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2006-10

星野之宣 – サーベル・タイガー―星野之宣自選SF傑作集

表題作を含む6短編集。SFぽいのばかり、面白い。
生き物への尊厳と人間の愚かさを主題にした作品が多いように思う。

双葉社

星野之宣 – イワン・デジャヴュの一日

5本の短編集。どれもフィクションだけれど最初の一本をのぞいては星野さんらしいかなーと思える作品。でも宇宙ものはない。「アリス」というのがちょっとかわってるなぁ、作風もそうだし。意外な一面を見た気がする。

集英社

林真理子 – 花探し

久しぶりの林真理子。

こんなひと実際にいるのかどーかわからんが、いそうな気がする。できれば出会いたくない、というか出会わないか笑。

しかしちょっと読みようによっては「林さんは欲求不満か?それともあてつけか?」と思ってしまうような内容と表現。なんなんやろ?あんまり読んでても気持ちよくなかった。その割には厚いので読むのがさいごしんどかったぜ。ふぅ

新潮社 2002

林真理子 - 花探し

林真理子 – 花探し

荻原浩 – 神様からひと言

分厚い本なのだけれど、面白くて一気読みしてしまった。目疲れた・・・・

もしあらすじを書いたりすると結構シビアな仕事の話とか情けない男のさえない恋愛話のミックスよ?みたいなことになっちゃうのだけど、登場人物の豊かさと、話の展開の仕方、興味そそられる仕事の内容等々でぐぐっと引き込まれてしまう。でも何よりも荻原さんの文体のユーモアさが随所ににじみ出てて、どんなとこでもほっとさせられるような文章で、リズムよく読めてしまう。まるでしゃべってるかのような文章。

いわゆるお客様窓口(渉外ともいうかな)ってとこってどんなところかまったく想像つかないけれど、たぶんかなりシビアな部門だと思うのだが、なぜこのひとにかかるとこうもすーっとした感じになるのかな。もっとハードボイルドな感じに描く人よーけいそうだが。

あと3度ほどでてくる「ジョン(と名づけられてる)」という人。会ってみたい(笑) なんかアドバイスしてもらえそう。

光文社 2005

荻原浩 - 神様からひと言

荻原浩 – 神様からひと言

田口ランディ – 根をもつこと、翼をもつこと

ランディさんのとくに原爆や放射線被害、水俣病、その他のなんていうんやろ、なにかの被害を受けた人へのレポートとかを中心にして描かれた短編というかエッセイ集。

原爆とか社会による受難だとか、戦争とか、個の力では避け様のなかったような大きな痛手。それらを受けた人たちの気持ち、とうていおなじように感じることはできないけれど、それをどう受け止めるのか、どうしたらいいのか。まったくわからないが、普段はそんなことは忘れて生きている普通の人たち。それでいいのか、どうしたらいいのか?よくわからない。ランディさんも同じ悩み。・・・・考えても感じられないから、やはりわからないけれど、理解することから始まるのかもしれない。

興味あることに引き込まれるようにその世界へ足が向く作者。その直感というか正直さにはほんと心がびくっとする。感じたとしても正直にコトバに表現することはとても心が痛いし、難しい。でもこのひとはそれに挑戦し続けている。それが文章から飛び出てくる。苦しい。

新潮社 2006

田口ランディ - 根をもつこと、翼をもつこと

田口ランディ – 根をもつこと、翼をもつこと

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