テナーサミット2Days

12/12神戸100BANホール、12/13京都RAGで行われたテナーサミット2021 feat. 藤山E.T.英一郎にお越し下さったみなさま、また配信をご覧になって下さったみなさま、ありがとうございました。お陰でとても楽しい時間を得ることができました。

このコロナ禍の中、何度か藤山さんとのこのセットを組んできましたが、キャンセルせざるを得なかったり無観客だったり、なかなか思うようにできなかったのですが、今回は神戸と京都で思いっきりやることができてとても嬉しかったです。藤山さん100BANホールは初めてでしたし、RAGは14年ぶりだったとか。

そして今回はギターの荻原さんの参加もあって、普段のクインテットとは違い、より音楽が立体的になってとても面白かったです。荻原さんの演奏はもちろんですが、その音色やエフェクティブなやり方が新鮮で曲がいろんな方向に変化して刺激的でした。フロント2人も牧さんのピアノと荻原さんのギターにいろいんなところに連れていってもらった感がありました。

何よりやはり藤山さんのドラムが凄まじかったです。アフリカの大地を感じさせるグルーブと音色ももちろんですが、ブレない感じ、音楽を大きく包む感じがほんと素晴らしかったです。もっとたくさん機会を増やしていろいろ音を通して教えてもらいたいです。

若いミュージシャンがたくさん見にきてくれたのはとても嬉しいことでした。藤山さんのドラムに触れてほしいですし、こういうセットも面白いのでもっとたくさんの方に見て欲しいなあと思います。頑張って機会をまた作ります。

今回は京都RAGの協力で素晴らしい映像と音質の配信も行えました(ついに4K配信になってる!)。今回タイミング合わずにお越しいただけなかったみなさん、配信は20日までアーカイブで行っていますので、ぜひぜひご覧になってください。たくさんのエネルギーを感じてもらえたら嬉しいです!よろしくお願いします。

チケットはこちらから
https://www.ragnet.co.jp/livespot/27822

東海3days

テナーの小濱さん、そしてドラマーの高橋さんとの3日間の東海ツアーを無事終えて戻ってきました。3日間とも違うメンバーでの演奏でしたが、どの日もとても楽しく熱く演奏できて嬉しかったです。

つくづく思いますが、やはり人前で、誰かと演奏するのが好きなのです。音楽を聴いたり、楽器を触ったりして音楽に触れるのもいいのですが、やはりその日その場でその人たちと演奏するという、毎回その時にしかないものがとても大事で、それが自分にとって何ものにも代え難いものなんだということを改めて思い知る日々でした。

こんな中(という言葉は使いたくないです)に来場いただいたたくさんの皆さん、共演してくれた音楽の仲間、そしてお世話になったお店のマスターやママや周りの方々、ほんと感謝します。みなさんあって今日の僕があるわけです。

僕にとっては演奏すること、音楽を紡ぎ出すことは、呼吸をしたりご飯を食べたりするのと同じ場所に位置することです。人が集まること、ライブやコンサートを開催すること、ある一定の時間や場所をいろんな人と共有すること、こういったことが避けられたり、けしからぬことだと指差されたり、嫌悪されたりして、より困難になっていくかもしれませんが、どんな状況になっても演奏はやめるつもりはないです。それは呼吸しないのと同じ。もちろん無茶はしませんが。

もっともっとあちこち訪れて知らないこと、場所、みなさんに、音楽を通して触れ合いたいです。

改めてもう一度、みなさんありがとうございました!またお会いしたいです。

テナーサミット+大野俊三

26日は名古屋Jazz In Lovelyで小濱さんとの”テナーサミット”でした。小濱さんとたまにやるこのライブはいつも楽しいです。しかも今回は直前になってNYから一時帰国中のトランペッターの大野俊三氏(アート・ブレイキー、ギル・エバンス・オーケストラ、ウェイン・ショーターらと共演している世界的トランペッター。2度のグラミー賞に輝く)が参加することになり、3管編成でのライブとなりました。初めてお会いする大野さんに緊張しながらお店で待っていたのですが、すごく気さくな方でいろいろお話して下さり、リハも終始和やかでした。いつもは兄貴分としてドンとしている小濱さんが子供のようにはしゃぐのも見てて楽しかったです(小濱さんは大野さんをギル・エバンスのツアーで見て、NYに行ったそう)。

3管編成ということで、テナーサミットというタイトルついてるのに、今日はアルトも吹きました。なんだか今年はアルトを吹く年なんでしょうかね(笑)。大野さんとのアンサンブルはとてもやりやすく(普通ラッパとアルトのユニゾンとかやりにくい)、どの曲もめちゃ美しかったです。いつものテナーサミットなら吹きちぎり大会になったりする(笑)のですが、今日は山あり谷あり動静あって聞き応えのあるステージだったのではないでしょうか。

大野さんの演奏から学ぶことがたくさんありました。当たり前でわかっているつもりのことでも、目の前でそれを示されるといかに自分が適当かということを思い知らされます。音色、音の選び方、間のとり方、歌い方、すべてが完璧に意思のもとでコントロールされているというのはこういう感じなのだ、ということがよくわかりました。雰囲気や指が回るからという理由でいかに無駄に音を吹いているかとか、もっと大局的に演奏を俯瞰するべきとか、アイデアの生み出し方、音楽の流れの読み方/作りだす方法など、本当に優秀な演奏者は言葉で示さなくとも、おのずと演奏で示せるものなのだということを思い知りました。自分の演奏をまた根本から見直さなければならないです。

レコードやCDで演奏を聴くよりも、ライブで聴くほうがもっと演奏者のことはわかったり感じられたりしますが、やはり一緒に横に並んで演奏するとさらによく感じることができます。自分は最近全然外に出ずに同じ井戸の中にいたんだなと思いました。もっと飛び出ていろんな人に会わないといけませんね。今年もまた出会ってない人とたくさん演奏したいです。

こんな機会を与えてくれた大野さん、ほとんど全部の段取りやなんやらをやってくれた小濱さん、一緒に演奏したメンバー、そしてLovely、河合さん、来てくださったみなさんに感謝します。いい夜、いい経験できました。ありがとう。また機会があったらぜひやりたいです。

大野俊三氏と
大野俊三氏と

大野俊三 http://www.shunzoohno.com/jp/
小濱安浩 http://kohamajazz.com/
牧知恵子
萬恭隆 http://music.geocities.jp/yasutaka_yorozu/
倉田大輔 http://kuratajazz.com/

東海3DAYS

いつも何かと面倒を見てもらっている名古屋の兄貴分(と思ってる)小濱安浩氏に誘ってもらって、3日間、岐阜~三重~愛知と楽しい日々を過ごしてきました。

10日は岐阜の恵那にある妙法寺というお寺でチャリティーライブ。もう14回目になるそうです。お寺で演奏というのはごくたまにあるのですが、ここまで大掛かりなのは初めてでした。本堂をぶちぬきにして、ご本尊を横に見ながらっていうのはすごく面白いシチュエーションでした。

夕闇に本堂のシルエット

まずは小濱さん、そして久しぶりの藤山ET英一郎(Ds)、先日も一緒だった奥村和彦(Pf)、そして徳田智史(B)との2Sax Quintet、それにマユミロウ(Vo)を迎えてのステージ。その後住職の大窪玄栄氏のお経と僕と小濱さんとのセッション(個人的にはこれが非常におもしろかった。もっと長い時間やりたかったなあ)、そして最後に目玉の大窪氏率いるSax Big Band。これ最高!

Saxだけのアンサンブルっていうのはまぁあるけれど、ビッグバンドとなるとほぼないんじゃないでしょうか?アレンジを少し変えなければならないところもあるだろうけれど(小濱さんご苦労さまです)、ほぼそのまま、知っている曲とか(普段はもちろんSaxパートでしか演奏したことない)を、ソプラノでリードトランペット役。これ、めちゃ気分いい!!なるほどリードってこんな気分でやってるのかー、ということを存分に味わいました(味を占めたともいう)。逆に間違えたらすべてダメにしてしまう、というのも。すごく楽しかったです。

終わってからは横の広間で延々と宴会。だいぶ飲みすぎ&しゃべりすぎてしまったようです(反省)

Sax Big Bandを指揮する(カメラ持ってる?)小濱さん

明けて、11日はゆっくり過ごさせてもらって、四日市へ移動。あまりかんかん照りでなくて移動楽でした(車暑い)。今日から2日間は武井・小濱・奥村・藤山に加えてベースに島田剛氏。彼ともかなり久しぶりでした。初めてのFull House。わりと最近移転したというお店はジャズのお店としてはすごくおしゃれでカフェぽくていい感じ。オーナーのミニ(車ね)も!日曜日の四日市はすごく静かだったので、さて一体どうなるのかなーと思いましたが、みなさんの人気(ぼくはない(:_;))のおかげでたくさんご来場いただき、やっぱそうなってしまうだろうなーと思ってた通り、小濱さんと2人で吹き倒してしまい(すいません)、23時をまわってしまうぐらいの長時間の熱い演奏になりました。やっぱ楽しいのですよねぇ。この日はそのまま名古屋まで戻って、藤山さんちでのんびりさせてもらいました。

最終日12日は一体何年ぶりかな?という名古屋のSTAR☆EYES。お店もオーナーも変わってなくてすごくうれしかったです。月曜日だったけれどこれまたたくさんの方にご来場いただきました。昨日の反省から今日はちょっとうまい配分で、、、とか思っていたのですが、蓋を開けてみるとやっぱりやりすぎてしまいました(毎回これ書いているような気がします(^^ゞ)。小濱さんと僕は趣味が似ているのか、どうしても相手と違うようにしようとすると長くなってしまうのですね、悪い癖です。。。トホホ。

でもこの5人でやる演奏はすごく刺激的で、またいろいろ見えたものや、反省すること、やりたいことなんかが出てきて、勉強になりました。いつまで経ってもまだまだまだまだ坂道の途中ですね。それでいいと思うのです。

うさぎさん、見てますかー?

折りしも12日は中秋の名月。ライトを消しても道が見えるぐらい明るい月の光。そんなお月様に見守られながら無事帰ってきました。いやー、楽しかった。怒涛の3日間でした。お会いした皆さん、ありがとうございました。また会いましょうねー!今月末にも名古屋にいきますよん。

小濱安浩(Sax) http://kohamajazz.com/
奥村和彦(Pf) http://blog.livedoor.jp/kazoopiano/
藤山’E.T.’英一郎(Ds) http://www.e-tohyama.net/
島田剛(B) http://www.goshimada.net/
徳田智史(B) http://satoshitokuda.web.fc2.com/
マユミロウ(Vo) http://mayumi-lowe.com/

小濱&武井5@Corner Pocket

昨夜のライブ、とても楽しかったです。兄のように慕う小濱氏と、何度がご一緒していつもいいなぁ猛々しいなぁと思うピアノ奥村氏のトリオ、大好きなアンディーのベースと初めましての伊藤氏。いつも思うようにCorner Pocketでのライブというのは僕にとってちょっと特別感があり、緊張して赴くことが多いのですが、昨夜は諸先輩方に囲まれて自由に遊ばせてもらいました(ほんとそんな感じでした)。

大半を奥村さんの曲で構成したのですが、どれもやっぱりいい。ぼくが自分で曲をかかなきゃなーと思い出したのはE.D.F.での清水さんの影響が大きいのですが、この奥村さんの曲もなんというか景色があってピアノ同様猛々しくでも情景感に富んでいて、やっていてハッピーになったり、どすんと心に響いたりするので、こんな曲書きたいなぁと思わせるのです。実際昨夜もやっぱり同じことを思いました、いい曲ばかりだなーと。僕が曲を書くともう少しぐにゃぐにゃ屁理屈ぽくなってしまうのですが、彼の曲はストレートで勢いがあり、無駄がなくていいなあと思うのです。

そしてやっぱりCorner Pocketはすごくいい音でやりやすくて、みなさんすごく真剣に聞いてくれるので、やっていて背筋が伸びるし、やればやるほど奥が深くなっていくし、楽しいったらありませんでした。ほんといい夜でした。もうちょい楽に構えることができるようになったら言うことなしなのですが。。。。(^^ゞ

みなさんほんとありがとうございました。かーちゃんおおきにです。

小濱安浩 http://kohamajazz.com/
奥村和彦 http://www016.upp.so-net.ne.jp/ka-zoo/
安東昇?http://andy1974.exblog.jp/
伊藤宏樹 http://blog.livedoor.jp/ds_hiroki1979/
Corner Pocket http://www.cp-paragon.com/

なんか白くとんでしまった・・・・