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ご挨拶

2013 ありがとうございました。

20131231

あと7時間ほどでこの2013年も終わりを迎え、新しい2014年がやってこようとしています。

思い起こせば今年もたくさん演奏できましたし、おかげでいろいろな場所にも行くことができました。そして新しい人との出会いもあって充実した一年だったと思います。もう少しCDなどの作品づくりをやりたかったですが、それはまた来年以降への楽しみにしたいと思います。

今年の自分なりのトピックは、やはりCorner PocketのDVDの制作〜完成、そして仔猫(とはもう言えないぐらい大きくなっちゃいましたが)Pちゃんがやってきたことです。演奏はコンスタントにつづけるものが多かったように思います。今年はちゃんとしたリーダーライブを一本もやらなかったが残念ですが、そういう年があってもいいのでは、といまとなっては思います。曲も一曲も書けなかったですし。

いろいろ迷うことや悩むことも多いですが、それでも何かが停滞していたわけでも、大きく躍進したわけでもなく、でも自分なりに自分のペースで、自分のことを少しは表現できて、ちょっとは前進できたかなーとは思えるので、それは良かったということなのでしょうね。

来年も変わらず、でも少しは変わって、いろいろ頑張りたいと思います。やってみたいこともたくさんありますし。

こんなことをのんびり言えるのも、今年お会いした、お会いしなくても応援してくれる、なにか関わりもつ方々のおかげです。みなさん、本当にありがとうございました!!

来る年がみなさんにとってまた充実した素晴らしい一年となりますよう。

2013.12.31 武井努

30年のおつきあい

ぼーっとしていて気づくのがおそくなってしまったけれど、今年2013年の4月で僕が初めてサックスという楽器を手にしてから30年経ちました。振り返ってみるとあっという間です。前のホームページのときには長々とプロフィールでも書きましたが、サックスを手にしたのは全くの偶然で、あの偶然がなかったら今の毎日はない、と思うと、人生の不思議を感じます。ほんとに、つくづく、次の自分を形作るチャンスやものもの、曲がらないと分からない曲がり角、というのがいつ何処にあるかは分からないものです。

サックスを知ったのは中学に入学した1年生のときにたまたま同じクラスになった3人の友達が「吹奏楽部に入りたい」といって、僕もついでに連れて行ってくれたからでした。あのうちの誰とも同じクラスにならなかったら吹奏楽部にはいってませんでした、きっと(そのとき吹奏楽部に行った1年生男子は僕も含むこの4人だけだったから)。しかもその3人がまた変わってて、一人はクラリネット、一人はトロンボーン、そしてもう一人に至ってはチューバをやりたいと言ったので、(楽器の在庫も全然ない小さな吹奏楽部だったので)ぼくに残された楽器は見たことないS字型の金色の楽器、つまりテナーサックスだったわけです。小学校には鼓笛隊もなかったので、生の楽器をみる/触れるのははじめてでした。

偶然の出会いはサックスだけじゃないです。ジャズを知ったのもこれまた偶然で(子供のころに親にグレン・ミラー・オーケストラのコンサートに連れて行ってもらったことはあったけど、それは何か分からなかった)、その中学の吹奏楽部の同級生が「兄がいる高校の学祭にいこう!」と遊びに行ったとき、そこで見たジャズのビッグバンドがあまりにもかっこ良くて、結局のそのクラブ(軽音楽部だった)に入りたいがためにその高校に進学し(視野が狭いです)、そのクラブに入ってビッグバンド、そしてジャズと出会ったのでした。

そしてまた同じパターンで高校2年のとき、そのクラブの2年上の先輩が所属していた大学軽音のコンサートを聴きにいき、そのビッグバンドがあまりにもかっこ良かったため、またその大学に進学し(ここでも視野狭いですね、他にも魅力的なバンド持つ大学あったのに!)、そのビッグバンドに籍を置くことになったのでした。そのため神戸に引っ越し、その土地で「木馬」や「コーナーポケット」といったジャズ喫茶、そして当時オープンしたての「Big Apple」などのライブハウスに出入りするようになり、出来たばかりのBlue Note Osaka(マネージャーが高校の先輩だった)や大学ビッグバンドを集めてやろうと始まったジャズフェス(今の大阪城ジャズフェス)で他大学の軽音の連中や(ちょうど音大にジャズ科が出来るか出来ないかの頃だった)、当時夜中にミュージシャンが集まっていた「Don Shop」で数々のミュージシャン仲間に出会って、いまの僕の礎が築かれました。

30年前、あの3人が偶然同じクラスにいなかったら、いま僕はこうしていないです、たぶん。その3人の一人とは年賀状のやりとりありますが、あとの2人は何をしていることやら。今こうしていられることに感謝したい気もしますが、「よくもこんな道に引き込んだな、チクショー!」と言ってやりたい気もしますね(笑)< 親はそう思ってるかもしれないw

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で、30年、です。今まではまぁがむしゃらにやってきただけですが、じゃぁ今から30年後自分は演奏しているのだろうか?と考えると、少々疑問と不安を感じます。もちろんできるだけ演奏をしていたい(結局僕の音楽との関わりは、常に演奏者としていたい、というのが今の僕の望みです。無論聴くことも変わらないくらい大好きですが)けれども、73歳になって今みたいなペースでは到底演奏なんか出来ないでしょうし、そもそもそんな歳までわーわー演奏していないとやってられない生活というのも、うーんどうなんだろうという気もします、が、それも楽しいかも、とも思いますが。

なんとなくですが、今が真ん中ぐらいなのかな、と思っています。振り返って見ることのできる30年とは確実に違う30年が来るんだと信じていますが、そこには胸膨らむ期待より、漠然とした不安があり、気分をすこし暗くさせてしまいます。が、それでもここまで来たんだから、じゃああと30年やってやるもんね!としか言えないので、黙って突き進んでいくしかないですね。

とにかく、今は、この立ち位置に連れて来てくれた偶然、それを運んで来てくれた人たち、そして音楽とサックスに感謝するのみ、です。まだ聴いたことないメロディーと出会える日を楽しみに、今夜も音に思いを馳せたい、です。

2013.4.30 武井努

3652日

この2011年4月で、仕事を辞めて音楽でやっていこうと思ってから10年が経ちました。

若かったのか、無鉄砲だったのか、
最初はほとんど何の考えもなしに見切り発車してしまった、
というのが本当のところだったのですが、
どんなときにも周りの仲間や、友人たち、お客さんたちに助けられ救われて、
なんとかここまでたどり着くことができました。本当に感謝の気持ちで一杯です。
言葉では表現できないです。

結構のんびりやってきたようにも思っていますが、
振り返ると、それなりにばたばた忙しくもし、
あれやこれやと追われてあっという間の10年間だった、
というのが実感です。

でも、悔しいことにこの10年、10年もあったのに、
なすべきこと、やっておきたかったこと、
10年前に「せめてこの辺までは行っておきたいな」
と漠然と考えていた目標には程遠く、
何事も成し得なかった自分が不甲斐なく、
情けなさで心一杯になってしまっている自分がいます。
応援してくれたり支えてくれたみなさんにもほんと申し訳ないな、
という気分です。

また、先へ進むことばかり考えて周りのことを疎かにし、
いったいどれくらいの物事を打ち捨て、それらを見ないようにしてきたのだろうかと、
内心不安と葛藤と済まなさで押しつぶされてしまいそうです。
情けない話ですが。

今から先、
いったい自分に何ができるのか、
どうして行ったらいいのか/行くべきなのか、
迷うばかりです。でもそれは誰でも思うこと。
散らかすばかりだったものたちも、
ひとつひとつ拾って丁寧にまとめていかなければならない時なのかな、とも思います。

—-

とくにこの春は東北・関東での大震災があり、
暖かくうららかな春を迎える気分はどこかへ飛び去り、
奇しくも16年前の阪神大震災のときと同じような雰囲気になってしまっています。
被災地のことを考えると、以前のことが徐々に思い出され、
薄らいでいっていた記憶が蘇り、
精神まで蝕んでいくようです。
遠く離れたこんな場所の人間がこんなことを感じているのに、
ましてや現地の人々はどんなに不安定な気分でいるのでしょうか。
想像を絶してしまいます。

そして原発の問題とそれに伴う社会の混乱。
いままで磐石だと思っていた現実が崩れ去り、
露呈してしまった社会の溝、脆弱性、
先の見えない不安、見えない恐怖、
巻き起こる不信の数々、
何を信じれば良いのかわからない今。

混乱がどう収束していくのかまったくわかりません。
被災地の復興、原発のゆくすえ、
5年10年では終わりえない事態でしょう。
様々な議論、挑戦、運動、抑圧、軋轢がこの国や世界を覆い、
ぼくたちは迷い、不安におののき、何かを憎み、
何かをあきらめ、何かを受け入れていかねばならない、
そんな日々が続くのでしょう。

それでもぼくは明日を信じたいです。
みんなの中にある何かを信じたいです。
自分を信じたいです。
人はそれを甘い考えだと笑うかもしれないけれど。

—-

被災者の皆さん、現地でさまざまな活動に従事する皆さん、
そしてそれを心配し見守る皆さん、
すべての人の上に安息がありますよう。

ぼくも祈っています。
そしてもう一度出発点に戻り、
再び立ち上がることから始められたら、と願っています。

 

音楽を愛する徒として。

武井努
2011/4/8

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