んで読んでいる作家達にくらべたら一時代前の作家さんだけれど、文体や表現される時代に古さを感じるけれど、物語は全然古さを感じない。

短編が15。なのでどれもそんな長くないのに、描写力というのか、余分なものがいっさいそぎ落とされていて、物語が始まったとたんその情景にすぐに没入できる(景色がイメージできる)のがすごいなと思った。あいまいさや(ぼくが好むような)ふわっとしたイメージをあたえてくれるようなものはないけれど、逆にあんまりにもがちがちに描いてるわけでもないのに、確固たるイメージが形作られていく。物語で描かれる時代、たぶん昭和30年代後半とか40年代前半ぐらいの感じなんだけれど(実際そんな時代のことは知らない)、それがイメージさせることができるってすごいなあと。

表題「山が見ていた」はある事件を起こして自殺願望をもった男が、死ぬために山にはいるのだが、ひょんなことから人を助けて結局街にもどってきてしまい、、、という物語。完結だけど山の厳しさがよく沁みる作品。その他にも村の龍神様がまつられる沼を守ろうとする「沼」、頑固一徹な保険販売員の運命「死亡勧誘員」、七年前に万引き犯に間違われた恨みをはらそうとする「七年前の顔」などなど、どれも秀逸な、そしてアクがつよく、ちょっとぞっとする作品が目白押し。新田さんのミステリー、知らなくて損したなぁ。

文集文庫 1983

札幌後記2014.5

もう2週間前になってしまいましたが、札幌に4日間いってました。札幌は2年ぶりで、5月に訪れるのは初めて。毎回違う季節にいかせてもらってるので変化があって楽しいです。というか、いついっても札幌はいい街、いい人たちだな、と思います。

今回は初のPeachで飛んで、札幌入り。席の狭さや荷物の扱いをいろいろ(うわさ話)で心配していましたが、全然大丈夫でした。持ち込み手荷物の大きさについてはちょっとアバウトみたいです。本読んだり、ぼーっとしている間に到着しました。季節がいいからか飛行機は満席でした。

Peach ひさびさにターミナルの外歩いたな

Peach ひさびさにターミナルの外歩いたな

彼等も元気そうでした

彼等も元気そうでした

大通公園はチューリップが見頃

大通公園はチューリップが見頃

新千歳についてすぐに札幌へ。宿に荷物おいてすぐに西20丁目の「くう」へ。久しぶりのピアノの南山さん、ドラムの館山さんと初めましての北垣さんとのカルテットでのライブ。初顔合わせとは思えないとても馴染んだ演奏で、お客さん(少なかったけど熱かった!)にもマスター&奥様にも喜んでもらえたようでうれしかったです。くう、とても演奏しやすくて楽しかったです。また必ず行きたいお店の一つになりました。

次の日は昼間少しだけ時間があった(この日ぐらいしかなかった)ので、かねてから行きたかった(前に行こうと思って行ってみたら、藻岩山にいってしまった)大倉山ジャンプ台へ。地下鉄のって、バスに乗り換えて、そっからとことこ15分ぐらいあるくと突然ぱっと開けてジャンプ台がどーんと。テレビでしか見たことないジャンプ台は恐ろしく高いところにスタート地点があって、(わりと)高所恐怖症の僕にはジャンプは絶対無理なスポーツであることをまざまざと認識(当たり前か)。でも頂上からの眺めは恐ろしくよかったです。 この日の夜は来た24丁目の「Famous Door」でライブ。ちょっと小編成のMITCHのブラスバンドでしたが、すごく盛り上がりました。盛り上がりすぎてえらい遅い時間まで演奏してたけれど、大丈夫だったんかな?相変わらずFamous Doorはいい雰囲気で、居心地もすこぶる良いです。そしてもちろんライブ前にはジンギスカンを食べたり、間の時間で牡蠣たべたりしました。どっちもうまかった!体重が心配w

円山公園駅の地下道の床がなにげにかわゆい

円山公園駅の地下道の床がなにげにかわゆい

ジャンプ台、下から

ジャンプ台、下から

ジャンプ台、上から。こんなところからよく滑りますな。

ジャンプ台、上から。こんなところからよく滑りますな。

桜とジャンプ台

桜とジャンプ台

ジン、ジン、ジンギスカーン

ジン、ジン、ジンギスカーン

ちゃんと演奏もしましたよ

ちゃんと演奏もしましたよ

また次の日は、お昼ご飯ついでに、いつも気に入って行ってる北大キャンパスを朝からちょいと散歩。前来た時は気づいてなかったポプラ並木にも遭遇(数年前の台風で半分近くが倒れたり傷ついたりしたそう。でも、それでも綺麗です)。いい天気に恵まれて散歩するのは本当に楽しく、リフレッシュというか気持ちが落ち着きます。今回は学食にも潜入してご飯をたべ、キャンパスをだいぶ満喫させてもらいました。何時来てもいいキャンパスだなぁ。ぼくの通った大学は斜面にあったので、こういう感じの場所にはなってなかったのですよねぇ。 夜は「BUDDY BUDDY」でMITCHのブラスバンド(MITCH’s Lil Brats Brass Band)のレコーディングライブ。今回の札幌ツアーはこれがメインだったわけですが、大入り満員ですごく楽しい(激しい?)ライブになりました。

ポプラ並木

ポプラ並木

ほんまいいキャンパスですね

ほんまいいキャンパスですね

BUDDY BUDDY

BUDDY BUDDY

雪ものこってた

雪ものこってた

そして最終日はなんと円山公園で花見!5月に花見ってー、とか思ったけれど札幌はこれが普通だそうで。M山さん率いるBUDDY BUDDYやらFamous Door の連中やお客さんなんかを交えて数十名での花見。飲んで食べて騒いでとても楽しかったです。やっぱり雪国のひとたちって騒ぐの好きなんですかねぇ。それと外で楽しむこと上手ですよねぇ。バーベキューやらなんやらいっぱい楽しんで、ちょっと演奏。警備員さんたちに止められるシーンもあったけれど、一緒に花見していたひとはもちろん、辺りにいたひとたちも巻き込んでの大盛り上がり。そしてその勢いのまま公園をでて近所のお店「Dexie Roux」までパレード。まさかこんなことできる(やってしまっただけやけど)なんて思ってなかった。そしてそのままお店で宴会の続き&ライブと、一日中騒いで飲んで、という楽しい日でした。

デリのカレーはうまい

デリのカレーはうまい

北海道神宮へお参りに

北海道神宮へお参りに

鯉のぼりとしだれ桜

鯉のぼりとしだれ桜

ちゃんと演奏もしたよ

ちゃんと演奏もしたよ

あー、結局4日間とも演奏して飲んで、すごく遊ばせてもらったなぁ。出会ったみなさん、本当にありがとうございました。そしてM山さんほんまにお世話になりましたー。またすぐにでも札幌いきたい!

帰り間際にミンガスコーヒーで一息

帰り間際にミンガスコーヒーで一息

PS

今回びっくりしたのは、その花=桜のことなのですが、札幌は桜が咲くのが5月初めぐらいなので、ぼくたち西国の人間が抱いている桜へのイメージと全然ちがうそうなんです。ぼくらってやっぱり卒業とか入学とかそんなイメージありますが、そういうところには全然思い入れないとか。がーん!びっくりした。

 

 

西加奈子 – きりこについて

西さん2作品目。表紙にピンク色の猫が描いてあった、というそれだけの理由で手に取ったのだけれど、なんていうか、とても特徴のあるお話だった。きりこというすごく不細工な女の子のお話。救い用もないほど不細工なのに、両親の愛情と「可愛いね」という言葉を全身にうけて育ったきりこは、自分の容姿が一般では「ぶす」であることを全く知らず、堂々と女王のように振る舞うものだから、子供時代は(子供の時にだけある特有のマジックによって)まわりもその容姿のことを全然気にしない。しかしあるとき一人の男子の言葉からその世界は崩壊する。自分の容姿がぶすであることを理解できなかったきりこはひきこもってしまう。そして。。。。

と、ここまでだと哀しいお話のようだが、すごく勇気をもらえる物語。ひきこもったきりこがこのあとどうなるのかは読んでのお楽しみ。西さんが高らかに宣言する「一番大事なことはなにか?」ということを教えてくれる本。とくに女性(男性もそうだろうけど)は納得するところがあるのではないかな(想像だけれど)。それはなにかは読んでみてほしい。

とにかく、痛快というか、すっとした、というか、ああ、と思える物語だった。

きりこにずっと付いていろいろ話を聞く猫・ラムセス二世が素敵すぎて、その誇らしげな、賢げな姿が目に浮かぶ。やっぱ猫ってぼくたちより遥かに世の中のこと分かってるよね、きっとw

角川文庫 2011

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